今回は、八ッ場ダム騒動に関する群馬県議会と埼玉県議会での話・・・。
未だに建設続行か中止かでもめている八ッ場ダム騒動。
この件については、DPJ が政権公約で建設中止を宣言している。
しかし埼玉県議会では、八ッ場ダム建設中止を求める請願書（議員が出したものではない）が DPJ系会派も反対に周り不採択となった。
・政権交代＠埼玉八ツ場「中止」請願を不採択（2009年10月9日 mytown.asahi.com）
・八ッ場ダム中止請願は「不採択」 県議会企画財政委（2009年10月9日 TOKYO Web）
なんだか良くわからないこの話。
一応、TOKYO Web の記事を全文引用する。
---- 以下引用 ----
県議会の企画財政委員会は八日、八ッ場（やんば）ダム（群馬県）の建設中止を求める請願を全会一致で不採択とした。
民主党系会派「民主党・無所属の会」も不採択の立場を取った。
県民七人が出した請願では、同ダムは利水、治水の両面で不必要だとして、建設中止と予定地住民の生活再建策の推進を求める意見書を国に提出するよう求めていた。
不採択の理由について、自民党会派の加藤裕康氏は「県民の生命、財産を守るために必要不可欠だ」と述べた。
一方、民主系会派の山川百合子氏は建設の是非には触れず、同会派が「事業の徹底検証と生活再建の推進」を国に求める意見書の提出準備をしているため、と説明した。
請願者の小高真由実さん（４５）は「国政で中止を表明しているのに、（民主系会派が）不採択はおかしい」と批判した。
（杉本慶一）
---- 引用以上 ----
こうしてみると、自民党系会派の方々がとってる八ッ場ダム騒動における立場は割とわかりやすいというか・・・。
一方、DPJ 系会派の方々の立場はハッキリしないっつーか。
この辺りは、DPJ 会派の方々の支持基盤や政治姿勢との絡みがあって本音を出しづらいのかもな。
意見書の中身も自民党などとカブる部分もあるし・・・。
いささか不可解な対応にも思える。
一方、群馬県議会では、2009年10月7日の議会で角倉 邦良氏（DPJ系会派）の発言が削除されるという事態が生じていた。
ネタとしては、先程紹介した埼玉県議会より重要度が高いのだが・・・。
一応、2009年10月8日分朝日新聞群馬版から、問題の件を伝えている記事を書き起こしておく。
---- 以下書き起こし ----
八ッ場ダム 県議会で水質論争
民主系議員発言を削除
前原誠司国土交通省が中止を明言した八ッ場ダムについて、6日の県議会総務企画委員会で民主党系会派の委員が「青々とした湖になるわけがない」と発言した。
これに自民党系会派の委員が反発、同委員会は7日もこの問題が尾を引き、発言の削除に発展した。
民主党系会派、リベラル群馬の角倉邦良氏が6日の総務企画委で「水質論争」の口火を切った。
八ッ場ダム予定地の上流に歩く冊長で、温泉旅館などの「掛け流し」の浴場から捨てられる強酸性の温泉水がそのまま町内を流れる湯川に流れ込んでおり、生活排水の2割程度も汚水処理されずに湯川に流されていると指摘。
これを消石灰で中和して白濁した水が流れ下って八ッ場ダムにたまることを踏まえ、ダム湖の水質や景観に過度の期待を持つことに疑問を呈した。
この発言に最大会派、自民党・ポラリスの会の金子博隆氏がかみついた。
「不安をあおるようなことを言うのはおかしい」
「草津温泉を中傷している」などと反発。
ほかの同会派の委員も同調した。
過度暮らしは7日も「事実として議事録に残したい」として再び水質問題を取り上げたが、自民党・ポラリスの会と公明党の賛成多数でこの発言の削除が決まった。
草津町によると、強酸性の温泉水を下水に流すと下水処理施設の微生物が死滅して処理できなくなるため、捨てる温泉水は、元々強酸性の湯川に流しているという。
消石灰で中和された水は六合村の品木ダムで沈殿処理されるが、高濃度のヒ素などがヘドロに含まれており、処理が問題になっている。
---- 以上書き起こし ----
ちなみに、品木ダムに関する管理状況については以下を参照・・・。
・品木ダム定期報告書（2007年12月18日 国土交通省関東整備事務局；.pdfファイル）
今後は、品木ダムに沈殿した中和物の浚渫処理や中和効率向上が必要になるらしいが・・・。
堆砂対策のために、上流に貯砂ダムを作ったというのは知らなんだ。
つーか、後何年品木ダムを使い続けることができるんだ？
話を戻す。
群馬県議会の対応を見てると、八ッ場ダム建設反対派の意見を「なかったこと」にしたいという意図が透けてるんだけど・・・。
仮に角倉氏の発言が間違っていたとしても、議事録に残らない以上検証しても意味ないしな（記憶には残ってるかもしれんが）。
つーか、今回角倉氏が行った発言を今後批判するにしろ、「議事録に残ってないじゃん」で逃げられる可能性を作ったわけだし・・・。
これって良く考えると馬鹿げた話じゃね？
にしても。
