4日目はこの旅のヤマ場である箱根越えである。
箱根峠は標高846m。
ここまでの最大標高は200m強程度なので、それの約3~4倍を上ることになる。
足の疲労もピークに来てたし、正直言うと全く上れる気がしていなかった。
だから、今日はとにかくゆっくり、箱根までできるだけ足に負荷をかけずに走ろうという方針で朝6時に出発した。
土肥ー戸田(へだ):
最寄のコンビニでファミリーマートで朝飯を調達。
予定では午前中のうちに沼津までいけるはず。
沼津には2日目の宿で同室だった丸刈りヒゲのオジサンから教えてもらっていたイチオシの店がある。
ものすごいかきあげ丼があるらしいので、心して行けとのことだった。
だからそこまでに必要なエネルギーを逆算してちょうどいい量を採らないと。
多すぎても少なすぎてもよくないだろう。
沼津に着いたときに「超腹減ったー状態」が望ましい。
ということで、おにぎり二個とゼリー飲料で土肥から沼津までの約50キロに挑戦である。
土肥を出発してすぐ、「旅人岬」という場所を通りかかった。
名前がなんとも粋だね。
直木賞作家・笹倉明の「旅人岬」の舞台で、そこからこの岬に名前が付けられたそうだ。
海が広く見渡せる場所で、夕日がものすごく美しいらしい。
だが、天気はどうも曇っていて、今日は富士山も期待できなさそう。
土肥を出ていきなり200mアップの峠にさしかかった。
約5キロほど上り坂が続くのだが、道が蛇行しているので走った距離と労力ほどには進んでいる感がない。
朝っぱらからいきなりハードな道、しかもタヌキの死体が道路に横たわっているし。
先が思いやられますな…。
決して急がず確実に上りつつも、一番軽いギアを温存してクリア。
下り5キロは一瞬であった。
戸田ー沼津:
時間は7時半というところ。
休憩をとらずにそのまま戸田の町を通り抜けると早くも上り坂が現れた。
これが急勾配の長い坂で、大事に取っておいた一番軽いギアを使わざるをえなくなった。
これはあんまり早くから使いたくなかった…。
もうこれ以上軽いギアがないと思うと追い詰められた気分になるんだよね。
それでも長い長い坂道に足が悲鳴をあげ、道路を大きく使って蛇行して走ることに。
やばいっす。
こんなんで箱根は無理だろ…。
午前中に沼津に着けるか不安になってきた。
限界ぎりぎりというところで、展望の良い駐車場で休憩を取った。
戸田の町がよく見えやがる…。

