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フォーラム’80 受講生寄稿

課外活動を中心に参加者に寄稿していただいています

NTT武蔵野研究開発センタ見学記

2009-07-15 16:08:45 | Weblog
                   61期 東京急行電鉄株式会社 丸井清二
1.集合・ガイダンス
2009年7月10日(金)、本日は61期・62期合同での見学会。14時30分に三鷹駅北口のバス乗り場に集合し、15分程度バスに揺られて異動すると、目的地である「NTT武蔵野研究開発センタ」に到着。その敷地の広さと建物の大きさに、一同驚嘆!。エントランスを入り、その高級ホテルのラウンジのような空間に、更に驚く。
 ガイダンスルームに案内され、万本氏より概要説明を受けた後、情報流通基盤総合研究所の三宅所長よりお話を頂戴する。「NTTは科学技術発展への貢献が法律で規定」されており、年間の研究開発費は「3千億円!」など、目から鱗のお話が続く。
2.施設見学
その後、3つの班にわかれて施設見学を開始。1日かけても回りきれる内容ではないため、本当に限られた内容に絞って見学する。我らが第2班は「環境エネルギー研究所」から見学を開始。当研究所は通信設備を取り巻く電磁環境や設備の誤作動による影響を研究しているとのこと。巨大な電磁暗室の中で「電磁波盗聴」の脅威を実感し、第2班の全員が沈黙・・・。しかしながら電磁波漏洩防止技術も着実に実用化に向けて進捗しているとのこと、安心、安心。
続いて「NTT技術史料館」を見学。日本最初の電報サービスである「ブレゲー指字電信機」に始まり、大阪万博に登場したワイヤレステレホンなどを見学。この百数十年の技術革新に改めて驚嘆。
最後となる第2展示ホールでは、研究開発中の諸サービスについて見学。「GE-PONシステム」による一般家庭向けサービスの充実ぶりには、1950~60年代には電話線1本を引くことに2~3年かかっていたことと比べると、まさに雲泥の差!。また、人体表面に発生する電界を利用した通信技術「レッドタクトン」についても、SuicaやPASMOと同様に新しいサービスに繋がっていくであろう、とのこと。その未来を見据えた息の永い研究姿勢に改めて脱帽。更に、「NGNサービスによる高品質IP電話機」を体感するとともに、「電解質を利用した燃料電池」の説明を受け、第2班のメンバーの脳内CPUもショート寸前となりました(私だけ・・?)。
3.質疑応答 その後 懇親会
ガイダンスルームに戻っての質疑応答では、活発な質問が飛び交う。三宅所長の「本研究所の研究は、現段階では大きな収入にはなっていないが、防衛特許としての機能には大きな意味があると思う」とのお言葉には、参加者一同、深く頷かされる。
その後場所を変えて行われた懇親会は、フォーラム‘80の第38期生でもあるNTT総務部門 人事・人材開発担当の黒田氏より乾杯のご発声を頂戴してスタート。本日の世話人でもある第61期生の西さんの名幹事により、参加者一同、アナログな「飲みニケーション」によりしっかりと人間関係の研究開発を深めました。
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陸上自衛隊 習志野駐屯地見学記

2009-07-03 14:19:52 | Weblog
61期 清水建設株式会社 杉田 雅史

前日までの天気予報は雨の見込みであったものの、天気は崩れる事なく6月18日に無事に陸上自衛隊習志野駐屯地の見学を行う事ができました。
陸上自衛隊は千葉県船橋市に現在は8万坪の駐屯地と67万坪の演習場を有し、その歴史明治5年の陸軍練兵場に遡り、習志野という地名の由来も西郷隆盛率いる近衛演習時に明治天皇が、その指揮官「篠原少将」の見事な指揮をご覧になり『習え、篠原』が変化し『習志野』となったそうで地域にも大変縁のある施設です。
習志野駐屯地では陸上自衛隊最強部隊の“第一空挺団”を抱え、主要任務の侵略への備えのほか、災害派遣や国際協力、新たな任務としてのテロ対策等の様々な事態に対しオールジャパンカバーで任務に就いておられる部隊だそうです。
空挺部隊とはパラシュート部隊の事で、進出が難しい目的地に対し、航空機を使い隊員や物量をパラシュートで展開する任務を行っていて、熟練した隊員であれば高々度降下(4,000~5,000m)で着地誤差は、なんと10cm程度と伺い、その卓越した技術に大変驚かされました、また隊員さんは着地してからが本来の任務の始まりであり、サバイバルを中心としたレンジャー課程も必要であり、空挺&レンジャー徽章を持って初めて一人前なのだそうです。当然ながらその体力・身体基準も当然ながら並外れたものでした・・・。
歴史資料館(空挺館)見学等のオリエンテーションを経て、駐屯地内での売店見学&体験喫食をさせていただきました。売店はお土産も勿論ありましたが、むしろ隊員の方々が日常必要とするアイテムが陳列されていて独特の雰囲気でした。体験喫食では隊員の方々と同じ食堂で同じメニューをいただきました。清潔感のある広い食堂で迷彩服姿の隊員の方に混じり、頂く食事は栄養バランスが良いのは勿論大変ボリュームのある大変美味しい食事でした。
午後は、いよいよ課外授業のメインイベントである『飛び出し体験』となります。これはパラシュート降下訓練の一環で航空機から飛び出す(一般降下で高度約300m!、航空機の速度約200㎞!!)一連の動作を訓練するもので、航空機を模した高さ11mの飛び出し台からハーネスを装着し、飛び降りる訓練です。 興味本位で申し込んだものの、見上げた飛び出し台はかなりの高さ! 隊員さんの模範演技をみせていただき、準備体操・装具装着を経てから、飛び出し体験に臨みました。
緊張感をほぐす為に隊員さんも随分ユーモアを織り交ぜて頂いたり、大声での掛け声等をトライしたものの実際の11mを見下ろすと頭の中が真っ白になってしまいました。
飛び出しによるフリーフォール体験時間は、ほんの数秒なのですが感覚では思ったより長く感じ、あわや「今までの人生が走馬灯のごとく…」の状態でした。
以上、様々な楽しい体験をさせていただきましたが、当然ながら、これはほんの一部で実際の訓練では想像を絶するものとなるわけで、今日自分が平和な生活を送ることが出来るのも、フォーラムにおいて日本経済等を語れるのも、隊員さんをはじめとする自衛隊の皆さんのご努力のうえに在るものと実感する貴重な体験でした。
特に印象に残ったのは広報の西東さんの『自分は自衛官ですが、戦争には反対です。戦争を起こさない為に自衛官をやっています。今までの歴史的犠牲の基に日本の平和が成り立っています』とのお言葉でした。
これから自分が社会で果たすべき役割を考えていく上で、今回の貴重な体験を活かし、これからの生活に臨みたいと思います。本件見学にあたりご尽力いただきました習志野駐屯地広報の西東さん、59期の大崎さん、60期の伊達さん、61期の冨永さん、その他ご関係の皆さんに対し、フォーラム生を代表して御礼申しあげます。本当にありがとうございました。
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清水建設技術研究所見学記

