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Fly to the BLUE

2006.7.13 更新終了

脱走

2006-01-01 | 
夕飯はスパゲッティをミートソースで。
レトルトでつまらんけど、失敗はないね~。

今日も宇多野ショットバーが開かれ、食堂で酒を飲みつつ談話。
宇多野に来た初日から仲良くなった写真家のおっちゃんとまったり酒を飲む。
たまたま同じ日に宇多野にやってきて、同じ部屋になり、同じ日に帰るという。
なんだかうれしい偶然である。
初日に京都での桜の写真を見せてもらったのが、仲良くなったきっかけだった。

今日からその写真家さんの相棒が泊まりに来た。
相棒さんから北欧でのオーロラの写真を見せてもらった。
ツアー旅行で行ったそうだが、実際にオーロラが見れないことも多いらしい。
3度目の正直でオーロラを見れたんだって。
オーロラだけでなく、北欧の山々の風景写真も圧巻であった。
何かの広告に載りそうな美しい風景である。
日本を旅するだけでは絶対に見られない風景なんだろうな。
実際にそんなところを歩いたらどんな気持ちになるのでしょうか。

福井県でもらって今日までとっておいた秘蔵のホタルイカの沖漬けの出番である。
実際に試食して確かめた味だけあって、やっぱりおいしい。
皆さんからも好評を頂けたようだ。
これがまた日本酒に合うんだよなぁ~。

昨日のバンドの人たちは、見るたびいつもカードで遊んでいる。
今日は宿泊者を巻き込んでトランプで遊んでいるようだ。
そこから聞こえてくる声は、英語やら日本語やら、ドイツ語?、ロシア語?、フランス語?、韓国語?。

「Я люблю えびふりゃ!!」

何叫んでいるのか訳分からない。
いったい何ヶ国語でやってるんだか。
ここはどこの国なの?

夜も更けて来て、写真家さんの提案で京都の夜景を見に行こうという事になった。
歩いて5分くらいの場所にいいポイントがあるという。
8人ほど人が集まって、玄関を出ようとすると宿のスタッフに呼び止められた。
門限が10時ということで、もう閉めてしまうらしい。
まあ、ルールだから仕方がないと諦めるムードだった。
だが、写真家さんは諦めていないのだ。
「少し待とう」

自動ドアの玄関は閉められてしまったのだが、横に鍵つきオートロックの出入り口がある。
玄関にスタッフがいないのを見計らって、写真家さんは全員を外に出した。
オートロックの錠のところにガムテープを張ってロックされないようにしたのである。
なんとも大胆不敵な…。
脱走気分ですな。

宿の前のまっすぐな坂の道を歩いて歩いて、突き当りまでやって来た。
「振り返ってみて」

お金がない!!!

2006-01-01 | 
午後5時、宿に戻った。
今度は、友達になった宿のスタッフのアルバイトの人たちと遊ぼう。
僕は再び嵐山へ。
宿から自転車を借りた。
ギコギコこぎつつ、片手にデジカメで夕闇間近の山を撮る。
手ブレは計算のうちだ、はっはっは。

久々の自転車なもんだから、力の加減が分からない。
汗出てきたし。
意外にそんなに寒くないもんだ。
宇多野から嵐山は3キロ程度と、サイクリングにはぴったりなんだね。

カンで嵐山までたどりつき、メンバーと合流。
そこに一人の宿泊者も混じっていた。
前日の宿泊者。
名古屋から来たフリーターっぽいロンゲの人だったんだけど、何か訳ありっぽい。
もう名古屋には戻らず、京都で暮らしていくつもりとか言っていた。
京都で部屋と仕事を見つけるんだって。
今夜は節約のためにマンガ喫茶に泊まるという。
あまりきれいな金じゃないから、できるだけ使いたくないそうな。
よくわからないけど面白そうな人だった。

