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If U retract this project, we'll take a lawsuit against govt.

2010-12-02 20:26:01 | 八ッ場ダム騒動
先月のことになるが、馬淵 澄夫国土交通大臣が「八ッ場ダムの建設中止の方針を撤回」すると発言した。
これを受けたのか、群馬・栃木・埼玉・千葉・茨城県+東京都が八ッ場ダムの建設負担金支払いについて合意したのだが・・・。
・八ッ場ダム、負担金支払い 6都県「建設が前提」(2010年12月2日 TOKYO Web)
・八ツ場ダム負担金留保を解除 6都県知事、国交相と合意(2010年12月2日 asahi.com)
・群馬・八ッ場ダム建設:1都5県知事、負担金支払い再開で合意(2010年12月2日 毎日jp)
・八ッ場ダム負担金支払いへ…利根川流域6都県(2010年12月2日 YOMIURI ONLINE)

この際、1都5県の知事達は、改めて八ッ場ダム建設を実現するよう馬淵国交相に念押し(というか脅迫?)した。
以下、2010年12月2日分 TOKYO Web『八ッ場ダム、負担金支払い 6都県「建設が前提」』を全文(略

---- 以下引用 ----
群馬県の大沢正明知事は、二日午前の県議会一般質問で、八ッ場(やんば)ダム事業に参画する東京や群馬など六都県知事と馬淵澄夫国土交通相が一日夜に東京都内で会談し、六都県が現在留保している本年度の同ダム事業負担金八十八億円の支払いに応じることで合意したと明らかにした。

 ダム事業負担金は、道路や橋の建設などダム建設に伴い水没する地区住民の移転先の整備などに使われている。
負担金が支払われないと来年一月には事業費がなくなり、住民の生活再建に支障が出ると懸念されていた。

 大沢知事の説明によると、会談で六都県知事は、来年秋を目標とした国のダム再検証の終了時期を最大限前倒しするよう要求し「負担金の支払いには応じるが、あくまでダム本体建設が前提」と馬淵国交相に通告。
ダム本体建設を中止した場合には「訴訟を含めて国の責任を徹底的に追及する」と伝えた。

 馬淵国交相は、六都県知事に「一切の予断を持たずに(ダム建設の是非を)再検証する」と強調し、検証終了時期についても「可能な限り早める」と説明したという。

八ッ場ダムについては、前原誠司前国交相が建設中止方針を示し、国と六都県の対立が続く中、「ダム再検証のスケジュールが明確でない」などとして六都県が七月、本年度の事業負担金の支払いを留保すると国に通告した。
馬淵国交相は十一月六日、建設中止の前提を事実上撤回する発言を行ったが、東京都の石原慎太郎知事などが「支払い留保の解除はダム本体建設が条件」と対決姿勢を強調。
一方、ダム予定地を抱える群馬県長野原町の高山欣也町長は「このままでは事業費が枯渇し、地元の生活再建事業の進行に悪影響が出る」として、負担金の支払いを強く要望していた。
---- 引用以上 ----

つまるところ、八ッ場ダムの建設が正式に再開されない限り資金を払うつもりはないし、ポシャれば訴追・・・と。

建設予定地の住民をナメてんのか。

八ッ場ダム建設がなくなった場合、(建設予定地だった)群馬県が国を訴えるのは1億歩譲って認めるとして。
東京都や埼玉県は、建設予定地の住民に何らかの補償をするって考えがないんだろうか?
元々、群馬県含め1都6県は、八ッ場ダム建設を求めてきた裏で(正確には国が計画してるけど)建設予定地の住民に負担を押し付けてる件で一半の責任があるってのに・・・。
一体何考えてるんだ?


まぁ、この話が出たことで「八ッ場ダムの建設中止の方針を撤回」がより現実味を帯びてきたのも事実なわけで。
ってことを踏まえると、ナベツネ機関紙の記事が補助金支払条件や訴追について触れてないのも頷けるかと。
参考までに、2010年12月2日分 YOMIURI ONLINE『・八ッ場ダム負担金支払いへ…利根川流域6都県』を全文(略

---- 以下引用 ----
八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)建設の見通しが立たず、東京、埼玉など利根川流域の6都県が今年度分の事業負担金支払いを留保している問題で、6都県知事は馬淵国土交通相と1日夜、都内で会談し、負担金を支払う意向を伝えた。

 負担金支払い留保で事業資金が枯渇し、水没予定地の住民が移転する代替地の造成や移転補償費の支払いなど、生活再建事業への支障が懸念されていたが、回避されることになった。

 群馬県の大沢正明知事が2日、県議会で明らかにした。
それによると、馬淵国交相が「来年秋までに結論を出す」とした八ッ場ダムの再検証作業を巡り、6知事が「最大限早い時期に」と要請。
国交相が「可能な限り前倒ししたい」と譲歩し、6知事が支払いに納得したという。

(2010年12月2日14時04分 読売新聞)
---- 引用以上 ----

これより短い毎日jp の記事ですら、支払条件とか訴追について触れてたのに・・・。
ナベツネ機関紙の記事だけ読んでると、とんでもない勘違いをする人が出ても不思議じゃないっつ~の。


余談になるが。
この件に関して映像ドキュメント『八ッ場ダムはなぜ止まらないか』なんてのが発売されてた模様。
・『八ッ場ダムはなぜ止まらないか』の制作・発表にあたって(2010年11月17日 保坂 展人のどこどこ日記)

この中で保坂 展人氏は、自主制作の映像ドキュメントを売り込むことの難しさを語っていた。
以下、2010年11月17日分保坂 展人のどこどこ日記『『八ッ場ダムはなぜ止まらないか』の制作・発表にあたって』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
もうひとつ読者の皆さんに御理解いただきたいのは、こうした映像制作を通して、新たな表現空間を作り上げたいという意図についてだ。
制作を終えてわかったのは、このDVDを出版社である「ほんの木」の協力を得て、書店に並べようと打診したが、そもそもこうした自主制作の映像ドキュメントというジャンルが大型書店にも存在しないということだ。

NHKを除く民放テレビは企業広告によって成立している。
それならば、2000円という価格で市民が1000人購入してくれたら、継続してシリーズ化することも出来る。
今回は、最初であることもあって、手間も資金も予想以上にかかったが、日本にマーケットが存在するなら、次へと続けていける。

ぜひ、バナーをクリックしていただいて予約をお願いしたい。
現在のところ180本の事前予約を受けているが、1000本までもう少し輪を拡げたい。
(バナーは省略)
---- 引用以上 ----

どうしようかな・・・DVD。
いや、今月は違う意味で出費が多いもんで・・・(謎)


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