散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


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ピッカピカの一年生

2013-05-31 | 僕の散歩道

5月31日。いつもの散歩道を行く。一昨日梅雨入りしたはずなのに、見事に快晴。いつも通り、途中の定点で、チョウの数をカウントしながら進む。 このところ、アゲハチョウ類の数が減っていたが、今日はナミアゲハがやけにたくさん見られた。
さて、アジサイの葉の上にまたしてもオレンジ色の点が見える。近くに寄ると、ナミテントウ(テントウムシ)の蛹だった。黒い紋が二つ透けて見えてきている。もう明日には羽化するのだろう。 ナミテントウ蛹 2013-05-31 世田谷

少し離れた葉の上には、今羽化したばかりのナミテントウがいた。自分の出てきた蛹(抜け殻)の上で、つやつやの身体を乾かしているようだ。 思いきりカメラを近付けてパシャリ。 家に帰り、パソコンで見てみると、ナミテントウの翅に、思い切り寄ったカメラのレンズ部と、それを持つ僕の手の指が2本写っていた。ピッカピカの1年生テントウムシの記念撮影だ!

羽化したばかりのナミテントウ 2013-05-31 世田谷

 
ヒメジャノメ 2013-05-31 世田谷              ニホンベニカミキリ 2013-05-31


小雨の皇居でクワガタと対面

2013-05-30 | フィールドノート(その他)
5月30日。今日は、以前から進めている、「ヒカゲチョウ類による都市の樹林の評価」のための調査に出かけた。
学生に手伝ってもらい、都内各所でヒカゲチョウ類の調査をする。
あいにく、天気はよくない。時々小雨が混じる状況だ。
本日3カ所目。皇居東御苑の二の丸雑木林についた。この林は、昭和天皇のご発意で育成されたとのことだ。開発により、失われる雑木林の表土を二の丸に移し、武蔵野の雑木林を再現したということである。確かに見事な林で、下見に訪れたときには、様々な林床植物が咲き、特にキンランの密度は異常に高かった。管理の方に話を聞くと、最近急激に増えたとのことだった。移植した表土中に存在したものであったようだが、きれいに管理された雑木林の林床が、キンランの生育にうまく合っていたものと思われる。


皇居東御苑二の丸雑木林 2013-05-30

さて、今日の調査だが、小雨の中、サトキマダラヒカゲとヒメジャノメの2種を確認することができた。上々の成果だ。
その他にも、咬まれると腫れあがりかなり痛む、体長15cmを超えるトビズオオムカデや、体長10cmほどのオオゲジなども見つける。断わっておくが、あえて、嫌われものの虫を挙げたわけではない。視線を林の上空に送ると、近代的なビル群が立ち並ぶ、東京の中心地に、こんな生き物がいるということに不思議さと楽しさを感じるのだ。

というわけで、最後は、こんな虫も紹介しておこう。下草にしがみついていたコクワガタのメスだ。もう1カ月もすると、カブトムシも現れることだろう。その時には、また紹介したい。


コクワガタ♀ 2013-05-30 皇居東御苑

梅雨、アジサイ、カタツムリ。 これはウソです!! ・・・か?

2013-05-29 | 本当かな? 世の常識=自然界の非常識
またまたカテゴリーを追加しました。
フィールドワーカーの僕は、雨の多い時期や、冬季は、フィールドへ出る機会が減ります。そこでそんな時にも、ブログをアップできるコーナーを作っておくことにしました。
世の中で、自然に関して信じられていることが、実は間違っているということなどがたくさんあります。しかし、それをTVなどの放送で、まことしやかに流されたのでは、黙っていられません。おじさんは怒ってしまいます。しかし、怒りを強くし過ぎないように、このコーなだけは、です・ます調で書くことにします。