嵐山から宿に戻る途中、ATMのあるコンビニがあった。
丁度いい。
ここでお金を降ろしておこう。

数分後、コンビニから出てきた僕はメンバーを集めて言った。

「発表します!
 お正月は1月3日まで預金の引き出しが出来ません!
 お金が降ろせませんでしたっ!」

財布の中身は115円とビール券一枚とクオカード2000円分。
あとはsuicaのチャージがいくらか。
とりあえずの差し迫った問題として、自転車のレンタル料金150円が払えない!
メシはコンビニでクオカードで調達できるな。
まだパスタも残っている。
ビール券でビールも飲めるか。
いやいや、金券ショップで全部換金するか。
帰りの足代は18きっぷまんま使えば帰れる。
ああ、あと35円あれば、とりあえず生きて帰れるのか…。

なんてことを悩んでいたが、結局1万円借りてしまった。
アルバイトの方は東京の学生ということで、帰ってから返してくれればいいと。
これは本当に助かった。
だけど、なんだか後ろめたい気持ちがあった。
なんとか使わずに過ごせないか思い悩んでいると、先ほどのフリーターな人は言った。
「そんなに後ろめたいんなら、プロミスで借りりゃいいんだよ。
 一万円くらいすぐ貸してくれるぜ。
 それは善意で貸してもらったんだから、ありがたく使えばいいんじゃん。」
おまえ、いい奴だな~。

おかげで2日は、おもいっきり京都巡りが出来ました。
本当に感謝です。

とかく、お金の問題はデリケート。
トラブルを起こさないよう多めに現金をもって旅をするべし。
教訓である。
(素寒貧になっても自宅まで帰ってくる自信はあるけどね)

嵐山

2006-01-01 | 
天気予報では雨天続きとの話であった年明けであるが、
そんな予想はあっさりと覆された。
自称8割方晴れ男こと、僕が出かけようとすると晴れることが多い。
この日は京都に来てから一番の快晴であった。

まずはバスで北野天満宮へ。
宇多野ユースからは結構近い。
北野天満宮は学問の神様、菅原道真が祀ってある神社である。
ということで、切実にお参りだね。
「大学院試験に向けてしっかりと勉強できますように!!!」

おみくじも引こう。
吉と出た!
詩にはこう書かれていた。
「仙峨(月のこと)弦いまだ満たず」
なんかしょぼい…。
旅行運「よく拝んでから旅立ちなさい」
覚えとこう。

さて、次は京福北野線・嵐山線に乗って嵐山へ。
嵐山駅には足湯があった。

寒さしのぎにいいかもね。


渡月橋前のそば屋で昼飯。
京都のそばらしく、つゆはどんぶりの底まで透き通る薄味。
少し物足りない感もあるが、これはこれで美味。

食後は、渡月橋を渡ったりして付近をゆっくり歩き回った。

これは天気のよさが手伝って、爽快ないい気分であった。

渡月橋に車が走らなければ、もっと風情が出るのになあ。
それに加えて、いっぱい人がいたしな~。

染物屋に入って、職人の仕事を見学したり、見事な内掛けを見たり。

お土産屋を回り、野々宮神社への竹林を歩き、夕暮れとなったので宿へ戻る。
財布に入っている残金が少なくなってきたな~。
ATMで降ろさないとねえ。

元旦の朝

2006-01-01 | 
元旦の朝食も宿に頼んでおいた。
お雑煮におせち料理のバイキング。
京都のお雑煮は白味噌仕立ての丸もち入り。
こうやって各地のお雑煮を食べ歩くのも面白いかもしれない。

今日の予定はまだ決めていなかった。
元旦だし、ゆっくりしたいなあ。
とりあえず、昨日のお参りのメンバーを集めていっしょに行動することに。
北野天満宮、嵐山とまわることに決めた。

Djizoes

2006-01-01 | 
宿に戻り食堂でお汁粉を頂いていた。
そこへ昨日仲良くなった若いフリーのカメラマンが話しかけてきた。
「みっしー。英語できる?」
「いや、思っていたほど出来なくて愕然としているところ」
「俺の部屋に何かのアーティストがいるんだけど、おもしれーんだ。
 話してみようよ」

