おっとりとした白い花を開く「ポーチュラカ」。ハナスベリヒユという別名が示しているように、葉の形はスベリヒユにそっくり。白に薄く乗ったピンクの色合いも可憐だ。
(2020年秋 川崎市)
ポーチュラカの基本情報
学名:Portulaca
和名:ハナスベリヒユ
科名 / 属名:スベリヒユ科 / スベリヒユ属(ポーチュラカ属)
ポーチュラカは、シャモジ形で多肉質の葉と茎をもち、暑さや乾燥に非常に強い植物です。地表を覆うように育ち、ハナスベリヒユとも呼ばれています。畑地の雑草に、黄色のごく小さな花をつけるスベリヒユ(Portulaca oleracea)がありますが、葉や茎の姿がよく似ていることから、ポーチュラカの祖先とされることもあります。なお、スベリヒユは栄養価が高く食用にしている国もあります。
ポーチュラカにはタネがつきにくい品種が多く、さし木でふやされた苗が出回っています。
また、日光を好み、日当たりの悪い場所や天候のよくない日は花が咲きません。もともと、朝咲いた花は午後にはしおれてしまう性質でしたが、近年、夕方まで咲き続ける品種が多く出回るようになりました。
なお、マツの葉のように細い葉をつけ、春まき一年草として扱うマツバボタン(P. grandiflora)も、同じポーチュラカ属です。こちらも寒さに弱い品種が大半で、性質はポーチュラカに似ています。
基本データ
園芸分類 草花
形態 一・二年草,多年草 原産地 南北アメリカを中心に熱帯~温帯に広く分布
草丈/樹高 地面に張りつくようにほふくして伸びる 開花期 5月~10月
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,紫,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い 耐暑性 強い
特性・用途 開花期が長い,初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる