2014年11月9日のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

葬送と花。 ~ネアンデルタール人の埋葬

来年から息子を通わせる幼稚園で開催されていたバザーに行ってきました。
道中、不思議な(と僕が思っているだけ?)花を見かけたので思わず足を止めました。




歩道の脇の一画を利用して、その他にもたくさんの花が咲いていました。




僕は最近になってようやく花や植物のうつくしさに気付きましたが、程度の差こそあれ、この感覚って普遍的なものと考えて間違いないですよね?
何故人間は花を美しいと感じるのでしょう。




2万数千年前に絶滅したネアンデルタール人には、既に埋葬の文化があったと言われています。
「屈葬(くっそう)」といって、遺体を折り曲げて地中に埋めていました。
イラクのシャニダール洞窟には多数の埋葬跡がありますが、その中のひとつからは大量の花粉の化石が発見されました。

この事実が意味するところは何でしょうか。




ネアンデルタール人は、かつては我々ホモ・サピエンスの直接の祖先と考えられていました。
埋葬は死後の世界や生まれ変わりという概念を有していたことを証明するものであり、彼らが抽象的思考に裏打ちされた高度な文化を有していたことが分かります。
現在、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは別の属(前者と後者の間に子供は生まれない)だったとする説が有力ですが、それでも同じ人類が数万年も前に埋葬の習慣を持っていたというのは驚きですね。




さて、そんなネアンデルタール人が遺体とともに色とりどりの花を埋めたのはいかなる理由に基づくものだったのでしょうか?
たくさんの花で死者を飾り、最後の別れを美しい思い出にしようとしたのでしょうか?

当時病気やケガを治すのに使っていた薬草を埋葬し、家族を死に至らしめた病やケガを死後の世界で治療して欲しいという願いを籠めたのではという説もあるそうです。

後者はより合理的、実践的な感じがしますが、花は単に病を治すだけでなく、心を癒してくれるものでもあります。
そんな感覚をネアンデルタール人は既に持っていたのではないでしょうか。

そう考えた方がロマンがあるので、僕は勝手にそう解釈しています。





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