骨董と偶像

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農村萌えと漁村萌え

2006-08-03 10:34:17 | 
プルーストを読破したら―というのは畢生の大作『失われた時を求めて』を読破したらということだ。―名刺にその旨を刷りこんでもいい、という評がある。
それほど読書人の前に屹立する高峰なのだが、けっこうつまみ読みでも楽しめる。
語り手であるところの話者は虚弱な少年時代を過ごし、内気で引きこもり気味。そんな中で、「ひとりの農家の娘が急に目の前にあらわれて、その両腕で抱きしめられ」ることを夢想する。夢想しすぎたあまり、自慰にふけってしまうのだ。病弱の少年にはそれが罪悪感とからだにはよくないという誤った自覚をともなって、「死」をイメージさせるものになっている。(撃ち過ぎて死ぬというのも笑えるが)

先日、発行された『月刊池脇千鶴』のキャッチコピーは「漁村にて」!
思わず手にとり、「ゆるさ」に笑った。けだるいポーズをとる池脇が演じる「おつむがゆるそうな女」「下のほうもゆるそうな女」。
漁船の中や港での写真があるが、バックに地元のおっさんが写っていたりすると、なんか妄想をかきたてられる。

そこで、先のプルーストのエピソードを思い出したのだ。これは「農村萌え」ならぬ「漁村萌え」か!?

『失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉』

『月刊 池脇千鶴』

サンプル画像がこちらで見られます(miss-actress on Web)