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ふりとものFree tomorrow

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人と動物と地球環境に優しい社会を目指す起業家「ふりとも」公式ブログ

貴乃花親方の理事解任に思う

2018-01-05 09:55:54 | 日記
「ふりとも」は相撲ファンではないので、
昨年末から続いている「騒動」について興味は無いのですが、
一言だけ書きたいと思い、ブログ記事にさせて貰いました。

今回の騒動は内々に収束させたい公益財団法人日本相撲協会と
刑事事件として外部からの立ち入り捜査を求めた貴乃花親方との
対立構図となっていますが、どんな組織であっても生じ得る問題
だと思いますね。

組織側としては、不祥事を犯罪として認定するなんてとんでもない!
今回の件を公にしたくない、内々に処理して、穏便に終わらせたい。
その為に根回しして、事実を歪め、真実を公開しない、そういう思考になるのは
ある意味仕方ないでしょう。

それは組織のメンツが関係していて、存在意義も関係しているからですね。
今回のような相撲協会理事の誰かのクビを切るようなことをさせない為、
水面下で交渉し、お互いの妥協点、落しどころを模索して、この辺で解決しましょう、
という体質があるのだと思います。

相撲協会理事として、巡業部長としての貴乃花親方の責任論に主眼が置かれて
いますが、傷害事件に発展する暴力行為をした人が外国人であれ、「横綱」であれ、
相撲協会が興行の為に「庇う」のはおかしいことだと、普通の人でも思います。
ですが、これが会社組織で起きて、自分たちの生活に影響があること、
たとえば売り上げが激減し、収入が途絶えるような事態になるとしたら、
皆さんなら、果たして警察に被害届を出して、いわば身内を敵に回し、
外部に公表しますか?という側面でニュースを見るべきじゃないですかね?

相撲協会が言っているのは、自分たちの組織内の問題だと、
貴乃花親方が問題視しているのは、こういう傷害事件をうやむやにするのではなく、
然るべき公的措置を取るべきだと、そういう組織に改革したいということなのでは
ないかと、自分は勝手にそう思っています。本当はそうではないかもしれませんが。

組織というのは今のままが一番いいんです。
変わりたくないし、代えたくない。現状が一番なんです。

そういう古い体質は相撲協会だけではない。日本の企業、団体、どんな組織であっても
みんなそうです。だから、余計なことをするな。外部に持ち出すなんてルール違反だ。
守秘義務違反だ、中には背任だとか、いろいろなことを言って圧力をかけるでしょう。

しかし、日本人で自分が所属する組織と対峙しながら、
人道的な見地に立って、正しいことを行なう人というのは皆無に等しい。
過去の偉人では、杉原千畝氏のような外交官しかいないのではないでしょうか。
※ご存知のように戦時中の外務省の方針に反して、難民となったユダヤ人に
ビザを発給した人です。

結局、杉原氏は外交官としては失格の烙印を押され、外務省から追われる、
結果になるのですが、それでも杉原氏の行なったことは「正しい」ことが
誰の目にも明らかだったわけです。

少し話は逸れましたが、
この問題は人道的な観点で見るか、組織的面子の観点で見るか、
その違いによって、印象も大きく変わると思います。

評議委員というのは、理事会の上だと言うのはあくまでも便宜上のものであって、
実態は理事より下の人間を「便宜上」お目付け役として据えているに過ぎないでしょう。
俺たちの決めたことを了承しろよ、という圧力のもとに運営しているとも考えられ、
そもそもガバナンスが機能していない。それが日本相撲協会の実態なんでしょう。

貴乃花親方の理事解任をどうこう言う前に、
組織として機能しているかどうかをチェックすべきなんじゃないですかね?

貴乃花親方が電話に出なかったとか、報告を怠ったとか、
こういう対応ばかりが問題視されていますが、
仮に電話に出たとしても、事情聴取に応じたとしても、

「余計なことは言うなよ!」と釘を刺されるだけなら、
無視されても仕方ないんじゃないですか?

何故、無視されているのか?そこに注目すべきなんじゃないですかね?

こういう古い組織の体質を変えるのは並大抵の努力では出来ないでしょうね。
そうなると外部の力を借りてでも、組織を改革したいと思うでしょうね。

改革して健全化される見込みがあるならば、、、の話ですけどね。