さて第一回は、アジサイとカタツムリです。
梅雨。アジサイ。ときたら、カタツムリはつきものです。しかし、1週間ほど前のTV番組内で、こんなシーンがありました。

「この絵の中に、間違いがあります。それは何でしょう。」というものでした。そこに示された絵は、まさに、雨の中、アジサイの葉の上にカタツムリがいるというものでした。そして、「実は、これ(カタツムリ)が間違いなのです」というのです。
「アジサイにカタツムリ、よく目にする光景ですが、アジサイに、カタツムリは付かないのです」と言うではありませんか。僕はかなり驚きました。「いったい何を言い出すのだ…。」すると「実は、アジサイには、青酸カリに似た猛毒成分があるため、アジサイにはカタツムリは付きません」というのです。

アジサイに有毒成分がある事は僕も知っています。カタツムリを専門で研究したわけではありませんが、カタツムリがアジサイを食べているのは、見たことがありません。しかし、アジサイの葉の上をカタツムリが這っている。あるいは、葉に張り付いているシーンは、ごく普通に見られます。ちなみに、アジサイの葉が食われてボロボロになっているのをよく目にしますが、それは、ハバチ類の幼虫が食べたものです。
毒がある→だから食べない→だからアジサイにカタツムリは付かない。という構図は、かなり無理があるようです。

僕の見たTVの放送では、どこで、どう間違えたのか無理な構図を盲目的に信じた、あるいは、ほとんど知識の無いアナウンサーが、わからないうちに、誤った表現の仕方をしてしまった。ということなのでしょうか。
しかし、実際にフィールドに出てみれば、当たり前に見るのですから。とにかく、ちゃんと見ている人の話を聞きましょうよ!

最後に、今日僕が仕事に行く途中で見付けた、アジサイについたミスジマイマイの写真を載せておきましょう!

ガーデン博物記

2013-05-26 | ガーデン博物記
新しいカテゴリ―(タグ)を作った。その名もガーデン博物記。
今回はそのスタートに、これまでの我が家の訪問者を紹介しよう。

まずはこんなストーリーから。
2012年6月6日。小雨のこの日、僕はリビングの窓際でパソコンに向かっていた。すると、後ろから変な声が聞こえてくる。
生き物に関わる仕事をしている僕は、パソコンに向かいながらも、真横の窓の外に何かが動くと、瞬時に身体が反応して、その者の正体を確かめようとしてしまう。音もそうだ、TVの雑音にまぎれて、鳥の声でも聞こえようものなら、すぐに音源を確認しようとしてしまうのだ。
この時もそうだった。声は、真後ろに置いてあったTVから聞こえてきたのかと思った。しかし、番組の内容とは程遠い。なにしろ、その声はカワセミの声なのだから…。
「おかしい」と思いさらに音源を探索する。窓の外を見ると、同じ庭に面した、隣の部屋の前の物干し竿に、その姿を見つけた。
あわててカメラを取り出し、急いで撮ったのがこの写真。

カワセミ 2012-06-06 庭

小雨の中、さらに、かなり角度のあるガラス越しのため、画質は今一つだが、かなり貴重な画像となった。
これが、我が家の24番目(種類)の訪問者(鳥)であった。

鳥の話題をもうひとつ。メジロの話し。
庭のアセビや、サザンカの蜜を吸いによくやってくる。きれいな色だが、目つきは結構きつい。
繁殖期には、巣材にちょうど良いらしく、上さんが育てているハンギングボールのシュロ材を引き抜いてゆく。

メジロ 2009-06-26 庭
上さんは、気が付いていない様子。そのまま黙っていることにした。

次は、野ネコ。
我が家の猫の額ほどの庭に、代々居付いているノラ猫がいる。それも恐らく3世代は居続けている。


2010年。この年は、5匹の子猫が生まれた。
我がもの顔で庭を駆け回り、窓越しに目を合わせても平気のくせに、サッシを開けると、すぐに逃げて行く。
「大屋に挨拶くらいせんか!」と言いたくなってしまう。
今も、この年に生まれた仔ネコと思われる1匹が、庭を闊歩している。挨拶はまだない。

