カンナに似たイメージの「ニクイロシュクシャ」。名前どおりに「肉色」の花である。長く伸びた雄蕊が目を引く。シュクシャは芳香のある白い花をつけるショウガ科の多年草のこと。そのうちの一つの品種のようである。
(2021年秋 東京都)
■秋の花(2021)
「タイアザミ」(秋の花 21-001)
「ミズキンバイ」(秋の花 21-002)
「ナンバンギセル」(秋の花 21-003)
「フジバカマ」(秋の花 21-004)
「ノコンギク」(秋の花 21-005)
「ハマコンギク」(秋の花 21-006)
「アズマヤマアザミ」(秋の花 21-007)
「シロネ」(秋の花 21-008)
「バアソブ」(秋の花 21-009)
「シラヤマギク」(秋の花 21-010)
「ユウガギク」(秋の花 21-011)
「イヌショウマ」(秋の花 21-012)
「マルバフジバカマ」(秋の花 21-013)
「シオン」(秋の花 21-014)
ニクイロシュクシャ
ショウガ科 ハナシュクシャ属
Hedychium carneum
〔基本情報〕
高さ1~2mになる多年草。
根茎をもちます。
葉は2列に互生する単葉で、長さ40cm、幅5cmの披針形で、裏面の主脈に絹毛がはえます。
茎のように見える部分は、葉鞘が重なり合った偽茎と呼ばれるものです。
葉の間から花茎を伸ばし、長さ15~30cmの穂状花序に多数の花をつけます。
花序には緑色で筒状の苞があり、苞の間から花が咲きます。
花は黄色をおびた淡紅色(肉色)で、花弁状に発達した3個の仮雄ずいが目立ち、そのうちの1個は唇弁状になり浅く裂けます。
稔性のある雄しべが1本あり、花糸は橙色で太く、花の外に長く突き出します。
稔性のある雄しべの葯の先端から、雌しべの柱頭が短く突き出します。
花には芳香があります。
果実は蒴果です。
名前 ニクイロシュクシャ (肉色縮砂)
花咲く季節 8月、9月、10月
分布または原産地 インド
生活型 多年草
生活様式 地生