僕はそのまま食堂に残って、お参り仲間と少しお酒を飲んでいた。
しばらくして、明らかにアーティストな風貌の2人の外国人が食堂にやって来た。
一見でそれと分かる。
あきらかにそっち系の人だ。
彼らはカップラーメンを作り始めた。

何人かでそのアーティストに話しかけてみた。
彼らはDjizoes(ジーザス)というハードロックバンドで、スイスから来たらしい。
12月から1月にかけて日本でライブツアーを行っているところ。
熊本から仙台と日本を飛び回って演奏しているという。
その年越しに京都を選ぶとはナイスだね。
スイスということで、メンバー同士ではドイツ語で話していたのかな。
もちろん英語は堪能であった。
単語を羅列するだけでも意外に通じるもんなんだね。

東京・横浜でも結構ライブをやるようなので、せっかくだし行ってみようかな。

行く年来る年

2006-01-01 | 
京都・宇多野ユースホステルでは大晦日恒例の一大イベントがある。
その名も“あるきんぐ大晦日ツアー”。
おけら詣り、巨大鐘つき見物、除夜の鐘たたき、初詣を全部やっちゃおう!

午後8時、宿に帰り着いて夕食をとる。
他の宿泊者はもう全員食べ終わっていた。
僕一人食べている食堂に100人ほどの宿泊者が集まり、イベントの説明会が始まる。
一人だけ食べているというのがちょっと気恥ずかしいところ。
イベントはなんだかいろいろできて面白そうなので、参加してみることにした。
食後に宿から振舞われた年越しそばを食べつつ、仲間を作り、準備を整えて出発。

バスの中で京都に詳しいおっちゃんからいろいろな話を聞く。
京都を縦横に走る通りにはひとつひとつ名前がついているんだけど、
その名前にも歴史的な由来があったりして…。
例えば丸太通りは、嵐山の方(うろ覚え)から運ばれてきた丸太がその道を通ったことからついたとか。
様々な話を聞いたんだけど、日本史を知らないもので、頭がついていかなかった…。
なんでも京都検定という資格があるのだそうな。
最近出来た資格らしい。

そのおっちゃんは日本酒の飲み比べもできるらしい。
日本酒を飲んでその銘柄とか原料の米の銘柄などを言い当てたり、味を的確に表現したりするのだ。
そういった日本酒のソムリエみたいな資格があるんだって。
おっちゃんの話を聞いて、僕も少し日本酒が分かるようになるかもしれない。

バスで30分くらい、午後10時ほどに四条京阪前に到着。
夜の祇園界隈を散策して、京都っぽさを楽しむ。

八坂神社でおけら詣り。
参拝者は八坂神社の境内にある灯篭からおけら火を竹で編んだ縄に移す。
その火が消えないように縄をくるくる回す。
家まで火を持って帰って、かまどに火を移して、雑煮を作るのだ。
お雑煮を食べると一年間無用息災がかなうという。

八坂神社は出店とおけら詣りの縄を売る人と参拝者で賑わっていた。
お神酒を頂き、その杯を持ち帰る。
家に帰ったら、その杯で酒を振舞うといいらしい。
そして、買った縄を灯篭にかざして火をつけた。
くるくる回すと何か楽しい。
花火のような感じ。

次は知恩院。
建物がライトアップされていて、金色に光っていた。
火気厳禁ということで、渋々おけら火を消してから入る。
ここもすごい人の量。
何人もの坊さんが力を合わせていっせいに撞木を引き、豪快に巨大な鐘を突く。
これは迫力あったぞ~。

そして青蓮院。
ここでは除夜の鐘が突けるのだ。
順番待ちの間に2006年がやって来た。
あけましておめでとう!!!

除夜の鐘を突き、平安神宮に移動してタクシーで宿へ帰る。
宿の宿泊者が4人集まったらグループになってタクシーに乗るのだ。
僕は外国人の3人グループに加わった。
ちょっと話してオーストラリアから来たことが分かったが、それ以上は分からなかった。
自分の英語の出来なさがなんとも歯がゆい!