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化石賞受賞に貢献したい3K新聞 4

2009-09-22 10:32:39 | おかしな人たち
つーことで、国連総会とかのために米に向かった鳩山(兄)首相。
22日(要は今日)の気候変動サミットでは、2020年までの日本の温室効果ガス削減目標を25%(1990年比)にするという。
・『25%減』国際公約に 温室ガス きょう訪米 首相、国連演説へ(2009年9月21日 TOKYO Web)

これに対して、ここ最近独自の「反権力」振りをフルに発揮している 3K新聞が不思議なことを書いてきたのだが・・・。
・【主張】首相「気候」演説 削減率より効率で貢献を(2009年9月21日 MSN産経ニュース)

3K新聞といえば、日本の温室効果ガス排出量削減への取り組みに関して化石賞受賞へ貢献したい気満々の主張を何度と無くぶち上げてきた。
この辺については以下を参照(手抜き)。
・化石賞受賞に貢献したい3K新聞(2009年5月8日 flagburner's blog(仮))
・化石賞受賞に貢献したい3K新聞 2(2009年6月2日 flaburner's blog(仮))
・George W.Aso 首相を擁護する?3K新聞(2009年6月12日 flagburner's blog(仮))
・化石賞に貢献したい3K新聞 3(2009年7月10日 flagburner's blog(仮))

そんな 3K新聞は、鳩山(兄)首相が掲げてる削減目標の基準年についてなんとも不思議な姿勢で批判していた。
以下、2009年9月21日MSN産経ニュース「首相「気候」演説~」より、問題の部分を引用する。

---- 以下引用 ----
(中略)
 また日米の協調も欠かせない。例えば、削減基準年の選択である。
民主党が90年としたために、2005年を主張する米国との間に歩調の乱れは生じないのか。

 90年比は、欧州連合(EU)にとって削減上、有利な基準だ。

米国がEUの土俵に上がることを嫌うなら、日本の基準年変更はせっかくのオバマ政権での変化に水を差すことになりかねない。
演説を前に再検討すべき点であろう。

米国が動かなければ、中国も変わらない。
重要な勘所だ。
(以下略)
---- 引用以上 ----






・・・・・・・・・・・・。







米国と中国を温室効果ガス排出量削減の新枠組みに入れるのに、日本や EU から妥協する必然性は無いと思うんだけど・・・。
つーか、3K の論説委員の方々はどのようにしてこの主張を作り上げたのやら。


しかし、今日の 3Kの主張はここで終わらなかった。
つーのも、国連演説とかで鳩山(兄)首相に、温室効果ガス排出量削減数値でなく削減効率を打ち出せ、というわけのわからない事を述べていたのだ。
以下、2009年9月21日 MSN産経ニュース(略

---- 以下引用 ----
(中略)
だが、国内に目を向けると状況は厳しい。
日本ではすでに省エネが進んでいるために、京都議定書で約束した6%減さえ実現が危ぶまれているのが現実だ。
それをどのようにして25%も減らすのか。
国民に対する説明が急がれる。

 日本の排出量は、世界の約4%にすぎない。
にもかかわらず、削減率の数値競争にのめり込んでいる。
これでは将来、達成不足分を国民の税金などで外国に支払って辻褄(つじつま)を合わせる可能性が高い。

 今回、世界の首脳が一堂に会する目的は、低炭素社会を実現し、地球温暖化を防止することだ。

 そのために最良の方策は、途上国の石炭火力発電所や生産工場のエネルギー効率の改善である。
これは日本のお家芸だ。
25%削減に要するコストをこちらに使えば、地球全体の温室効果ガスを大幅に減らせるではないか。

 鳩山首相には、この点についても世界に向けて意欲的に語りかけてもらいたい。

---- 引用以上 ----

効率改善、ね・・・。
それをウリにするんだったら、何も日本がやらなくても良くないか?
この件に関しては、日本の技術よりもっといいモノを持ってる国とかもあるだろうしな。
その意味では、ちと強引な論理展開に思えなくない・・・。

ついでに書くと、3K の主張からは日本国内でも温室効果ガス排出量削減の責任を追ってることを豪快に無視してるんだよな。
特に、日本国内での温室効果ガス排出量増加についてはどう考えてるのか、と3K新聞論説委員の方々に丸1時間問いたいくらいだ。
以下の『Millenium Development Goals Indicator』というサイトから、日本の CO2 排出量(単位 1000t:CDIAC 調べ)を引用する・・・。
・MDG indicators (mdgs.un.org)

---- 以下引用 ----
1990:1172248
1991:1183611
1992:1207910
1993:1181055
1994:1251294
1995:1265062
1996:1289900
1997:1293340
1998:1253432
1999:1227849
2000:1260215
2001:1249585
2002:1265095
2003:1287719
2004:1312003
2005:1300189
2006:1293409
---- 引用以上 ----

これだけ1990年から排出量を増やしておいて、「国外での削減量の効率で」なんてよく言えたもんだわ。


以上の事を踏まえると、3K新聞は『化石賞』を鳩山(兄)首相に取らせたいのか?
・・・なんてゲスの勘繰りもしたくなるわな。

ま、かつて「鯨肉が牛肉よりエコ?」というネタ記事を書いた後、根拠となる数値の算出方法について質問された際「これ以外のご回答はご容赦願います」と答えたくらいだから無理もないか(謎笑)。
・開き直った捕鯨ヨイショ新聞産経(2009年6月18日 クジラ・クリッピング)



参考:日本の CO2 排出量(単位kg:1$ 辺りの GDP比:CDIAC 調べ)を『Millenium Development Goals Indicator』から引用する

---- 以下引用 ----
1990:0.3656
1991:0.3572
1992:0.3610
1993:0.3521
1994:0.3690
1995:0.3659
1996:0.3631
1997:0.3585
1998:0.3547
1999:0.3479
2000:0.3472
2001:0.3436
2002:0.3470
2003:0.3482
2004:0.3453
2005:0.3357
2006:0.3262

---- 引用以上 ----

まだ削減余地はあると見えるが・・・。
日本の GDP が縮小する中で CO2 排出量がさほど減らない(2007年は過去最悪)のはなんでだろうか?


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