何か知らんが、米国のユダヤ系団体の1つであるサイモン・ウィーゼンタール・センター(Simon Wiesenthal Center:SWC)が3K新聞に抗議→3K新聞が謝罪してたらしい。
理由は、3K新聞が「ユダヤ陰謀論を煽る本の広告を載せた」というものだが・・・。
・米ユダヤ系団体、本紙掲載広告に抗議 産経・熊坂社長「おわびします」(2014年12月5日 sankei.com)
陰謀論大好きな3K新聞の経歴を踏まえれば起こるべくして起きた感が強いこの話。
まずは、2014年12月5日分 sankei.com『米ユダヤ系団体~』から
---- 以下引用 ----
【ロサンゼルス=中村 将】
産経新聞に掲載された広告をめぐり、ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)のエイブラハム・クーパー副所長は4日(日本時間5日)、産経新聞社の熊坂 隆光社長宛てに抗議文を送付した。
同センターが問題視しているのは、11月26日付の東海・北陸版に掲載された「ネットジャーナリスト リチャード・コシミズがユダヤ独裁国家アメリカの謀略を暴く!!」と題した全面広告。
コシミズ氏の寄稿とともに、発売中の3冊の本を紹介した。
これについて、クーパー氏は「これらの本はユダヤ人に対する危険極まりない虚言の流布」と指摘。
「アンネ・フランクや150万人のユダヤの子供たちを含む600万人のユダヤ人が欧州で犠牲になった第二次世界大戦のナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を否定するばかりか、著者は、ユダヤ人がマスメディアを操作し、非道な目的を達成するために世界の出来事や経済をも操っていると断言した。9・11(米中枢同時テロ)の惨禍から、日本の(東日本大震災の)津波の悲劇、北朝鮮の脅威にいたるまで、何らかの形でユダヤ人とイスラエルに関連づけている」と批判した。
その上で、広告を掲載した産経新聞に対しても、「真実を追求するジャーナリズムの責任を売り飛ばした」とし、「読者とユダヤコミュニティーに謝罪する義務がある」と抗議。
「産経新聞に対し、あらゆる集団に対する憎悪を普及させる目的で紙面が使われることが二度とないよう、広告の掲載方針を見直し変更するよう強く要請する」としている。
(以下略)
---- 引用以上 ----
↓問題の広告(の一部)を紹介してる Tweet。
---- 以下引用 ----
Steve Herman
@W7VOA
Here's the offending anti-Semitic, conspiracy theory advert which ran in Sankei Shimbun.
#Japan #media
・2014年12月5日12:28(多分JST)
---- 引用以上 ----
紹介された3冊が、『3.11同時多発人工地震テロ』『12.16不正選挙』『新しい歴史教科書』・・・。
タイトルの時点でお腹いっぱいになったのは俺だけ?
そんな3冊のうち、少なくても『3.11同時多発人工地震テロ』に関しては、結構な数の地方紙に広告が掲載されていた模様。
・8.8なんちゃって地震速報に合わせてRK311人工地震本の広告を掲載いただいた新聞社さん(2013年8月9日 richardkoshimizu's blog)
ちうわけで、2013年8月9日分richardkoshimizu's blog『8.8なんちゃって地震速報に~』を全文(略)
---- 以下引用 ----
8.8なんちゃって地震速報に合わせてRK311人工地震本の広告を掲載いただいた新聞社さん、ありがとうございました。
8.8は、北國新聞、高知新聞、南日本新聞、北海道新聞、神奈川新聞、福井新聞、8.9は琉球新報
そして、さらに....8.11 長崎新聞 続々と続きます。
絶妙のタイミングで、日本国中の人が人工地震に興味を持ちます。
最大の功労者は、全国規模で携帯誤報をお流しいただいた間抜けな裏社会さんです。感謝。
2013/8/8 07:42
本日、8日付の南日本新聞第1面の左から3番目に「3・11同時多発人工地震テロ」広告掲載を確認しました!
ハラ
2013/8/8 07:21
スレチ失礼します。
神奈川新聞見ました。
生の名著の広告、掲載されていました。
しかし、笑えるのは、名著の隣には池田大先生の人間☆レボリューションの広告(笑)
創価信者さんが間違えて『311人工地震テロ』を購入してしまうことを期待します(^w^)
かほ
---- 引用以上 ----
件の本の広告を掲載した新聞社にしてみれば、「広告の掲載依頼があったから」というノリなんだろうけど・・・。
いずれにしろ、1冊だけでも強烈なデムパを発してる本を3冊まとめた広告を掲載した3K新聞は相当のアフォとしか。
(仮にSWCが、地方紙における『3.11同時多発人工地震テロ』の広告の掲載状況を知ったらどういう反応をするんだろうか?)
