もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

いいオトナの知的未開地探検~みみっちい話題・硬貨を入金できないATM

2006-10-25 17:08:57 | いいオトナの知的未開地探検
 非常に些細な話なのだが、少し意外に思った話。
 新潟には、明治創業で最も権威のある金融機関、第四銀行がある。
 こちらに転勤してきてから必要があって本店で口座を開設したのだが、きょう、たまたま入金しようとしてATMの列に並んだ。給料日ということもあって結構込み合っていた。
 自分の番が来て、入金しようとした際、硬貨を入れるところがないことに気づいた。
 列を離れて案内係に聞くと、「硬貨の入金は窓口でないと出来ません。申し訳ございません」との返事。

 無人の店舗など硬貨を受け付けないATMは都市銀行にもあるが、本店や母店なども含め全店で硬貨を入金出来ないATMしか置いていないとは、ちょっと不思議。

 後で改めて聞くと、システム上、「振込みでは硬貨を受け付けるATMもあるが、入金はすべて出来ない」と言う。
 システム?
 硬貨を受け付けるATMがあっても、振込みと入金で扱いを差別するシステムってナニ?

 確かにニーズからすれば、端数のあるケースが多い振込みだけで硬貨を受け付けれられれば大きな問題はないのだろうか。入金に対応しないことで、何か大きな合理化効果があるのだろうか。
 
 しつこいが、自分にとっても深刻ではない些細なことだとは思う。例えるならば、500円硬貨を受け付けない自動販売機に遭遇したような、「エ、何で?」といった感じ。ポケットに100円硬貨があれば、また、その時飲み物を我慢して別の販売機を探せば済む程度のこと。
 ただ、銀行の説明によれば、無人の店舗では、振込みでも硬貨を受け付けるATMは少ないらしい。それって日常的に使う立場からすれば結構不便じゃないか?

 第四銀行のATMは全県にあるが、IC対応ATMの導入もまだまだ普及していないようだ。
 多分、そういうシステムを選んだ結果ではなく、システムの更新が遅れている地銀の1つという事実に尽きるのだろう。

 もう少し普遍的に考えると、現金ってこれからも必要だろうか。
 自分は、電子マネーとしてビューSuica、お財布ケータイでモバイルSuicaとEdyを使っているが、他の電子マネーも相互利用が可能になるとの発表が先ごろあった。
 これにネットバンキングを組み合わせれば、硬貨に限らず現金は限りなく要らなくなる。
 とりあえず硬貨を出来るだけ財布に入れない試みを、自分はささやかに続けている。
 だからこそ、手にした硬貨はこの新潟でも必要に応じて入金したかったのに。 
  
  












 

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