一昨日から今日にかけて、福島県にある福島原子力第一発電所で爆発事故が立て続けに起きた。
そして、今日の事故でさらに事態は悪化した。
・東日本大震災:高濃度放射能漏れ 福島4号機で水素爆発(2011年3月15日 毎日jp)
・Japanese nuclear plant hit by fire and third possible explosion(2011年3月15日 guardian.co.uk)
これに関して、日本政府の対応に非難が集中しているのだが・・・。
・原発対応が後手に 政府、東電批判繰り返す(2011年3月15日 日本経済新聞)
災害直後によく言われるのが、「災害の時にこそ人の本性が見える」なんて言葉だが、この件に関しては色々興味深いものがあった。
以下、2011年3月15日分日本経済新聞『原発対応が後手に 政府、東電批判繰り返す』を全文(略
---- 以下引用 ----
政府は15日、東京電力福島第1原子力発電所の事故に対応するため東電との統合連絡本部を設置したが、すでに巨大地震発生から5日目に入っている。
深刻な被害を目の前にしながら、原発対応を事実上、東電に丸投げしてきた政府の危機管理にも批判が出ている。
「テレビで(12日の1号機の)爆発が放映されているのに、首相官邸には1時間ぐらい連絡がなかった。いったいどうなっているんだ」。菅直人首相は15日午前、対策本部が置かれた東電本店の一室で、こう声を荒らげた。
「あなたたちしかいない。撤退などあり得ない。覚悟を決めてください」。東電幹部らをこうも叱責した。首相は巨大地震発生以降、「しっかり対応し、情報を提供していく」と強調してきた。
しかし、12日の1号機の水素爆発や14日の3号機の水素爆発、二転三転した計画停電など、国民が東電に不信を抱く場面が何度も繰り返されるなか、「東電から官邸に届いた情報が正確でなかった」(枝野幸男官房長官)など政府側の口から出るのは東電批判ばかりだった。
一方で東電にすれば、専門的な情報を含めてすべて政府の目を通さなければ公表できないとの思いが強く、対応が後手に回った面もある。
互いに最終的な責任を押し付けあった感は否めない。
政府が原発問題で陣頭指揮を執れば、早い時期に米国や国際原子力機関(IAEA)などと協力できた可能性もある。
11日に原子炉が冷却機能を失った時点で「国家を揺るがす重大事故」として政府が主導権を握るべきだったとの声もある。
---- 引用以上 ----
俺もここ数日福島第一原発の爆発事故を受けて日本政府が行った記者会見を TV で観ていたのだが、その前後に東京電力(TEPCO)が行う記者会見と内容があまり変わらない(しかも情報が遅い)ってのにビックリした。
まぁ、不正確な情報を流すわけにはいかない、って事情は理解できるが・・・。
それより問題なのは、日本政府側が「TEPCO に(福島第一原発の状況を)確認してくれ」という発言を繰り返したことか。
TEPCO も TEPCO で、やってることは(悪い意味での)官僚的答弁の繰り返し・・・。
一体、この人達は、現在の状況の深刻さをどこまで理解してるのだろうか?
福島第一原発から半径30km以内にいる人達の立場に立てば、責任転嫁をやってる場合じゃないと思うが・・・。
・「どこまで逃げれば…」周辺の避難住民、不安と怒り交差(2011年3月15日 河北新報)
・福島県知事の緊急要請内容(2011年3月15日 news.tbs.co.jp)
この件に関しては、佐藤 雄平福島県知事の緊急要請が今の日本政府(と TEPCO)に求められてることを物語っていた。
以下、2011年3月15日分 news.tbs.co.jp『福島県知事の緊急要請内容』から後半部分を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
「今回の未曾有の大災害に直面し、本県においては、県民一丸となって復旧に向けた懸命の努力を続けている。本県は特に原子力災害において次々と重大な事故が発生し、今なお深刻化が進む現状に、県民の不安や怒りは極限に達している。これらのことから、原子力災害への対応に全ての責任を有する国が県民の安心・安全を確保するため、全力で取り組むよう以下の通り強く求める」ということです。
その中身ですが、まず1つ目、「国が責任を持って事態の早期終息に全力で取り組むこと」。
そして2つ目、「避難指示の発出など事態に応じた全面的な支援を行うこと」。
この支援の中身ですが、1つが県内における受け入れ先が限界にあることから、県外避難先の確保をお願いすること。
2つ目が県外避難前のスクリーニングや除染などの実施。
3つ目が県外避難のための住民の輸送手段の確保、避難先における生活物資の確保、国による総合的な現地支援態勢の確立などです。
さらに、県民にわかりやすい情報を随時提供すること。