ともかく、3K新聞はSWCの抗議を受け謝罪した。
しかし、その謝罪文はなんとも言えない珍妙さが漂っていた。
以下、2014年12月5日分 sankei.com『』から熊坂社長のコメント部分を(略)
---- 以下引用 ----
(中略)
産経新聞社、熊坂 隆光社長のコメントは以下の通り。
問題の広告が産経新聞11月26日付東海・北陸版(約5千部)に掲載されたのは事実であり、12月4日付でサイモン・ウィーゼンタール・センターのエイブラハム・クーパー副所長からの抗議文を受け取りました。
掲載に至る経緯は現在、社内で調査中ですが、広告審査手続きに欠陥があったことは明らかです。
こうした内容の広告が掲載され、読者の手元に届けられてしまったことは極めて遺憾であり、読者とユダヤコミュニティーの皆様に深くおわびいたします。
もとより、産経新聞社はナチス・ドイツによるホロコーストを許しがたい憎むべき犯罪ととらえておりますし、いわゆる謀略史観的考えにくみするものではありません。
サイモン・ウィーゼンタール・センターの抗議を真摯(しんし)に受け止め、誠実に対応するとともに厳正に対処します。
---- 引用以上 ----
ホロコーストに関する見解はともかく・・・。
そもそも謀略史観ってのは、3K新聞も大好きな歴史修正主義と親和性が高いんだよな。
・ネトウヨと中高年と安手の詐欺師(2014年10月26日 雑感)
上の記事では、ネット右翼(ネトウヨ)と呼ばれる人達の背景について述べた上で、謀略史観と歴史修正主義の関係性そしてその元凶について意味深な指摘をしていた。
以下、2014年10月26日分雑感『ネトウヨと~』から後半部分を(略)
---- 以下引用 ----
(中略)
それにしても、中高年の彼らはどうしてあのようなストーカーまがいのネトウヨになるのか。
「政治なんてない」と言ったのは吉本 隆明ですが、本来なら「政治」なんかより老後を前にした「生活」の現実に直面するはずの中高年の人間たちが、どうしてこんなに異常に「政治」に興味を示すのか。
逮捕され公判で素性があきらかになったネトウヨを見ても、中高年が多く、低学歴で無職(職業不詳)かアルバイトというのがおよその共通点です。
しかも、逮捕される前は、高学歴で高収入の職業であるかのように詐称していたのも共通しています。
「どうして生活保護を受ける選択をしなかったのですか?」と裁判長から問われて、「生活保護を受けると不利益になると思い込んでいたから」と答えたネトウヨもいたくらいです。
うまくいかない人生。
そこには「生活」と呼べるものさえないのです。
それに、学歴コンプレックスによる知性への呪詛。
そういった負の感情が夜郎自大な「政治」への幻想に向かわせているのは間違いないように思います。
そう考えると、吉本 隆明のことばも恵まれた人間の操り言のように思えてきます。
さらにもうひとつ、フリーターの先行世代が既に50代にさしかかっているという世代的な問題も見逃せないように思います。
フリーターの先行世代は、同時にアニメ(アニオタ)の第一世代でもあるのです。
あの上祐 史浩氏も、「“負け組”から右傾化・カルト思想が生まれてくる」と言っていたそうですが、文字通り「オウムは終わってない」と言うべきでしょう。
ヨーロッパでは歴史修正主義はカルトと看做されるそうですが、オタクにとって、歴史修正主義は格好の(蠱惑的な)”謀略史観”なのではないでしょうか。
BLOGOS
“負け組”から右傾化・カルト思想が生まれてくる~元オウム・上祐氏の話
しかし、一方で私は、彼らを安手の詐欺師のような”ファシスト”に売り渡した「責任」も考えないわけにはいかないのです。
それは、「戦後」を検証することをなおざりにした「責任」であり、アメリカの核の傘の下で惰眠を貪り「平和と民主主義」を糊塗した「責任」でもあります。
笠井 潔は、『日本劣化論』のなかで、「世界内戦の時代」は同時に「民衆蜂起の時代」でもあると言ってましたが、日本においては、それが非常にいびつなかたちで現出している(現出しつつある)と言えるのかもしれません。
---- 引用以上 ----
ネトウヨと呼ばれる人達の背景はともかく、歴史修正主義と謀略史観の親和性が高いのは否定できないかと。
ってのを踏まえると、熊坂社長のコメントは何か大事なモノを無視していると判断したほうがいいだろう。
まぁ、今に始まったことじゃないけど・・・。
っていうか。
SWCが3K新聞の広告に抗議したってのは、もしかしたら米国社会が日本における3K新聞の影響力を無視できない(日本の世論が3K新聞の主張をある程度受け入れている)と判断したからなのかもしれんな(汗)。
理由は、3K新聞が「ユダヤ陰謀論を煽る本の広告を載せた」というものだが・・・。
