flagburner's blog(仮)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

IDF is Occupying and contaminating Palestine

2009-12-22 20:15:04 | パレスチナかイスラエルか
なんか知らんが、イスラエルにおける土地利用状況について不思議な調査結果が公表されてたのだが・・・。
・Report: IDF controls 35% of open spaces(2009年12月15日 ynetnews.com)
・מי שולט על השטחים הפתוחים והחופים? צה"ל
(2009年12月1日 ynet.co.il;ヘブライ語)
・צה"ל מחזיק ביותר משליש משטח המדינה
(2009年12月?日 The Communist Party of Israel;ヘブライ語)

この調査を行ったのは、Society for Protection of Nature in Israel(החברה להגנת הטבע)という団体。
目的としては、イスラエルにおける自然環境保護やら住環境改善、政策提言、ついでに(というかこっちが本業かもしれんが)イスラエルへのツアーの手引きなんてのをやっている。
米国にもこの団体の支部があるらしく、こっちの方がイスラエルより規模が大きいらしい。
公式サイトは↓
・ Society for the Protection of Nature in Israel (SPNI)(aspni.org)
・החברה להגנת הטבע
(teva.org.il;ヘブライ語)

この団体の報告書(Knesset で公開された)は、イスラエルにおける土地利用状況がイスラエル軍にとって都合のいい形で(1967年以前から支配してる地域ですら)行われてるのを物語っていた。
つーか、イスラエルの土地の使われ方(ユダヤ系の移民に対し優先的に家や土地を与えられるとか)自体、日本から見たら相当不可解なブツになってるのだが・・・。
以下、その概要を書いておく。

・イスラエル軍が使っている土地の面積(西岸地区も含めた場合):約210万エーカー(約84.98ヘクタール:約8498平方キロメートル)
・地中海や死海沿岸などにある訓練場の割合:16%(約30km)
・西岸地区でイスラエル軍が使ってる土地面積:約131万5千エーカー(約5321平方キロメートル)

ちなみに、西岸地区においてイスラエル軍が使ってる地区は、オスロ合意における『C地区』と呼ばれる場所。
ここは、基本的にパレスチナ側の主権は及ばない上、それ以外の『A地区』と『B地区』でもイスラエル軍による監視が厳しいのは言うまでもなく・・・。
なお、C地区における土地利用制限については以下を参照。
・Restricting Space: The Planning Regime Applied by Israel in Area C of the West Bank(2009年12月15日 ochaopt.org;.pdfファイル)

どんだけイスラエル軍がパレスチナにおいて土地を好き放題使ってるかが良くわかる、という・・・。


もっとも、SPNI がこの報告書を出したのは、イスラエル軍がドラム缶やら廃油などの廃棄物管理強化をやり環境汚染を防止するための予算を財務省に要求するためらしいが・・・。
以下、2009年12月15日分 ynetnews.com『Report: IDF controls~』から

---- 以下引用 ----
[以下英語版]
(中略)
Nir Papai, head of preservation for SPNI, said that "considering the implications of the defense establishment being a major land consumer, we feel that implementing various environmental policies on this land will have a considerable contribution to environmental protection in Israel."

[以下ヘブライ語版]
(中略)
ניר פפאי, ראש אגף שמירת סביבה וטבע בחברה להגנת הטבע, אמר בתגובה:
"מבין צרכני הקרקע במדינת ישראל, יש למערכת הביטחון מקום משמעותי. לאור זה, ובשל ההשפעות הסביבתיות האחרות שלה על הסביבה, החברה להגנת הטבע סבורה כי ליישום מדיניות סביבתית בתחומי הפעילויות השונות במערכת הביטחון תהיה השפעה ממשית על היכולת לשפר את מצב הסביבה בשראל".

מדובר צה"ל נמסר בתגובה:
"לצה"ל מדיניות סביבתית מוגדרת וברורה שגובשה בשיתוף המשרד להגנת הסביבה.
צה"ל פועל באופן יום יומי לקידום הגנת הסביבה בשטחים שבאחריותו ובבסיסיו, כולל השקעת משאבים לחינוך והסברה, אימוץ אתרים, ניקיון שטחי אש ועוד.
הפעילות בשטחים הפתוחים מתבצעת בשיתוף פעולה צמוד עם רשות הטבע והגנים ועם רשות העתיקות.
השטחים המדוברים הינם שטחים חיוניים לכשירות וכוננות כוחות צה"ל".

[以下適当日本語訳]
(中略)
SPIN の環境保護担当責任者こと Nir Papai 氏はこう述べた:
土地の大口使用者である防衛部隊への適用を踏まえ、軍用地における様々な環境保護方針の適用がイスラエルにおける環境保護への大きな貢献につながると期待している。

イスラエル軍広報官はこう述べた:
イスラエル軍は、イスラエル環境省との協力により定めた環境保全方針を適用している。
イスラエル軍は、隊員への教育・情報提供・施設・清掃・を含め、基地周辺にある常に環境保全区域保全に務めている。
軍が使う場所以外では、自然公園管理局とイスラエル遺産保全局と緊密に連携を図っている。
西岸地区では、イスラエル軍は周辺区域へ警告を出している。

---- 引用以上 ----

そんなに環境保護云々を謳うなら、まずは Gaza 地区の環境汚染(不発弾や白燐弾やら・・・)を改善していただきたいものだ(毒)
その次は、イスラエルが散々クラスター爆弾とかをばら撒いたレバノン南部での環境汚染を(略)
後せ、西岸地区も忘れないように。
イスラエル国内の環境保護云々を語るのはその後だ。

イスラエル国内の環境保護ができない以上・・・という考え方もあるかもしれんが、(土地を好きに使っている)イスラエル軍によって苦しんだ(いる)のは何もイスラエルに住んでる人達だけじゃねぇっつーの。
とりわけ、Gaza 地区は何十年もイスラエル軍によって封鎖されて状況が色んな意味で悪化してるわけだし。
その上、レバノン南部でもクラスター爆弾の不発弾に苦しむ人達がいるわけで。
この辺りを SPNI の方々はわかってるんだろうか?
単に無視してるだけならまだ救いがあるけど・・・。


それにしても。
イスラエル軍が土地を好き放題使ってる状態を、イスラエルに住んでる人達はどのように思ってるんだろうか?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。