県民の不安の払拭につながる事故の概要や要因、近隣住民に与える影響などにかかる主体的な情報提供を行うことなどが、緊急要請内容としてメッセージとして県民に伝えられました。
---- 引用以上 ----
日本政府(と TEPCO)には、日本に住んでる人や世界中の人達に対し、福島第一原発で何が起きたのか・今後の影響について正確かつ最新の状況を説明する責任があるかと。
これは、決して福島県民だけの問題でないのだから・・・。
それはそうと。
今回の震災に関して、「日本に対する天罰」とか「真珠湾攻撃云々」なんてと述べる人が少なからずいる模様。
・大震災に不謹慎ツイートをした米アニメ脚本家が謝罪、大非難を受ける(2011年3月15日 ハリウッドニュース)
・「日本大地震は神様の警告」、牧師の発言に叱責殺到=韓国(2011年3月14日 ライブドアニュース;サーチナ)
・Pondexter apologizes for tweet about Japan(2011年3月14日 mail.com)
・「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事(2011年3月14日 asahi.com)
・・・政治家が「天罰」なんて発言するあたり、日本は相当危険な状況にあるようだ(違)
2011年3月16日追記:
密かに、Sea Shepherd の総帥こと Paul WATSON 船長がこの件に関して(使い古された)詩を公開していた模様・・・。
・Paul Watson: Tsunami That Killed Hundreds of Japanese Was Divine Punishment(2011年3月14日 Japan Probe)
少なくても、石原都知事に WATSON 船長の詩を非難する資格は無いと思う・・・。
そして、今日の事故でさらに事態は悪化した。
・東日本大震災:高濃度放射能漏れ 福島4号機で水素爆発(2011年3月15日 毎日jp)
・Japanese nuclear plant hit by fire and third possible explosion(2011年3月15日 guardian.co.uk)
これに関して、日本政府の対応に非難が集中しているのだが・・・。
・原発対応が後手に 政府、東電批判繰り返す(2011年3月15日 日本経済新聞)
災害直後によく言われるのが、「災害の時にこそ人の本性が見える」なんて言葉だが、この件に関しては色々興味深いものがあった。
以下、2011年3月15日分日本経済新聞『原発対応が後手に 政府、東電批判繰り返す』を全文(略
---- 以下引用 ----
政府は15日、東京電力福島第1原子力発電所の事故に対応するため東電との統合連絡本部を設置したが、すでに巨大地震発生から5日目に入っている。
深刻な被害を目の前にしながら、原発対応を事実上、東電に丸投げしてきた政府の危機管理にも批判が出ている。
「テレビで(12日の1号機の)爆発が放映されているのに、首相官邸には1時間ぐらい連絡がなかった。いったいどうなっているんだ」。菅直人首相は15日午前、対策本部が置かれた東電本店の一室で、こう声を荒らげた。
「あなたたちしかいない。撤退などあり得ない。覚悟を決めてください」。東電幹部らをこうも叱責した。首相は巨大地震発生以降、「しっかり対応し、情報を提供していく」と強調してきた。
しかし、12日の1号機の水素爆発や14日の3号機の水素爆発、二転三転した計画停電など、国民が東電に不信を抱く場面が何度も繰り返されるなか、「東電から官邸に届いた情報が正確でなかった」(枝野幸男官房長官)など政府側の口から出るのは東電批判ばかりだった。
一方で東電にすれば、専門的な情報を含めてすべて政府の目を通さなければ公表できないとの思いが強く、対応が後手に回った面もある。
互いに最終的な責任を押し付けあった感は否めない。
政府が原発問題で陣頭指揮を執れば、早い時期に米国や国際原子力機関(IAEA)などと協力できた可能性もある。
11日に原子炉が冷却機能を失った時点で「国家を揺るがす重大事故」として政府が主導権を握るべきだったとの声もある。
---- 引用以上 ----
俺もここ数日福島第一原発の爆発事故を受けて日本政府が行った記者会見を TV で観ていたのだが、その前後に東京電力(TEPCO)が行う記者会見と内容があまり変わらない(しかも情報が遅い)ってのにビックリした。
まぁ、不正確な情報を流すわけにはいかない、って事情は理解できるが・・・。
それより問題なのは、日本政府側が「TEPCO に(福島第一原発の状況を)確認してくれ」という発言を繰り返したことか。
TEPCO も TEPCO で、やってることは(悪い意味での)官僚的答弁の繰り返し・・・。
一体、この人達は、現在の状況の深刻さをどこまで理解してるのだろうか?