これ国会で起きていたら、もっと大きい騒動になってたような・・・。
未だに建設続行か中止かでもめている八ッ場ダム騒動。
この件については、DPJ が政権公約で建設中止を宣言している。
しかし埼玉県議会では、八ッ場ダム建設中止を求める請願書（議員が出したものではない）が DPJ系会派も反対に周り不採択となった。
・政権交代＠埼玉八ツ場「中止」請願を不採択（2009年10月9日 mytown.asahi.com）
・八ッ場ダム中止請願は「不採択」 県議会企画財政委（2009年10月9日 TOKYO Web）
なんだか良くわからないこの話。
一応、TOKYO Web の記事を全文引用する。
---- 以下引用 ----
県議会の企画財政委員会は八日、八ッ場（やんば）ダム（群馬県）の建設中止を求める請願を全会一致で不採択とした。
民主党系会派「民主党・無所属の会」も不採択の立場を取った。
県民七人が出した請願では、同ダムは利水、治水の両面で不必要だとして、建設中止と予定地住民の生活再建策の推進を求める意見書を国に提出するよう求めていた。
不採択の理由について、自民党会派の加藤裕康氏は「県民の生命、財産を守るために必要不可欠だ」と述べた。
一方、民主系会派の山川百合子氏は建設の是非には触れず、同会派が「事業の徹底検証と生活再建の推進」を国に求める意見書の提出準備をしているため、と説明した。
請願者の小高真由実さん（４５）は「国政で中止を表明しているのに、（民主系会派が）不採択はおかしい」と批判した。
（杉本慶一）
---- 引用以上 ----
こうしてみると、自民党系会派の方々がとってる八ッ場ダム騒動における立場は割とわかりやすいというか・・・。
一方、DPJ 系会派の方々の立場はハッキリしないっつーか。
この辺りは、DPJ 会派の方々の支持基盤や政治姿勢との絡みがあって本音を出しづらいのかもな。
意見書の中身も自民党などとカブる部分もあるし・・・。
いささか不可解な対応にも思える。
一方、群馬県議会では、2009年10月7日の議会で角倉 邦良氏（DPJ系会派）の発言が削除されるという事態が生じていた。
ネタとしては、先程紹介した埼玉県議会より重要度が高いのだが・・・。
一応、2009年10月8日分朝日新聞群馬版から、問題の件を伝えている記事を書き起こしておく。
---- 以下書き起こし ----
八ッ場ダム 県議会で水質論争
民主系議員発言を削除
前原誠司国土交通省が中止を明言した八ッ場ダムについて、6日の県議会総務企画委員会で民主党系会派の委員が「青々とした湖になるわけがない」と発言した。
これに自民党系会派の委員が反発、同委員会は7日もこの問題が尾を引き、発言の削除に発展した。
民主党系会派、リベラル群馬の角倉邦良氏が6日の総務企画委で「水質論争」の口火を切った。
八ッ場ダム予定地の上流に歩く冊長で、温泉旅館などの「掛け流し」の浴場から捨てられる強酸性の温泉水がそのまま町内を流れる湯川に流れ込んでおり、生活排水の2割程度も汚水処理されずに湯川に流されていると指摘。
これを消石灰で中和して白濁した水が流れ下って八ッ場ダムにたまることを踏まえ、ダム湖の水質や景観に過度の期待を持つことに疑問を呈した。
この発言に最大会派、自民党・ポラリスの会の金子博隆氏がかみついた。
「不安をあおるようなことを言うのはおかしい」
「草津温泉を中傷している」などと反発。
ほかの同会派の委員も同調した。
過度暮らしは7日も「事実として議事録に残したい」として再び水質問題を取り上げたが、自民党・ポラリスの会と公明党の賛成多数でこの発言の削除が決まった。
草津町によると、強酸性の温泉水を下水に流すと下水処理施設の微生物が死滅して処理できなくなるため、捨てる温泉水は、元々強酸性の湯川に流しているという。
消石灰で中和された水は六合村の品木ダムで沈殿処理されるが、高濃度のヒ素などがヘドロに含まれており、処理が問題になっている。
---- 以上書き起こし ----
ちなみに、品木ダムに関する管理状況については以下を参照・・・。
・品木ダム定期報告書（2007年12月18日 国土交通省関東整備事務局；.pdfファイル）
今後は、品木ダムに沈殿した中和物の浚渫処理や中和効率向上が必要になるらしいが・・・。
堆砂対策のために、上流に貯砂ダムを作ったというのは知らなんだ。
つーか、後何年品木ダムを使い続けることができるんだ？
話を戻す。
群馬県議会の対応を見てると、八ッ場ダム建設反対派の意見を「なかったこと」にしたいという意図が透けてるんだけど・・・。
仮に角倉氏の発言が間違っていたとしても、議事録に残らない以上検証しても意味ないしな（記憶には残ってるかもしれんが）。
つーか、今回角倉氏が行った発言を今後批判するにしろ、「議事録に残ってないじゃん」で逃げられる可能性を作ったわけだし・・・。
これって良く考えると馬鹿げた話じゃね？
にしても。
これ国会で起きていたら、もっと大きい騒動になってたような・・・。
