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Fly to the BLUE

2006.7.13 更新終了

大原

2005-12-31 | 
大晦日の朝飯も昨日と同じくパスタ。
同じ間違いはしない!と意気込んだが、またちょい焦げ。
昨日よりまずかった。

今日は京都市街からちょっと遠出。
山の中の大原へ行った。

さすがに山の中だけあって、畑や屋根に雪が残っていた。
寂光院、三千院を見る。
聖徳太子の時代から様々な人物が出家して、こんな山の中で修行してきたのか。
ちょっと歴史を感じる。


この辺は自然が豊富。
小雪が降る中ゆったりと歩くのがよい。




酒の呑み方講座

2005-12-31 | 
夜はスタッフの企画でショットバーが開かれた。
カクテルを何杯か飲んだが、だいたいは自分がコンビニで買ってきた焼酎を隠れて飲んでいた。

この日からユースに来た、若いフリーのカメラマンと仲良くなる。
フリーだと聞こえはいいが、フリーターみたいなもんだって言っていた。
しっかり働かないとなかなかお金にならないのだそうだ。
いろいろなところに行けるんじゃないかと聞いたが、そうでもないって。
ファッション雑誌の写真をメインにやっていて、グラビアはあまりやらないんだって。
グラビア撮影とかだったら、サイパンとかいいところに行けるらしい。

どうしてグラビアをあまりやらないのかと聞いた。
キレイなものをキレイに撮るのはつまらんと。
花を美しく撮るのは当たり前の話ということか。

僕が金沢で買ったたこわさびを2人でつまみつつ飲んでいた。
この人とはどーもウマが合う感じ。
お互い趣向がおっさん臭い。

洗い物をしていると、一人の滑舌が悪いおっちゃんが話しかけてきた。
「いい酒といいウニが入ってるんだ。どうする。」
どういうこと?
「飲みたくないか?どうする。」
そりゃ、頂けるのはありがたいけど。
「飲むならそれなりの覚悟と準備が必要だ。どうする。」
「中途半端なまずい酒で新年を迎えるのか。それとも最高の酒を飲んで新年を迎えるのか。どうする。」

ちょっと怖かったが、好奇心が勝った。
カメラマンと共に申し出を受けることにした。
おっちゃんは部屋に酒を取りに行き、僕たちは一番いいお椀と箸をテーブルに用意して待った。

おっちゃんが持ってきたのは、鹿児島産芋焼酎「天無双」。
そして、北海道礼文島産の粒ウニの瓶。
おっちゃんは金属のお猪口を取り出し、酒をついで僕に渡した。
「少し舐めてみろ」
酒を少し口に含んだ。
なるほど、確かに安物とは違うようだ。
あんまりよく分からないけど。
次におっちゃんはウニの瓶を開け、箸一本で一粒取り出して僕の手に乗せた。
「食べてみろ」
ウニを口に運ぶ。
濃厚なウニの味わいを感じることができた。
「どーだ。うまいだろ」
再び酒を渡される。
「今度は一口飲んでみろ」
ウニの瓶を渡される。
「自分でひとつ食べてみろ」
酒を渡される。
「飲んでみろ。自分の量で構わない」
ウニ。
「食べてみろ。好きな量取って構わない」
酒。
「飲んでみろ。好きな量で。自分のタイミングで」
ウニ。酒。ウニ。酒。ウニ。酒。…。
おっちゃんのうんちくを聞きつつ、おっちゃんの指示のままに延々酒とウニを繰り返す。
「この焼酎は現地に行って買ってきたんだ。
でも普通の人が行っても売ってくれない。
なぜだか分かるか」
「この焼酎は天無双。
もうお前たち一生飲めないんだ。
天下無双の意味分かるか」

「この世に二つとない…」

「そう。
飲めるのは今夜が最初で最後だ。
この焼酎を造った人間の苦労が分かるか?
瓶に書いてある説明を読んでみろ」

説明文に特に苦労話は書かれてなかった。

「俺は東京にこういう酒を呑ませる店をだす。
いい酒はもう何件か承諾をとってあって、揃えられる。
夏は開かない。
このウニが取れる季節しか店は開かない。
開店のときに並んでいた10人しか受け付けない。
一人当たり三千円から五千円だ。
どーだ?」
「いや、すごいっすね…」
「どうして?」
「いやぁ…」
「東京の店みんな潰れちゃうぞ。
俺が店開いたら。
どーだ?」

ウニの瓶は空になり、おっちゃんは酒をしまった。
「どうもありがとうございした。
ほんとすごいです」
「どうして?」
こんなやりとりが10回くらい続いた。
おっちゃんは同じ話を何度も繰り返す。
ドラクエの町の人みたいに。
きっと僕からある言葉を引き出したいのだろうが、その言葉がどうしても分からなかった。
同じやりとりを繰り返して、やっと開放された。

しかし、このおっちゃんは何だったのだろう。
誇大妄想にしては、客単価を設定するなど、妙にリアルだ。
そもそも、この焼酎が本当に唯一無二なのかも分からない。
酒の呑ませ方も、適当なことを言っているっぽいんだけど、考えて計算しているとしたらすごい。

スタッフの方の話では、あのおっちゃんは毎年来ているのだそうだ。
毎年宿泊者をつかまえてうまいものを食わせては、一方通行の話を浴びせるらしい。
四日までいるというので、ずっと顔合わせることになるのか…。
挙句の果てに、同室という…。

和風ペペロンチーノ

2005-12-31 | 
百円ショップは旅に欠かせない。
簡単な小物は必要なときにここで調達できるから、使うかわからない不必要な荷物を減らせる。

自炊するための簡単な食料もそろっている。
僕は三日までパスタで過ごそうかと思う。
スパゲッティ2袋800グラム、鶏の胸肉、九条ねぎ、ニンニクの粉末の小瓶、ミートソースのレトルトを買った。

今夜は和風ペペロンチーノ。
まず、フライパンに油を引く。
本当はオリーブオイルでないとだめ。
そこにニンニクの粉末を適当に入れて、弱火でしばらく熱する。
これも、本当はニンニクのみじん切りオリーブオイル漬けが欲しいところ。
ニンニクはこがしてはいけない。
泡が出てきたら、小さく切った鶏肉を入れる。
みりん、しょうゆ、酒を大さじ1杯ずつ、そして塩こしょう。
酒がなかった…。
肉が焼けたら、ネギも入れて炒めよう。
炒め過ぎて軽く焦げた。
軽く炒めないと。
スパゲッティはたっぷりのお湯に、たっぷりの塩を入れて茹でよう。
海水くらいの濃さにしたいところ。
茹で揚がったスパゲッティをさっきのフライパンに入れて手早くからめる。
できあがり!

見た感じ、明らかに失敗しました。
見ため焼そばで少し焦げ臭いし。
食べたら味が薄かった。
というか明らかに何かが欠けている。
ペペロンチーノに絶対に必要なものが決定的に欠けていた。

とうがらし!
とうがらし入ってなくて何がペペロンチーノなのだ!
鷹の目を細かく切って、最初にニンニクといっしょに入れて下さい。
あとやっぱりオリーブオイルないと風味ゼロだ。
残念!