福島第一原発から半径30km以内にいる人達の立場に立てば、責任転嫁をやってる場合じゃないと思うが・・・。
・「どこまで逃げれば…」周辺の避難住民、不安と怒り交差(2011年3月15日 河北新報)
・福島県知事の緊急要請内容(2011年3月15日 news.tbs.co.jp)
この件に関しては、佐藤 雄平福島県知事の緊急要請が今の日本政府(と TEPCO)に求められてることを物語っていた。
以下、2011年3月15日分 news.tbs.co.jp『福島県知事の緊急要請内容』から後半部分を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
「今回の未曾有の大災害に直面し、本県においては、県民一丸となって復旧に向けた懸命の努力を続けている。本県は特に原子力災害において次々と重大な事故が発生し、今なお深刻化が進む現状に、県民の不安や怒りは極限に達している。これらのことから、原子力災害への対応に全ての責任を有する国が県民の安心・安全を確保するため、全力で取り組むよう以下の通り強く求める」ということです。
その中身ですが、まず1つ目、「国が責任を持って事態の早期終息に全力で取り組むこと」。
そして2つ目、「避難指示の発出など事態に応じた全面的な支援を行うこと」。
この支援の中身ですが、1つが県内における受け入れ先が限界にあることから、県外避難先の確保をお願いすること。
2つ目が県外避難前のスクリーニングや除染などの実施。
3つ目が県外避難のための住民の輸送手段の確保、避難先における生活物資の確保、国による総合的な現地支援態勢の確立などです。
さらに、県民にわかりやすい情報を随時提供すること。
県民の不安の払拭につながる事故の概要や要因、近隣住民に与える影響などにかかる主体的な情報提供を行うことなどが、緊急要請内容としてメッセージとして県民に伝えられました。
---- 引用以上 ----
日本政府(と TEPCO)には、日本に住んでる人や世界中の人達に対し、福島第一原発で何が起きたのか・今後の影響について正確かつ最新の状況を説明する責任があるかと。
これは、決して福島県民だけの問題でないのだから・・・。
それはそうと。
今回の震災に関して、「日本に対する天罰」とか「真珠湾攻撃云々」なんてと述べる人が少なからずいる模様。
・大震災に不謹慎ツイートをした米アニメ脚本家が謝罪、大非難を受ける(2011年3月15日 ハリウッドニュース)
・「日本大地震は神様の警告」、牧師の発言に叱責殺到=韓国(2011年3月14日 ライブドアニュース;サーチナ)
・Pondexter apologizes for tweet about Japan(2011年3月14日 mail.com)
・「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事(2011年3月14日 asahi.com)
・・・政治家が「天罰」なんて発言するあたり、日本は相当危険な状況にあるようだ(違)
2011年3月16日追記:
密かに、Sea Shepherd の総帥こと Paul WATSON 船長がこの件に関して(使い古された)詩を公開していた模様・・・。
・Paul Watson: Tsunami That Killed Hundreds of Japanese Was Divine Punishment(2011年3月14日 Japan Probe)
少なくても、石原都知事に WATSON 船長の詩を非難する資格は無いと思う・・・。
http://www.japanprobe.com/2011/03/14/paul-watson-tsunami-that-killed-hundreds-of-japanese-was-divine-punishment/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+JapanProbe+%28Japan+Probe%29
WATSON 船長の公開した詩は、昔から使っていたものみたいです。
ただ、この詩をこのタイミングで出すのは、正直得策じゃない気がします。
もっとも、現役の政治家による「天罰云々」という発言に比べると、WATSON 船長の詩が全然「マシ」に思えるのも悲しい話ですが・・・。
SSのメンバもが岩手入りして被災してるらしいのにクレージーですわ。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0316&f=national_0316_109.shtml
>SSのメンバもが岩手入りして被災してるらしいのにクレージーですわ
う~ん。
一応、Sea Shepherd の公式サイトでは身元の安否を心配してたいようですが・・・。
良くも悪くも、「全ての行動に関してメンバーは各自で責任を持つべき」という WATSON 船長のの意思表明なのかもしれませんね。
以前どこかで公開されてた Sea Shepherd の活動に参加する際の誓約書でも、それを匂わせる文言が盛り込まれてましたし(記憶アバウト)
まぁ、WATSON 船長にしてみれば、「いつものこと」なのかもしれませんが・・・。
http://togetter.com/li/110642
これはもう何と言うか、捕鯨やイルカ漁のせいで日本(人)を嫌ってると言うより「日本(人)を嫌いな理由」として捕鯨やイルカ漁をこじつけてるような気が。
しかし、予想以上に精神的ダメージを与える(?)tweet まとめですね(汗)
それにしても。
その手のコメントに、わざわざ反論する城内 実氏も随分ヒマ人というか・・・。