最後はタヌキ
世田谷にも、タヌキがでる。
我が家は、テラスハウスで、8軒の庭が続いている。さらに、その向こうは、造園会社の樹木の仮移植地。リビングから外を見ると、緑しか見えない贅沢な環境だ。この庭沿いに側溝があるが、我が家の前だけ2枚分蓋がない。そのため、側溝を移動路として使うタヌキには、貴重な出入口になっているようだ。

タヌキの親子 2012-03-23 庭
しかし、残念なことに、写真の仔ダヌキは、疥癬症にやられ、毛が抜け落ちている。さらに、交通事故にでもあったのか、あと足をけがしており、うまく歩けない様子だ。いつも、他の兄弟において行かれ、側溝の出入り口から出てきても、我が家の庭をぶらぶらするだけなのだ。
可愛くもあり、悲しくもあり。

我が家の訪問者。次は誰が来るのだろうか。






奇妙な遭遇の結末  のんきなナナフシ 

2013-05-25 | 僕の散歩道
今日の散歩で、おもしろい場面に出会った。
エノキの枝先に、ボツンと薄茶色の紋。近づくと、それは、ヤミイロカニグモだった。
写真を撮ろうとすると

すぐ脇に、ナナフシが移動してきた。
木の枝に擬態するナナフシは、良く知られた昆虫。それがゆっくりとクモに近づいてきたのだ! ところが、クモに気が付いたのか、カメラに反応したのか、とにかくナナフシは、クモの直前で動きを止めた。
僕は、この後の展開を想像して、再びカメラのファインダーをのぞきこんだ。
果たして…。待つこと2分。ナナフシは、再び動き出した。そして、何もないかのように。悠然とクモをまたいでいったのだ。

クモは、「おい、気を付けろよ!」とでも言っているように、左の第1脚と2脚をわずかに持ち上げただけだった。
僕の想像とは違った結末。でも、これもまた自然!

おきみやげ

2013-05-24 | フィールドノート(その他)
5月23日。裏高尾へ出かけた。
あれも見たい、こんな写真を撮りたいと、いろいろと目的があったが、ほとんど達成できなかった。
ただし、予想外の収穫もあった。
一丁平で、久しぶりにハルゼミの声を聞いた。ハルゼミは、松林で繁殖する。以前は、多摩丘陵でも鳴き声を聞くことができたが、この10年ほどは全く聞いてない。
酒盛りでにぎわう若者のグループの脇で、”グゥーウィン、グゥーウィン”と、やや控えめに鳴く声に、どれだけの人がセミだと認識してくれているのだろうと思った。久々に来た、裏高尾の尾根道で、こんな光景に出合うとは…。

日蔭沢では、“おきみやげ”を見つけた。ノブキの葉の上に、飴細工の様な翅が3枚。周囲を探すと、ムネアカオオアリの女王アリが…。
大事に育てられた新女王。初めての地上の世界で、思いきり羽ばたいたのだろう。そして、雄アリを見つけると一緒に地上に降り、すぐに交尾。
別の場所で見たことががあるが、この交尾時間はかなり短い。「もうおしまいよ」と言った感じで上体をひねり相手を咬むと、雄アリはすぐに離れていった。
初夏の日差しあふれる明るい世界への未練を断ち切るように、彼女は、後足で翅をもぎ取った。
あとは、暗く長い時間を、地下で過ごすこととなる。それが彼女の一生なのだ。


ノブキの葉の上にあったアリの翅


ムネアカオオアリの女王 体長20mm弱


大きなトンボ

2013-05-22 | 僕の散歩道
5月22日。今日散歩道で、大きなトンボを見かける。
黒い身体に黄色の縞模様。緑色の目。そう、そのトンボはオニヤンマだ。と言いたいところだが、正解はコオニヤンマ! 僕の散歩道では、どちらも見ることができるのだが、さて、どこが違う。


