ってことで、イスラエルでは数ヶ月前の予想(Tzipi Livni 氏が首相候補だった)に反して、(少なくても経済政策では)右派の Netanyahu 氏が首相の座についた。
・右派軸のネタニヤフ新内閣発足 イスラエル(2009年4月1日 asahi.com)
・ネタニヤフ連立政権が発足、イスラエル(2009年4月1日 AFPBB)
これに伴い、暫定首相だった Olmert 氏が退陣したのだが・・・。
・Olmert's departure / A prime minister without a legacy (2009年4月1日 Haaretz.com)
実の所 Olmert 氏の評価ってのは、イスラエル国内から観ても(国外は言うまでもなく)評価が高くなかったんだよな。
理由としては、多分対パレスチナ政策や外交面での中途半端さかと。
それらに関して、Olmert 首相の任期中(2006年1月~2009年3月)で行った主な政策を以下に列記しておく。
・西岸地区での入植地建設(Olmert 氏の首相就任以前からの継続)
・西岸地区での抑圧的な対パレスチナ政策(Olmert 氏の(略))
・2006年7月~8月のレバノン侵攻(人質解放に失敗+レバノンに多大な被害を与えた)
・2008年のシリア空爆疑惑(イスラエル国内では伏せられていた)
・イランへの空爆に関して態度保留(イランを単独で空爆する気か?)
・2008年12月~2009年1月の Gaza 地区への(中略)テロ行為
・↑に関連して、スーダンを空爆した疑惑(イスラエル国内では(略))
確か、Olmert 氏って「左派」って呼ばれてたような気がしたんだけど・・・。
どう考えてもやってることが右巻きの人です本当に(略)
ってのはともかく。
Olmert 氏のこうした政策は、ことごとく失敗に終わってしまった。
とりわけ、対パレスチナ政策に関しては・・・。
以下、Haaretz.com の記事から、Olmert 氏の失敗に関して触れてるところを引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
There is no doubting that Olmert did and does have courage.
But that is not enough.
His premiership ends as a major missed opportunity: His peace initiatives ran aground, Israel has no border with the Palestinians, the demographic problem is as troublesome as ever and Iran continues to move its nuclear program forward.
Olmert's aims from evacuating most of the settlements in the West Bank and changing the rules of the game in prisoner exchanges to making Israel "a state that's fun to live in" were not achieved.
And Gilad Shalit is still captive.
(以下略)
---- 引用以上 ----
正確には、「イスラエルを見せかけるのに失敗した」ってことだが。
考え方を変えれば、イスラエルという国家が暴力的かつ偽善的で排他的(まるで極東の某国家みたいだ)という性格を国内外に示してくれた、と言える。
Olmert 氏がそこまで考えてるわけ無いけど・・・。
そして、Haaretz.com の記事では、Olmert 氏が学ぶべき教訓について触れている。
以下、Haaretz.com の記事から、その部分を引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
But the main lesson of Olmert's tenure is that the common Hebrew expression, "You see things from here that you don't see from there," pertain not only to rightist leaders who withdrew from territory but also to a leader from the left who sought to change reality and discovered that it was stronger than he[注].
Both of his wars, in Lebanon and in Gaza, ended with a return to the pre-war situation along the borders.
Olmert's peace proposals met recalcitrant Palestinians and Syrians, just like Barak's eight years before.
In his farewell speech on Monday Olmert compared himself with Menachem Begin, Yitzhak Rabin and Ariel Sharon.
But unlike them, he will leave office without leaving behind a true legacy.
