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マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

すき家で食事をする時は強盗を気にするな?

2011-10-13 19:59:23 | おかしな人たち
今日は簡易更新。

巷で噂の『すき家』を運営するゼンショーに対し、警察庁が指導を行った。
理由は、「(今年1月~9月までに)牛丼チェーン店で発生した強盗事件の9割が『すき家』で発生した」から、というものらしいが・・・。
・牛丼店強盗9割がすき家 警察庁が改善要請(2011年10月13日 news24.jp)

牛丼チェーン店以外の店に対する強盗事件はどうなのか、と警察庁を問い詰めたくなるこの話。
さしあたっては、2011年10月13日分 news24.jp『牛丼店~』を全文(略

---- 以下引用 ----
牛丼チェーン店を狙った強盗事件のうち、9割が「すき家」に対するものであることから、警察庁は、防犯対策を強化するよう異例の要請を行った。

 警察庁によると、牛丼チェーン店を狙った強盗は、今年1月から9月末までに71件発生しているが、うち9割にあたる63件がすき家に対するものだったという。
すき家が狙われる理由は、夜間にアルバイト店員が1人ということや、レジが出入り口近くにあることなどが挙げられる。

 警察庁は去年11月、すき家の運営会社「ゼンショー」に対し、防犯対策の強化を口頭で要請したが、今年6月に調査したところ、ほとんどの店で改善が見られなかった。
このため、あらためて夜間の勤務体制の強化など改善策を取るよう、責任者を呼んで文書で異例の要請を行った。

 すき家側は「店ごとの状況に応じて対応する」とコメントしている。
---- 引用以上 ----

元々警察庁の要請ってのは、行政指導 という法的拘束力のないモノなんだよな。
・行政指導(2011年6月1日最終更新 ほ~納得)

一応、ほ~納得『行政指導』から、それについて触れてる部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
行政指導とは、行政から市民に助言や勧告をしたり、希望・期待を表明したりするものです。市民間の紛争を予防・解決するために出されることもあります。
 アドバイスのような位置付けですから、非権力的で法的効果もなく、これに従うかどうかは市民の選択次第。
強制力や法的効果がある行政処分とは違って、結局は市民の自由にできるので、一般に法律や条令の根拠がなくとも指導可能と考えられています。

 法律に根拠がある場合は、指示、警告、勧告、要求などと呼ばれることが多く、行政手続法上も、「指導、勧告、助言その他」を行政指導としています(2条6号)。
 しかし、行政指導かどうかは、呼び名からではなくその内容から判断します。
 たとえば道路交通法15条は、警察官に同法違反の歩行者等へ法を守るよう指示できるとしていますが、これを無視すれば罰されるため(同121条1項4号)、いくら呼び名が「指示」でも、内実は服従義務のある行政処分です。
(以下略)
---- 引用以上 ----

おそらく、警察庁がゼンショーに行ってきた 行政指導 ってのは、あくまで助言レベルなんだろうな。
その意味では、ゼンショーがこれに従わなくても法律上では何の問題もないんだよな。
法律上では。

とはいえ、ゼンショーが防犯対策を何もしてないというわけでもなかった。
・すき家の防犯対策の拡充について(2011年10月13日 ゼンショー;.pdfファイル)

以下、2011年10月13日分 ゼンショー『すき家の~』を全文(略

---- 以下引用 ----
2011年10月13日
株式会社ゼンショーホールディングス
広報室


「すき家」の防犯対策の拡充について

ゼンショーグループで牛丼チェーン「すき家」を展開する株式会社ゼンショー(以下 ゼンショー 代表取締役社長:小川 賢太郎)では、防犯対策の強化の一貫[原文ママ]として、深夜の時間帯の一人勤務体制を順次解消することを決定いたしました。

すき家では過去2年、深夜帯での強盗被害が増加しています。
これに対しゼンショーでは録画装置を備えた防犯カメラを全店に設置し、各県警本部のご指導ご協力をいただいて防犯講習や防犯訓練を繰り返し実施する一方、一部の店舗では券売機の実験的な導入や深夜の時間帯の複数[人]勤務体制の実施などの対策を積極的に進めてまいりました。