オニヤンマ 2009-07-30 世田谷


コオニヤンマ 2010-06-10 世田谷

ここでちょっと堅い話。実は、オニヤンマもコオニヤンマも、共に分類群で言うとヤンマ科ではない。オニヤンマは、オニヤンマ科。そしてコオニヤンマはサナエトンボ科だ。難しい分類の話は置いておいて、ぱっと見何が違うかというと、オニヤンマは、左右の複眼が1点で接しているが、コオニヤンマは、完全に離れている。ちなみに、ギンヤンマなどのヤンマ科は、左右の複眼が完全に接している。


オニヤンマ 08-09-20 新潟県長岡市


ギンヤンマ 08-09-20 新潟県長岡市

オニヤンマの幼虫は、水田の用水など、弱い流れの中で育つ。僕のメインフィールドである多摩丘陵などには沢山いて、里山を代表するトンボだ。そして、コオニヤンマはもう少し大きな流れの川で育つ。幼虫期間は、オニヤンマが3~5年。コオニヤンマは、2~3年と言われている。
こんなトンボたちが、世田谷の西のはずれに生きていてくれるのだから、東京もまだまだ捨てたものではないな。
ところで、時々見かける虫取り網を持った子どもたちは、果たして、こんなトンボがいるということを知っているのだろうか。





その4 多摩丘陵のゼフィルス

2013-05-21 | フィールドノート(多摩丘陵)
19日のブログの中で、ゼフィルスというチョウの仲間を紹介した。
チョウの大きさは、500円玉くらいで、日本には、現在23種類がいる。そして、僕が、これまでに多摩丘陵で確認で見つけることが出来たのは6種類。ゼフィルスは、みな樹林性で、幼虫は、すべて樹木の芽や葉を食べて育つ。多摩丘陵で見られる6種類は、ミドリシジミがハンノキ、ウラゴマダラシジミがイボタノキを利用し、他の4種は、すべてクヌギ、コナラ利用している。
ゼフィルスは、樹木を利用することから、山地に多いが、ここにあげた6種は、平地性ゼフィルスと言われ、平地や、丘陵地の樹林でも見ることができる。

僕の経験では、クヌギ、コナラを利用する種の中で、最も普通に見られるのが、ミズイロオナガシジミ、次がアカシジミ、そしてウラナミアカシジミの順になる。そしてオオミドリシジミが最も希少な種ということになる。ミドリシジミとウラゴマダラシジミは食樹が特殊なため、生息が限られる。

ミズイロオナガシジミ


アカシジミ


ウラナイアカシジミ


オオミドリシジミ


ミドリシジミ


ウラゴマダラシジミ 


その3 行儀の悪い食事 ヤブキリ

2013-05-20 | フィールドノート(多摩丘陵)
今の時期、里山を歩いていると、ちょっと口にしたくなる甘い果実が目に止まる。

5月19日。昨日の続きの多摩丘陵。
「これおいしいから、誰か味わってみませんか」と言って赤い実を差し出した。
なかなか「はい」という声が返ってこない。僕が不味いものでも食べさせると思っているのか、それとも日本人らしく、周りの人に遠慮しているのか。とにかく返事がない。「食べると、中はちょっと風味のある砂糖水みたいなもんです。」と言うと、勇気ある男性が、「じゃあ」と言って口に入れた。「あ本当だ、甘い」。「汁だけ飲んだら、種と皮は”ぺっ”とやっちゃってください」と言うと、「柔らかいから全部食べられる!」
その後、何人かの方が味わったことは言うまでもない。


上段:ウグイシカグラ(実)2013-05-19 多摩丘陵
下段左より:ヤマグワ、コウゾ、クサイチゴ、モミジイチゴ、手のひらいっぱいのモミジイチゴ

この時期の里山には、これ以外にも、クワの実、モミジイチゴ、クサイチゴなどが成り始めている。どれも粒が小さいので、手のひらいっぱいに乗せて、一気に口の中へ…。舌と上顎とで潰すと、野趣あふれるフルーツの味が口中を占拠する。
ただし…。 食べる前に、撮った身に何か付いていないかチェックすることを忘れずに、僕は、手のひたいっぱいのモミジイチゴを口に入れた途端、カメムシの匂いが広がったという経験がある。せっかく集めたモミジイチゴではあったが、一瞬のうちに、大地へと返していた。

