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フォーラム’80 受講生寄稿

課外活動を中心に参加者に寄稿していただいています

JAL施設見学会

2008-06-28 16:20:15 | Weblog
59期 博報堂 山本進

去る6月7日(土)JALの施設見学会が実施されました。フォーラム59期に参加されている、JALの鈴木武さんのご好意、ご手配により、今回の見学会が実現しました。参加者は59期16名、58期2名、加えてフォーラム80事務局の阿部理事、総勢19名での訪問となりました。

当日は午前10時から午後6時まで、終日をかけた3部構成の見学会でした。

午前中は、「日本航空安全啓発センター」の見学でした。安全啓発センターは、JALグループ社員が安全の重要性を再確認し、過去に経験した事故の悲惨さを教訓に、今後とも安全運航を堅持するためには、自分として何ができて、何をすべきであるかを自ら学び取る場として設置された研修施設です。1985年8月12日に発生した、単独機の航空機事故としては史上最悪の日本航空123便墜落事故をはじめとした、いくつかの航空機事故の記録が展示されています。参加者各々が事故の悲惨さを痛感すると共に、航空安全に対するJALの現在の取り組みを学びました。
また、本施設は社員研修に空きがあるときには、航空安全に関心を持つJALグループ社員以外の方の見学も受け入れています。見学についての詳細は下記をご参照ください。
http://www.jal.com/ja/safety/center/center.html
当日は、本年4月17日にフォーラム講師として「失敗から学ぶ航空安全の取組」と題してご講演頂いた、日本航空インターナショナル執行役員・安全推進本部副本部長の酒井忠雄様からフォーラムメンバーに対して再度お話を頂戴できる機会にも恵まれ、活発な質疑応答が交わされました。

午後に入り、フォーラムメンバーが大変楽しみにしていた「フライトシミュレーター」の体験に移りました。日本航空が誇るフライトシミュレーターは一機数十億円。実際の飛行シーンを再現し、パイロットライセンスの取得試験審査等の目的で、様々な機種のフライトシミュレーターが複数台設置されています。このようにフライトシミュレーターは本来パイロット養成目的の施設であるため、一般の我々には大変貴重な体験機会となりました。
当日は、ボーイング747-400とボーイング737-800の2機種のシミュレーターを、6チームに別れて体験しました。教官として、JALを代表するトップガンである現役機長の岩坂機長、櫛野機長のお二人にご指導頂き、フォーラムメンバー一人ひとりが交代で、急造パイロットととなり、離着陸操縦を行いました。フライトシミュレーターには、実際のコックピットが設置されており、教官機長の指示指導にもとづいて機体操縦を行うと、眼前には東京国際空港(羽田空港)の滑走路や、上空から見た羽田沖やお台場などの景色が広がり、そして飛行音(ジェットエンジン音)が聞こえ、さらには機体の飛行感や上下動まで体感できます。
岩坂機長、櫛野機長から優しく丁寧にご指導頂きましたが、当然航空機操縦は大変難しく、とりわけ着陸時には操縦不能に陥り滑走路に墜落したり、オーバーランして羽田沖に墜落(沈没?)したりと、安全運航には程遠いパイロットが続出しました。(笑)

また、このフライトシミュレーター体験中に交代で昼食を頂きました。メニューはなんとJAL国内線が昨年12月からサービスを始めた国内線ファーストクラス(国内線運賃に8,000円プラス。マイル積算は区間マイルの50%加算。)で提供される食事で、日本食を代表する名店「分とく山」和食コースでした。大変美味しく頂き、参加者一同、至れり尽くせりの見学会に感激していました。

最後は整備場見学。東京ドーム規模の巨大な航空機格納庫に入ると、眼前に整備中の大きな機体が現れました。乗客乗員全員が常に快適かつ安全な空の旅を楽しむことができるよう、丁寧な整備が行われている様子を拝見しました。ダイナミックで非常に繊細な職場、という印象でした。

一日を通して、航空ビジネスの規模の大きさ、安全運航の重要性やその難易度の高さ、そして何よりもJALグループの皆様の仕事に向き合う情熱を肌で感じ取ることができた、実りある見学会でした。最後に今回の見学会実施にあたりご尽力、ご高配を頂きました、フォーラム80・59期メンバーのJALの鈴木武さんに心から御礼申し上げます。
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