陳 満咲杜の「為替の真実」

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よい時世、悪い時世(二)

2010年01月29日 09時27分11秒 | FXの真実
年明けから、マーケットの雲行きが危うくなっている。なにしろ、米株の急落が市場関係者の神経を尖らせ、強気でいられなくなる理由はいくつも浮上してきたからだ。

数多くのニュースと材料の中、二つの報道に特に興味深いだ。まず、オバマ政権の金融規制案、次にゴールドマン・サックスの仲介でギリシャが中国に国債を買わせよう
としていることだ。

前者に関しては、本質的には大衆迎合主義で、実現されたら、米国は自ら自身のパワーを落とすことになる。後者に関しては、西側の富が東へ移転していくにつれ、
ギリシャどころが、早晩米国とEUが中国や湾岸諸国など「富国」の金援を受けざるを得ないだろう。

歴史を勉強すれば、1930年代と驚くほど似ているのがわかる。
だから、危機は去るどころか、ますます強まるだろう。これからは本番である。

因みに、大衆迎合主義の政治を続いてきた日本はいまだに赤字をたらし、デフレを脱出できずにいる。本日の日本は明日の米国である。

だからこそ、日本人は本来これからの10年、世界でもっとも優れた投資家になれるはずだ。なぜなら、パブル崩壊後の出来事のすべてが身をもって体験してきたからだ。
そう願いたい。





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