しかし残念ながら強盗被害は減少せず、昨日、警察庁生活安全局生活安全企画課より防犯対策の更なる強化についてご指導をいたきました。
これを踏まえ、ゼンショーではこれまで進めてきた防犯対策のうち、すでに一部の店舗で実施していた深夜の時間帯の複数勤務体制をいっそう強化することを決定いたしました。
本年12月末までに全店舗の60%、2012年3月末までには全店舗を目標に、深夜の時間帯の複数勤務体制を確立することといたします。

今後もさらなる防犯体制の強化に努めてまいりますので、関係各位のご理解とご協力をお願い申しあげます。
---- 引用以上 ----

一人勤務体制の解消、か。
以前から、すき家の防犯対策の甘さはネット上でネタになってたんだよな。
それが今回警察庁による再要請で、一部が本当だと発覚したわけだが・・・。
この辺は以下参照(手抜き)
・強盗には優しいすき家(2011年1月1日 非国民通信)

で、さっきのゼンショーの声明。
確かに、防犯対策に取り組んでるという事実は伝えている。
が、その裏では、防犯対策に消極的な面も見せてる模様。
・すき家の強盗被害9割! 警察庁、異例の防犯対策強化を要請(2011年10月13日 MSN産経ニュース)

以下、2011年10月13日分 MSN産経ニュース『すき家の~』から、ゼンショーの広報担当のコメントを(略

---- 以下引用 ----
(中略)
 ゼンショーの広報担当の話「店舗ごとに異なる事情に併せて必要な防犯対策を講じている。防犯対策の強化の一方で、強盗が重罪であるという意識付けを図ることも必要だと思う」
---- 引用以上 ----

強盗が重罪という意識付け、か。
「誰」が「誰」に対して行うのか、という点に疑問が残る。

だが、これだけじゃないのがゼンショーの恐ろしい所。
・警察庁が指導、「すき家」ゼンショーの経営姿勢(2011年10月13日 YOMIURI ONLINE)

以下、2011年10月13日 YOMIURI ONLINE『警察庁が指導~』から、ゼンショーの広報のコメント+警察庁のコメント部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
今回の指導について、ゼンショーの広報担当者は「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか考えたい」と発言。
防犯カメラの設置などの対策を進めていると説明した上で、「複数の夜勤がいた店が被害に遭った事件もあり、従業員を増やしたところで強盗は防げない」と同庁の指摘に疑問を投げかけた。
また、出入り口付近にレジを設置していることについては、「客が出入りしやすい場所なので配置している。変える必要があるか検討したい」と話した。

 警察庁生活安全局の幹部は、こうしたゼンショーの姿勢について、「大手企業として防犯に対する意識が足りない。街の治安悪化にもつながりかねないので、徹底的に指導したい」と話している。
---- 引用以上 ----

「従業員を増やしたところで強盗は防げない」とか「経営を度外視してまで~」ってのは、ある意味真実をついてる発言ではあるんだが・・・。
これって、暗に「すき家での強盗被害を容認する」と言ってるようなもんじゃね?
例え、客が店の中にいたり従業員が被害を負ったとしても・・・。


この調子だと、すき家の入口に以下のことを書いた貼り紙が出たりして。

1. 防犯対策はお客様自らの手で。
2. 強盗が入ることがあるけど気にしない。
3. 強盗によって被害を受けても泣かない。


本当に 3. については実行されそうなのが笑えない・・・。


2011年10月13日21時くらいの追記:
この件について、 ゼンショーの広報担当は twitter 上で YOMIURI ONLINE のコメントを否定していた。
↓これに対するレスの1つ。
(2011年10月13日20時43分(JST) twitter.com@zensho_pr)

---- 以下引用 ----
そこがポイントかもしれません

QT @Uriyangqadai: ゼンショーの広報室のアカウントが件の発言を否定してる。
てことは読売の飛ばし記事だったとか?
そもそも「ゼンショーなら言いかねない」って思わせる土台があったのは確か。
---- 引用以上 ----

これも日頃の行い、って奴か?


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