・米ユダヤ系団体、本紙掲載広告に抗議 産経・熊坂社長「おわびします」(2014年12月5日 sankei.com)
陰謀論大好きな3K新聞の経歴を踏まえれば起こるべくして起きた感が強いこの話。
まずは、2014年12月5日分 sankei.com『米ユダヤ系団体~』から
---- 以下引用 ----
【ロサンゼルス=中村 将】
産経新聞に掲載された広告をめぐり、ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)のエイブラハム・クーパー副所長は4日(日本時間5日)、産経新聞社の熊坂 隆光社長宛てに抗議文を送付した。
同センターが問題視しているのは、11月26日付の東海・北陸版に掲載された「ネットジャーナリスト リチャード・コシミズがユダヤ独裁国家アメリカの謀略を暴く!!」と題した全面広告。
コシミズ氏の寄稿とともに、発売中の3冊の本を紹介した。
これについて、クーパー氏は「これらの本はユダヤ人に対する危険極まりない虚言の流布」と指摘。
「アンネ・フランクや150万人のユダヤの子供たちを含む600万人のユダヤ人が欧州で犠牲になった第二次世界大戦のナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を否定するばかりか、著者は、ユダヤ人がマスメディアを操作し、非道な目的を達成するために世界の出来事や経済をも操っていると断言した。9・11(米中枢同時テロ)の惨禍から、日本の(東日本大震災の)津波の悲劇、北朝鮮の脅威にいたるまで、何らかの形でユダヤ人とイスラエルに関連づけている」と批判した。
その上で、広告を掲載した産経新聞に対しても、「真実を追求するジャーナリズムの責任を売り飛ばした」とし、「読者とユダヤコミュニティーに謝罪する義務がある」と抗議。
「産経新聞に対し、あらゆる集団に対する憎悪を普及させる目的で紙面が使われることが二度とないよう、広告の掲載方針を見直し変更するよう強く要請する」としている。
(以下略)
---- 引用以上 ----
↓問題の広告(の一部)を紹介してる Tweet。
---- 以下引用 ----
Steve Herman
@W7VOA
Here's the offending anti-Semitic, conspiracy theory advert which ran in Sankei Shimbun.
#Japan #media
・2014年12月5日12:28(多分JST)
---- 引用以上 ----
紹介された3冊が、『3.11同時多発人工地震テロ』『12.16不正選挙』『新しい歴史教科書』・・・。
タイトルの時点でお腹いっぱいになったのは俺だけ?
そんな3冊のうち、少なくても『3.11同時多発人工地震テロ』に関しては、結構な数の地方紙に広告が掲載されていた模様。
・8.8なんちゃって地震速報に合わせてRK311人工地震本の広告を掲載いただいた新聞社さん(2013年8月9日 richardkoshimizu's blog)
ちうわけで、2013年8月9日分richardkoshimizu's blog『8.8なんちゃって地震速報に~』を全文(略)
---- 以下引用 ----
8.8なんちゃって地震速報に合わせてRK311人工地震本の広告を掲載いただいた新聞社さん、ありがとうございました。
8.8は、北國新聞、高知新聞、南日本新聞、北海道新聞、神奈川新聞、福井新聞、8.9は琉球新報
そして、さらに....8.11 長崎新聞 続々と続きます。
絶妙のタイミングで、日本国中の人が人工地震に興味を持ちます。
最大の功労者は、全国規模で携帯誤報をお流しいただいた間抜けな裏社会さんです。感謝。
2013/8/8 07:42
本日、8日付の南日本新聞第1面の左から3番目に「3・11同時多発人工地震テロ」広告掲載を確認しました!
ハラ
2013/8/8 07:21
スレチ失礼します。
神奈川新聞見ました。
生の名著の広告、掲載されていました。
しかし、笑えるのは、名著の隣には池田大先生の人間☆レボリューションの広告(笑)
創価信者さんが間違えて『311人工地震テロ』を購入してしまうことを期待します(^w^)
かほ
---- 引用以上 ----
件の本の広告を掲載した新聞社にしてみれば、「広告の掲載依頼があったから」というノリなんだろうけど・・・。
いずれにしろ、1冊だけでも強烈なデムパを発してる本を3冊まとめた広告を掲載した3K新聞は相当のアフォとしか。
(仮にSWCが、地方紙における『3.11同時多発人工地震テロ』の広告の掲載状況を知ったらどういう反応をするんだろうか?)
