マライア・キャリーのボリューム

　今週末、東京に戻って土曜日にさいたまスーパーアリーナにマライア・キャリーのコンサートを見に行ってきた。

　１時間程遅れて始まった内容は、あっさりしたものだった。
　確かに音域の広さを含めて歌唱力はすごい。
　ただ、２-３曲歌っては、バックコーラスやDJなどが中継ぎをする繰り返し。声がかすれ気味だったので体調も良くなかったのかも知れない。
　何度も本番中に水分を摂っていたし。

　アリーナ席は後方でも１万2000円。存分に楽しんだとは正直言えない。

　内容とは別に、印象的だったのはマライアのボリューム感。ヤワなところがなく、かといってゴツいわけでもない。
　キャリアの長さからも客層は幅広く、初老世代の姿も珍しくなかった。
　いいオトナになったアイドルが、カラダを鍛え、パフォーマンスを維持している姿は貫禄がある。
　　　　
　「動」を抑制し、「静」の世界でジャズでも歌えば面白い。
　あの音域と声量からすれば、ミニー・リパートンを超える気もする。