森のおやつを堪能し、しばらく行くと、道脇の葉に何かがぶら下がっている。近づくと、そこには、芋虫を堪能中?のヤブキリの姿があった。長い後足で葉にぶら下がり、芋虫を頭のほうから”むしゃむしゃと”食べている。その眼には喜びは感じられない。いや、むしろ冷徹な光しか見えない。
※僕の目に冷徹な光しか感じさせないのには、わけがある。そのわけは、後日、「18年ぶりに再会した彼女を、ぎゅっと抱きしめたのは…。」という題で書く予定。乞うご期待!

芋虫を捕食するヤブキリ 2013-05-19 多摩丘陵

※ ヤブキリのために一言。昆虫の目は、小さな目が集まった複眼だということを知っている人は多いだろう。ヤブキリやカマキリ、バッタの仲間は、複眼の中に、偽瞳孔という小さな黒い点が見える。これが、人間には、あまり良いイメージを与えない。しかし、決して、だから陰険だ、冷徹だとは解釈しないでもらいた

その2 アカシジミの災難

2013-05-19 | フィールドノート(多摩丘陵)
アカシジミというチョウがいる。通称ゼフィルスと言われるミドリシジミの仲間で、多摩丘陵では5月の末頃から見られるようになるのだが、今年は、ちょっと早く現れた。
ゼフィルスというのは、その名をギリシャ神話の【西風の神】ゼピュロスに由来している。成虫は、年に一度初夏に現れ、夏までには産卵し、一生を終える。産み付けられた卵は、夏、秋、冬を、ずっと卵のままで過ごし、春、木々が葉を広げる頃孵化し、一気に成長する。

5月19日。10人ほどの仲間を案内して、多摩丘陵を散策した。歩きだして、いきなりアカシジミが現れた。
早い…。こんなに早くに出会った記憶はないと思う。
帰宅後でこれまでの記録を調べてみたが、1994年に5月22日の記録が最も早いものだった。
しばらく行くと、また1頭。こちらも、羽化したての様で、翅はとてもきれいだ。そして、ついに3頭目、今度は散策路上を、不格好に翅を広げて歩く個体が現れた。まさに羽化したてで、翅がきちんと伸びていない様子だ。しかし、なぜこんなところに…。しかも翅が途中で折れ曲がっているように見える。ちょっと様子がおかしい…。

ところで、今日は当初雨の予報だった。だが、晴れの神がいたようで、予定通りの散策ができた。しかし、風は強めで、南風が木や草を揺らし、観察するには、ちょっと見づらい状況だった。この強い風が、どうやらアカシジミに、思わぬ災難をもたらしたようだ。

チョウは、羽化後、葉や茎に止まった姿勢で、翅に体液を送り込み、その重力を利用して、翅をきちんと伸ばす。しかし、強風に煽られたアカシジミは、翅が伸び切る前に地面に転落してしまったのではないだろうか。放っておくと、翅がきちんと伸ばせないと思い、木の枝をそっと差し出して止まらせ、その枝を道脇にさしてぶら下がれるようにしてやった。しかし、時すでに遅し、きちんと翅を伸ばすポジションをとってくれない。翅は折れたまま、すでに固まってしまっているようだ。あと1時間早く出会っていれば…。残念でならない。

結局、哀れなアカシジミを木の枝に止まらせたまま帰ってきた。ズキリ! ちょっと心がいた。
【西風の神】も、今日の南風には勝てなかったということか。


今年初めてのアカシジミ 2013-05-19 多摩丘陵


不格好な翅で散策路上を歩いていたアカシジミ


木の枝に止まらせてやったのだが…。良い姿勢にならなってくれない!