ともかく、3K新聞はSWCの抗議を受け謝罪した。
しかし、その謝罪文はなんとも言えない珍妙さが漂っていた。
以下、2014年12月5日分 sankei.com『』から熊坂社長のコメント部分を(略)
---- 以下引用 ----
(中略)
産経新聞社、熊坂 隆光社長のコメントは以下の通り。
問題の広告が産経新聞11月26日付東海・北陸版(約5千部)に掲載されたのは事実であり、12月4日付でサイモン・ウィーゼンタール・センターのエイブラハム・クーパー副所長からの抗議文を受け取りました。
掲載に至る経緯は現在、社内で調査中ですが、広告審査手続きに欠陥があったことは明らかです。
こうした内容の広告が掲載され、読者の手元に届けられてしまったことは極めて遺憾であり、読者とユダヤコミュニティーの皆様に深くおわびいたします。
もとより、産経新聞社はナチス・ドイツによるホロコーストを許しがたい憎むべき犯罪ととらえておりますし、いわゆる謀略史観的考えにくみするものではありません。
サイモン・ウィーゼンタール・センターの抗議を真摯(しんし)に受け止め、誠実に対応するとともに厳正に対処します。
---- 引用以上 ----
ホロコーストに関する見解はともかく・・・。
そもそも謀略史観ってのは、3K新聞も大好きな歴史修正主義と親和性が高いんだよな。
・ネトウヨと中高年と安手の詐欺師(2014年10月26日 雑感)
上の記事では、ネット右翼(ネトウヨ)と呼ばれる人達の背景について述べた上で、謀略史観と歴史修正主義の関係性そしてその元凶について意味深な指摘をしていた。
以下、2014年10月26日分雑感『ネトウヨと~』から後半部分を(略)
---- 以下引用 ----
(中略)
それにしても、中高年の彼らはどうしてあのようなストーカーまがいのネトウヨになるのか。
「政治なんてない」と言ったのは吉本 隆明ですが、本来なら「政治」なんかより老後を前にした「生活」の現実に直面するはずの中高年の人間たちが、どうしてこんなに異常に「政治」に興味を示すのか。
逮捕され公判で素性があきらかになったネトウヨを見ても、中高年が多く、低学歴で無職(職業不詳)かアルバイトというのがおよその共通点です。
しかも、逮捕される前は、高学歴で高収入の職業であるかのように詐称していたのも共通しています。
「どうして生活保護を受ける選択をしなかったのですか?」と裁判長から問われて、「生活保護を受けると不利益になると思い込んでいたから」と答えたネトウヨもいたくらいです。
うまくいかない人生。
そこには「生活」と呼べるものさえないのです。
それに、学歴コンプレックスによる知性への呪詛。
そういった負の感情が夜郎自大な「政治」への幻想に向かわせているのは間違いないように思います。
そう考えると、吉本 隆明のことばも恵まれた人間の操り言のように思えてきます。
さらにもうひとつ、フリーターの先行世代が既に50代にさしかかっているという世代的な問題も見逃せないように思います。
フリーターの先行世代は、同時にアニメ(アニオタ)の第一世代でもあるのです。
あの上祐 史浩氏も、「“負け組”から右傾化・カルト思想が生まれてくる」と言っていたそうですが、文字通り「オウムは終わってない」と言うべきでしょう。
ヨーロッパでは歴史修正主義はカルトと看做されるそうですが、オタクにとって、歴史修正主義は格好の(蠱惑的な)”謀略史観”なのではないでしょうか。
BLOGOS
“負け組”から右傾化・カルト思想が生まれてくる~元オウム・上祐氏の話
しかし、一方で私は、彼らを安手の詐欺師のような”ファシスト”に売り渡した「責任」も考えないわけにはいかないのです。
それは、「戦後」を検証することをなおざりにした「責任」であり、アメリカの核の傘の下で惰眠を貪り「平和と民主主義」を糊塗した「責任」でもあります。
笠井 潔は、『日本劣化論』のなかで、「世界内戦の時代」は同時に「民衆蜂起の時代」でもあると言ってましたが、日本においては、それが非常にいびつなかたちで現出している(現出しつつある)と言えるのかもしれません。
---- 引用以上 ----
ネトウヨと呼ばれる人達の背景はともかく、歴史修正主義と謀略史観の親和性が高いのは否定できないかと。
ってのを踏まえると、熊坂社長のコメントは何か大事なモノを無視していると判断したほうがいいだろう。
まぁ、今に始まったことじゃないけど・・・。
っていうか。
SWCが3K新聞の広告に抗議したってのは、もしかしたら米国社会が日本における3K新聞の影響力を無視できない(日本の世論が3K新聞の主張をある程度受け入れている)と判断したからなのかもしれんな(汗)。