苦労してこの高さまで上ってきたが

まだ戸田から全然離れてない!
しかも、ここでドリンクを飲みきってしまった。
ああ、予備を買っておけばよかったと非常に後悔。
とにかく売店でも自販機でもいいから、先に何かあることを願って進む。
そんな願いも空しく、何もない山の道をヒイヒイ言いながらペダルをこぐしかなかった。
唯一あったものは、道路に落っこちていた大きな石。
落石かなんかだろうが、道路の真ん中に落ちてるのは危険と判断した。
自転車を止めて石を拾い、邪魔にならない側道に投げ捨てる。
わざわざこういうことできるのって自転車乗りだけだろうよ、うんうん。
てか正直言うと、自転車を一時降りる口実が欲しかっただけなのだが。
そんなこんなで、予想をはるかに超えたエネルギーを消費して土肥から20キロ走ってきて、漁業が盛んな感じの集落に到着。
ここでやっとこさ自販機に出会う。
この安心感というか安堵感というか、なんとも言えないものであった。
沼津までの残り30キロは割と平坦な海岸沿いの道。
この沼津までの30キロでかなり体力を回復できたのがあとあと大きかった。
10時過ぎごろ沼津に到着。
とにかくこれで伊豆半島一周を達成したことになる。
さすがにここまで走りにくいとは思ってなかったよ。
その分達成感も大きいのだが、まだ箱根というラスボスが残っているから気は抜けない。
そのラスボスの前に、お待ちかねの昼飯と行こう。
沼津港の魚市場すぐ近く、軒先に大変な数の人が並んでいる店が「丸天」である。
名物はタワーのような超特大のかき揚げで、すさまじい迫力を醸し出していた。
ただ、それ以外にも様々なそそるメニューがあったので、迷いが生じる。
結局、うに鉄火丼(かに汁付き)を頂きました。
それでも腹ペコ行って満足できるボリュームに加え、なかなかの味である。
わさびも他のところとは違う感じで、ものすごく刺激が強い。
下手すりゃ泣けるぐらいだよ。
店を出た後はアイスを食べつつ魚市場を見てまわった。
出発前には自転車のネジを締め直すなど軽くメンテナンス。
箱根峠にチャレンジする準備は整った。
箱根峠は標高846m。
ここまでの最大標高は200m強程度なので、それの約3~4倍を上ることになる。
足の疲労もピークに来てたし、正直言うと全く上れる気がしていなかった。
だから、今日はとにかくゆっくり、箱根までできるだけ足に負荷をかけずに走ろうという方針で朝6時に出発した。
土肥ー戸田(へだ):
最寄のコンビニでファミリーマートで朝飯を調達。
予定では午前中のうちに沼津までいけるはず。
沼津には2日目の宿で同室だった丸刈りヒゲのオジサンから教えてもらっていたイチオシの店がある。
ものすごいかきあげ丼があるらしいので、心して行けとのことだった。
だからそこまでに必要なエネルギーを逆算してちょうどいい量を採らないと。
多すぎても少なすぎてもよくないだろう。
沼津に着いたときに「超腹減ったー状態」が望ましい。
ということで、おにぎり二個とゼリー飲料で土肥から沼津までの約50キロに挑戦である。
土肥を出発してすぐ、「旅人岬」という場所を通りかかった。
名前がなんとも粋だね。
直木賞作家・笹倉明の「旅人岬」の舞台で、そこからこの岬に名前が付けられたそうだ。
海が広く見渡せる場所で、夕日がものすごく美しいらしい。
だが、天気はどうも曇っていて、今日は富士山も期待できなさそう。
土肥を出ていきなり200mアップの峠にさしかかった。
約5キロほど上り坂が続くのだが、道が蛇行しているので走った距離と労力ほどには進んでいる感がない。
朝っぱらからいきなりハードな道、しかもタヌキの死体が道路に横たわっているし。
先が思いやられますな…。
決して急がず確実に上りつつも、一番軽いギアを温存してクリア。
下り5キロは一瞬であった。
戸田ー沼津:
時間は7時半というところ。
休憩をとらずにそのまま戸田の町を通り抜けると早くも上り坂が現れた。
これが急勾配の長い坂で、大事に取っておいた一番軽いギアを使わざるをえなくなった。
これはあんまり早くから使いたくなかった…。
もうこれ以上軽いギアがないと思うと追い詰められた気分になるんだよね。
それでも長い長い坂道に足が悲鳴をあげ、道路を大きく使って蛇行して走ることに。
やばいっす。
こんなんで箱根は無理だろ…。
午前中に沼津に着けるか不安になってきた。
限界ぎりぎりというところで、展望の良い駐車場で休憩を取った。
戸田の町がよく見えやがる…。

苦労してこの高さまで上ってきたが

まだ戸田から全然離れてない!
しかも、ここでドリンクを飲みきってしまった。
ああ、予備を買っておけばよかったと非常に後悔。
とにかく売店でも自販機でもいいから、先に何かあることを願って進む。
そんな願いも空しく、何もない山の道をヒイヒイ言いながらペダルをこぐしかなかった。
唯一あったものは、道路に落っこちていた大きな石。
落石かなんかだろうが、道路の真ん中に落ちてるのは危険と判断した。
自転車を止めて石を拾い、邪魔にならない側道に投げ捨てる。
わざわざこういうことできるのって自転車乗りだけだろうよ、うんうん。
てか正直言うと、自転車を一時降りる口実が欲しかっただけなのだが。
そんなこんなで、予想をはるかに超えたエネルギーを消費して土肥から20キロ走ってきて、漁業が盛んな感じの集落に到着。
ここでやっとこさ自販機に出会う。
この安心感というか安堵感というか、なんとも言えないものであった。
沼津までの残り30キロは割と平坦な海岸沿いの道。
この沼津までの30キロでかなり体力を回復できたのがあとあと大きかった。
10時過ぎごろ沼津に到着。
とにかくこれで伊豆半島一周を達成したことになる。
さすがにここまで走りにくいとは思ってなかったよ。
その分達成感も大きいのだが、まだ箱根というラスボスが残っているから気は抜けない。
そのラスボスの前に、お待ちかねの昼飯と行こう。
沼津港の魚市場すぐ近く、軒先に大変な数の人が並んでいる店が「丸天」である。
名物はタワーのような超特大のかき揚げで、すさまじい迫力を醸し出していた。
ただ、それ以外にも様々なそそるメニューがあったので、迷いが生じる。
結局、うに鉄火丼(かに汁付き)を頂きました。
それでも腹ペコ行って満足できるボリュームに加え、なかなかの味である。
わさびも他のところとは違う感じで、ものすごく刺激が強い。
下手すりゃ泣けるぐらいだよ。
店を出た後はアイスを食べつつ魚市場を見てまわった。
出発前には自転車のネジを締め直すなど軽くメンテナンス。
箱根峠にチャレンジする準備は整った。