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野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

お盆の花としても有名なミソハギ

2019年07月13日 05時41分20秒 | 

六月末の神代植物公園の水生植物園は、半夏生とこのミソハギが目立った。湿地に多数の紅紫色の花を咲かせて、映えていた。お盆の花にも使うらしい。そのためボンバナとかショウリョウバナとも呼ばれる。「千屈菜の供華をゆたかに父の墓 横原律子」。千屈菜の名前は中国名で漢方でもこの名前を使う。きれいな花なのに、これまで知らなかった。

(2019-06 東京都 神代植物公園) 

ミソハギ(禊萩)
ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)はミソハギ科の多年草。

特徴
湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本および朝鮮半島に分布。茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。お盆のころ紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。

盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。

近縁のエゾミソハギとも、千屈菜(せんくつさい)と呼ばれて下痢止めなどの民間薬とされ、また国・地方によっては食用にされる。千屈菜(みそはぎ)は秋の季語。

近縁種

近縁のエゾミソハギ (L. salicaria) はミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多い。九州以北の各地(北海道に限らない)、またユーラシア大陸や北アフリカにも広く分布する。欧米でも観賞用に栽培され、ミソハギ同様盆花にもされる。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。

 

千屈菜

みずすまし早い早いぞ千屈菜に 小林一枝
千屈菜(みぞはぎ)の水影ささら彩たちぬ 石原八束 高野谿
千屈菜といへば近江の父の墓 大橋敦子
千屈菜に雲の変幻かぎりなし 福田蓼汀
千屈菜のすこし藍染む紺屋裏 一丸文子
千屈菜の供華をゆたかに父の墓 横原律子
千屈菜の水影ささら彩たちぬ 石原八束
千屈菜の群れ咲く波の声もなし 石原八束
千屈菜は鳴つているなり二日月 小林一枝
千屈菜や若狭小浜の古寺巡り 湯下量園
鼠尾草(みそはき)のよそも御名よぶ夕べかな 上島鬼貫
鼠尾草や身にかゝらざる露もなし 暁台
みそはぎやバケツで洗ふ登山靴 皆川盤水
みそはぎや水につければ風の吹く 一茶
みそはぎや真菰編むなる庭の花 木津柳芽
みそはぎ穂を揃へ立ちお寺の盆後 梅林句屑 喜谷六花
みそ萩のはつはつ咲いて草の丈 滝 春一
みそ萩や母なきあとの母がはり 稲垣きくの
家遠しみそ萩つむは孤児か 幸田露伴 谷中集
鼠尾草(みそはぎ)も売られスーパー花売場 高澤良一 素抱 
溝萩の綻びかけに目を細め 高澤良一 寒暑
島田家の溝萩常のいろ湛え 高澤良一 素抱
骨壺は溝萩盛る家を出で 高澤良一 素抱
手つかずの溝萩に風拡がれり 高澤良一 暮津
溝萩の謐けさ破り泥鰌捕 高澤良一 暮津



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