(以下略)
---- 引用以上 ----
Sharon 氏や Rabin 氏などと共通してる点は、数々の戦争犯罪に国際法違反の記録を残したって所か。
いずれにしろ、Olmert 氏の政策(特に対パレスチナ+対外政策)は gdgd に終わった感が否めないな・・・。
注:『You see~』という表現は、元イスラエル首相の Sharon 氏が割と使っていた・・・らしい
引用文の『rightest leader』は、おそらく Sharon 氏のことかと。
↓も参照。
・Is there an Arab Sharon? So much rides on that question(2006年1月13日 findarticles.com;元は NYT の Thomas Friedman 氏の記事)
・Astronaut lifted nation's spirits(2003年1月22日 Israel Science and Technology Homepage;元は jpost.com の Herb Keinon 氏の記事)
・右派軸のネタニヤフ新内閣発足 イスラエル(2009年4月1日 asahi.com)
・ネタニヤフ連立政権が発足、イスラエル(2009年4月1日 AFPBB)
これに伴い、暫定首相だった Olmert 氏が退陣したのだが・・・。
・Olmert's departure / A prime minister without a legacy (2009年4月1日 Haaretz.com)
実の所 Olmert 氏の評価ってのは、イスラエル国内から観ても(国外は言うまでもなく)評価が高くなかったんだよな。
理由としては、多分対パレスチナ政策や外交面での中途半端さかと。
それらに関して、Olmert 首相の任期中(2006年1月~2009年3月)で行った主な政策を以下に列記しておく。
・西岸地区での入植地建設(Olmert 氏の首相就任以前からの継続)
・西岸地区での抑圧的な対パレスチナ政策(Olmert 氏の(略))
・2006年7月~8月のレバノン侵攻(人質解放に失敗+レバノンに多大な被害を与えた)
・2008年のシリア空爆疑惑(イスラエル国内では伏せられていた)
・イランへの空爆に関して態度保留(イランを単独で空爆する気か?)
・2008年12月~2009年1月の Gaza 地区への(中略)テロ行為
・↑に関連して、スーダンを空爆した疑惑(イスラエル国内では(略))
確か、Olmert 氏って「左派」って呼ばれてたような気がしたんだけど・・・。
どう考えてもやってることが右巻きの人です本当に(略)
ってのはともかく。
Olmert 氏のこうした政策は、ことごとく失敗に終わってしまった。
とりわけ、対パレスチナ政策に関しては・・・。
以下、Haaretz.com の記事から、Olmert 氏の失敗に関して触れてるところを引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
There is no doubting that Olmert did and does have courage.
But that is not enough.
His premiership ends as a major missed opportunity: His peace initiatives ran aground, Israel has no border with the Palestinians, the demographic problem is as troublesome as ever and Iran continues to move its nuclear program forward.
Olmert's aims from evacuating most of the settlements in the West Bank and changing the rules of the game in prisoner exchanges to making Israel "a state that's fun to live in" were not achieved.
And Gilad Shalit is still captive.
(以下略)
---- 引用以上 ----
正確には、「イスラエルを見せかけるのに失敗した」ってことだが。
考え方を変えれば、イスラエルという国家が暴力的かつ偽善的で排他的(まるで極東の某国家みたいだ)という性格を国内外に示してくれた、と言える。
Olmert 氏がそこまで考えてるわけ無いけど・・・。
そして、Haaretz.com の記事では、Olmert 氏が学ぶべき教訓について触れている。
以下、Haaretz.com の記事から、その部分を引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
But the main lesson of Olmert's tenure is that the common Hebrew expression, "You see things from here that you don't see from there," pertain not only to rightist leaders who withdrew from territory but also to a leader from the left who sought to change reality and discovered that it was stronger than he[注].
Both of his wars, in Lebanon and in Gaza, ended with a return to the pre-war situation along the borders.
Olmert's peace proposals met recalcitrant Palestinians and Syrians, just like Barak's eight years before.
In his farewell speech on Monday Olmert compared himself with Menachem Begin, Yitzhak Rabin and Ariel Sharon.
But unlike them, he will leave office without leaving behind a true legacy.
(以下略)
---- 引用以上 ----
Sharon 氏や Rabin 氏などと共通してる点は、数々の戦争犯罪に国際法違反の記録を残したって所か。
いずれにしろ、Olmert 氏の政策(特に対パレスチナ+対外政策)は gdgd に終わった感が否めないな・・・。
注:『You see~』という表現は、元イスラエル首相の Sharon 氏が割と使っていた・・・らしい
引用文の『rightest leader』は、おそらく Sharon 氏のことかと。
↓も参照。
・Is there an Arab Sharon? So much rides on that question(2006年1月13日 findarticles.com;元は NYT の Thomas Friedman 氏の記事)
・Astronaut lifted nation's spirits(2003年1月22日 Israel Science and Technology Homepage;元は jpost.com の Herb Keinon 氏の記事)