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極上の瑠璃色 カワセミの次はミヤマカラスアゲハ!

2013-09-20 | 僕の散歩道
9月の散歩が増えてきている。
8月の暑さに負けて、4日に散歩した後15日と11日間開いてしまった事があった。その間にチョウ相ががらりと変わり、12~13種程度しか見られなかったのが、一気に20種以上も見られるように変わってしまったのだ。その兆候を、まったくつかめなかった事への反省が、そろそろ出現種数が減るであろうこの時期に、僕を散歩道へ引き寄せる磁力のような力になっている。
台風が来た、気温が下がった、など、チョウが少なくなりそうな要因が出てくると、すぐに確認に出る。そんな日々が、ここ2週間ほど続いている。9月はあと2回は調べることになりそうだ。
こんな書き出しだと、「今日も変化がなかった」ネタを明かしているようなものだが…。

しかし、今日の散歩は、色鮮やかだった。
最初は、ウラナミシジミ、前回(9月17日)から見られるようになったチョウ。チャバネセセリ、ヒメアカタテハなどと一緒に、このチョウが現れると、夏も終わるなという気がしてくる。

 
ウラナミシジミ 2013-09-20 世田谷

キバナコスモスも、チョウが良く集まる花だ。そこに、同じような翅の色をした、ツマグロヒョウモンとヒメアカタテハがきていた。

 
ツマグロヒョウモン♀(左)とヒメアカタテハ 2013-09-20 世田谷

「今日は、なんだか色彩が派手だな」と思いながら先を行く。
いつものチョウのカウントコースまで来ると、「ビッ、ビッ、ビッ」と声が聞こえ、何かが飛び去る影が見えた。またカワセミがきていたのだ。その後、カワセミが飛び去ったと思われる方へ移動し、橋の上から眺めると、予想通り、途中が段になった、側壁に止まっているのが見えた。距離は20m以上あるので、撮影は諦めた。双眼鏡を合わせていると、また鳴き声が聞こえてきた。しかし、今回は、ちょっと鳴き声が違う。不思議に思っていると、カワセミの奥20mくらいの位置にキセキレイが止まっていた。鳴き声の主はこっちだったのだ。

ルリ色のカワセミと別れ、散歩を続ける。花期が終わり、花がわずかになったクサギの前で立ち止まる。ここでは、クロアゲハや、ナガサキアゲハ、ときにはカラスアゲハなどを見かける事がある。しかし、さすがに花が少ない、もう駄目だな…。と思いながら歩きはじめると、正面から、黒っぽいチョウが飛んできた。クロか、ナガサキか…。いや、ルリ色が見える、カラスだ!
そのチョウは、わずかに残ったクサギの花に近寄った。
衝撃が走った。翅の内側のルリ色が尋常ではないのだ。まるで、カワセミのルリ色を写し込んだようだ。素人が見ても、ここら辺に居てはいけない蝶なのでは、と思えるような鮮やかさを放っているのだ。なんとミヤマカラスアゲハだった。

 
ミヤマカラスアゲハ翅はボロボロだがルリ色の光沢は異次元の輝きだ 2013-09-20 世田谷

このチョウは、本来「ミヤマ=深山」の冠が付くように、ある程度山の中に行かないと見られない。僕がフィールドにしている多摩丘陵でさえ見たことがない。それが、なぜここに? おそらく先日の台風に運ばれてきたのではないかと思った。
その証拠に翅はボロボロだ。
しかし、そんなボロボロの翅でも、異次元の色彩を放っている。腐っても鯛、ならぬ、破れてもミヤマ、と言うところだろうか。
しかし、こんなボロボロの姿を人目にさらすのは、チョウに申し訳ないような気がする。そこで、他の場所で撮った、美しい姿を紹介して、勘弁してもらおう。


ミヤマカラスアゲハ 2008-07-30 北軽井沢

最後に、砧公園の彼岸花を見てきた。17日には、咲き始めだったが、今回は、見事な咲きっぷりだ。
明日は、土曜日なので、たくさんの人に見られ、カメラの収められることになるのだろう。
一応、僕も何枚か…。 カシャリ!
 
色鮮やかな散歩だった。

 
ヒガンバナ 2013-09-20 世田谷(砧公園)





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