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フォーラム’80 受講生寄稿

課外活動を中心に参加者に寄稿していただいています

清水建設株式会社技術研究所見学会

2011-10-31 15:26:58 | Weblog

リオン株式会社 小川 明(66期)
2011年10月14日(金)に65期、66期合同で江東区越中島にある清水建設株式会社技術研究所の見学会が実施されました。
当日の天気は駅から歩いてくると少し汗ばむくらいではありましたが、ほどよい気温で風もさわやかでとても過ごしやすく感じられました。
今回は、同社が学生や一般の方を対象として常時開設している公開講座「シミズ・オープン・アカデミー」として講習及び施設見学が行われました。
講習会は、鈴木上席研究員司会のもと、副所長の桂様のご挨拶で始まりました。ここでは「シミズ・オープン・アカデミー」の趣旨や歴史などをお話いただきました。
次に中村研究員より「スマートグリッド」についての講義をいただきました。「スマートグリッド」とは、IT技術を使うことによりエネルギーの需給バランスの調整を効率的に行う次世代送電網のことだそうです。また、「スマートグリッド」の一部を構成する「マイクログリッド(小さな電力ネットワーク)」についても説明があり、それは太陽光・風力・廃熱を地域レベルで利用し電力会社の電力供給量の軽減をしたり平滑化をするものだそうです。建設会社がエネルギー事情にこれほどまでに深く又真剣に研究・開発していることに驚きを感じました。
講義の後、チームを2つに分け研究所内の見学が行われました。見学の内容は耐震と免震構造の建物(模型)を使った比較、3.11東日本大震災時の当研究所の免震柱を移した映像、PHSを利用して室内の人数を把握し照明や室温をコントロールするシステムデモ、塔頂免震構造建物(当研究所に併設)の説明など。3.11当日のオープンアカデミー実施中に震災にあわれた方もいたそうですが、その時の本研究所はほとんど揺れなかったそうです。また、頂塔免震構造建物はここにしかなく、実用はまだされていないそうですが免震技術の進歩は素晴らしいもので今後も更なる進歩を期待したいと感じました。
次に場所をSSラボに移し同社新本社ビルプロジェクトの説明を田中様・石山様より、またその本社ビル設備モニタリングシステムについて坂本様より説明いただきました。その中で2012年の夏より使用が予定されている本社ビルの構造が説明され、当ビルの大きな特徴は①外装システム、②空調システム、③太陽光を利用したオフィス照明システムでありそれを常にモニタリングしコントロールしています。その内容は今までに見た事が無いと言って良いほど画期的なものであり、まさにエネルギー、エコロジー、エコノミーを極限にまで考慮に入れ取り組んだ結果といえるもので感動するものでありました。
場所を元の講義会場へ移し、全体質疑応答の後、「シミズ・オープン・アカデミー」林室長
の挨拶をいただき本研修会は終了した。
最後に本研修会実施にあたりご尽力いただきました、清水建設株式会社技術研究所の皆様、見学会終了後の懇親会のアレンジまでしていただいた65期荒木さん・66期斎藤さん、阿部事務局長に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
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