アメリカデイゴはいかにも南国の花で、江戸時代に渡来したらしい。原産地は南アメリカだが、江戸末期の「アメリカ」という名前は、当時の黒船の脅威を思わせる。こんな真っ赤な花をみたらだれでもびっくりするだろう。それでも鹿児島県の県の木になっているし、沖縄ではこの名前のもとになった梯梧の花が江戸時代にインドから伝えられて、県の花になっている。メキシコでは花を食用にするらしい。どんな味がするのだろう。それとも彩を楽しむだけなのだろうか。
(2019-06 東京都 神代植物公園)

アメリカデイゴ
・豆科。
・学名
Erythrina crista-galli Erythrina : デイゴ属 crista-galli : ニワトリのとさか
Erythrina(エリスリナ)は、ギリシャ語の「erythros(赤)」が語源。花の色に由来。
・開花時期は、 6/10 ~ 6/末頃。8月上旬頃、新枝の先からふたたび少し花をつける。
・夏らしい、真っ赤な花。
・暖かい地方に植えられる。
・南アメリカ原産で江戸時代末期に渡来した。
・アルゼンチンとウルグアイの国花。
・メキシコでは、花をサラダや煮物などに利用する。
・別名
「海紅豆」(かいこうず)。海外から来た赤い豆、の意。
・鹿児島県の県の木(海紅豆)。
ちなみに沖縄県の県花は「梯梧(でいご)」。(アメリカ梯梧に似ているが、葉の出る前に開花するのと、寒さに弱い点などが、アメリカ梯梧と異なる)