2009-07-02 16:06:52 | Weblog

日時:2009年6月12日(金)15:00~17:00
講師:清水建設技術研究所 シミズオープンアカデミー推進室 羽根室長、岩崎氏
記録:61期 日建設計 福井
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

1. 見学に際しての概要説明
<受領資料>
① シミズ・オープンアカデミー2009年度(建設技術とものづくりの文化)
② テクニカルツアー・ノート
・地球温暖化時代の建設(省エネルギーとCo2削減)
③ 建設技術歴史年表

2. 見学記(個別技術等を実物、模型等により説明受け)
① ビオトープ
・50cm程度の土の厚み(薄い)でビル屋外にビオトープを展開。
・周囲気温の低下に確実な効果。
② 全面床吹き出し空調
・床から冷やされた(暖められた)空気をじわっと押し出して行う空調システム。
・ゆっくり押し出されるため、音が静かで体に優しい。
・各人が足元の吹き出し口の調整を行うことにより、個別に空調調整が可能。
③ グラデーション・ブラインド
・ブラインドの光を受ける角度を変化させ、日射の遮りながら、部屋の奥まで光を届かせる技術。
・安価なのに効率的。
④ 冷気を逃さない扉
・足元廻りの冷えた空気が吹き抜け空間に漏れて、非効率にならない配慮
⑤ 免震を中心とした地震対策
・スーパースロッシングダンパー(水を入れたタンクをビルの上部に置き、風による揺れを低減するシステム)
・免震テーブル(美術品などテーブル上部に載せた貴重品を地震から守る。)
・パーシャルフロート(水の上に建物を浮かし、地震力の波を打ち消して振動を制御。短周期の地震に強く、地盤の弱い沿岸部への効果を期待)
・やじろべえ免震(日本初。建家上部に一辺50mの整形のスペースが取れるが、実現事例はない。)
⑥ 壁面緑化
・壁に直接緑化をせず、少し離して設置。土と繊維を練り合わせることによって落下しない工夫。音響実験棟(無響室)
・音の反響を排除し、純粋な音を計測。その音をホール設計などの音響シミュレーションに活用。
⑦ 歴史館(各種の歴史を展示)
・模型展示、構造形式、コンクリート構造物、タイル・レンガ、鉄骨造など

3. 質疑
Q1.免震ゴムに関心あり。今後の需要や方向性は?
A1.横揺れには強いが、縦揺れ対応に課題。今後は3次元的に強い開発を目指す。

  Q2.R&Dの投資比率は?
  A2.2007年度数値で66億。(対売上比0.5%程度)

  Q3.休みの日に子供が見学することはできるか?
  A3.歓迎。小学生以上であれば、親の同伴なしで見学可能。

  Q4.やじろべえ免震など、世界で初めてのものにトライする意欲の醸成理由は?
  A4.清水は他のスーパーゼネコンより基盤技術に力を入れる傾向。技術研究所も最近まで技術が名前に入らないなど、役に立つと見えていないことも面白いものはやろうという風土がある。人員が建築、土木以外の出身者(機械、薬学など)が50%を占めていることもその表れ。

  Q5.売上ポートフォリオはいかがか?
  A5.正確な数字はわからないが、オフィス、生産施設が得意といえる。

  Q6.宇宙事業について競合はあるのか?
A6.ゼネコン他社は特に取り組んでいない。清水としては、モノをまとめ上げる力が要求されるという意味で、ゼネコンの総合力が発揮できると考えている。


以 上
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