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ビーンの不定期日記

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 「思いつき
   いかげん日記」

怒らないこと

2011-05-06 07:10:55 | 般若心経
「怒らないこと」
(役立つ初期仏教法話1)
アルボムッレ・スマナサーラ著
(サンガ新書)

以下、抜粋です。



 第4章(最終章)
 怒りの治め方

※見出しを中心にご紹介します。

「○自分の心にある「怒り」に気づくこと

「怒っている自分には、理解力も合理性も客観性も何もないのだ」ということを心の底から受け止めてください。それができるようになると、もう怒れません。自分の心の怒りに気づいたら、怒れなくなってしまうのです。

○怒りを「抑える」「我慢する」は大間違い

怒りは抑えれば消えるようなものではありません。
怒りが生まれた場所は本人の中にあるのですから、内側の怒りはそのままです。

○怒りを観られた瞬間、怒りは消える

怒りとは自分の中から生まれるものですから、解決方法は「毒そのもの」を抜くことしかありません。
お釈迦さまが教えた悟りの瞑想法でいう「今の瞬間の自分に気づくこと」です。それがいちばん科学的な怒りの毒を抜く方法なのです。
怒りが生まれたら「あっ、怒りだ。怒りだ。これは怒りの感情だ」とすぐに自分を観てください。外に向いている自分の目を、すぐに自分の心の内に向けてください。そうすると、怒りは生まれたその瞬間に消えてしまうはずです。

怒りを治める方法とは、すぐに自分の心を観ること。心を観ることで怒りはすぐに消えます。

いちばん大事なことは「自分を観る」、ただそれだけです。このことをしっかり覚えておいてください。


○怒ったら「自分は負け犬」と言い聞かせる

怒る人というのは、自分の中身のなさを知られたくなくて、みんなに怖い顔を見せて近寄りがたくして、負け犬の遠吠えをしているだけ。怒る人は、負け犬以外の何者でもありません。

○動物の世界でも、強い者ほど怒らない

○負け犬の母親を持つ子供は不幸

母親が負け犬の性格(しょっちゅう怒っている)で、子供の面倒を見る自信がないということがあります。そんな親子の場合は、子供が泣いたりするとすぐに母親が感情的になって怒ります。


○「怒らないこと」と「甘やかすこと」は違う

「怒らない」ということは、何にでも「はい、はい。いいですよ」という態度ではありません。

○本当の愛情や自信があれば話は通る

本当の愛情があって、怒りがなければ、怒らない人は自信があって落ち着いているから、怒っている人が相手でも感情のぶつけ合いになりません。理性的で思いやりがあれば、怒っている相手もプライドを傷つけられることなく、抜いた刀を納めることができます。

○「何をされても怒らない」を自分に課す

「何をされても怒らない」と自分に課せば、「ちょっと失礼なことを言われた」とか「無視された」とか「姑さんにいじめられた」とか、そんなつまらないことでは怒れなくなります。
「(お釈迦さまが言ったように)殺されそうになっても、私は殺す側の人間に対し怒りは持たない」というほどの覚悟があれば、世の中を生きていくことくらい、どうということはありません。