散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


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やっと春が来た。 今年のチョウの調査始まる。

2014-03-30 | その他探訪記
やっと春が来ました…。
いや、春はとっくに来ていたのですが、僕の春は、3月28日から始まったのです…。


すでに開花していたソメイヨシノ 2014-03-28 世田谷


年度末仕事に追われて、ほとんど部屋の中に缶詰状態でした。おかげで、持病の坐骨神経痛に悩まされ、昨日のサッカーの練習はさんざんでした。左足に力が入らず、踏ん張りが利かないため、3度も転びました。

チョウの調査
さて、これからが本題。
仕事が一段落つき、28日に、今年のチョウの調査を開始しました。
この調査は、我が家の近隣の緑地を散歩しながら、出現する蝶を確認するというものです。
昨年は、やはり年度末の仕事が終わらず、スタートしたのが4月8日。それと比べると11日早く始められました。
その結果は、モンシロチョウ、キチョウ、ツマキチョウ、キタテハ、テングチョウの5種類が確認できました。
このうち、モンシロチョウと、ツマキチョウは、この春生まれた新成虫。残りは、成虫の姿で冬をがんばりぬいたチョウです。
昨年の第1回目の調査(4月8日)と比べると、アゲハチョウ類、シジミチョウ類がまったく出ていないところが大きな違いです。昨年取れなかった、チョウの出始めの早春期のデータが取れたことで良しとしましょう。


 
上段 越冬して翅がボロボロのテングチョウ 2014-03-28 世田谷
下段 左 キチョウ 2014-03-28 世田谷  右キタテハ 2014-03-28 世田谷


今年も沢山のチョウと出会えることでしょう。


ウキウキ春気分
その他気持ちよく見て回ったのは…。

ルージュ:今年の流行の色は、ほのかな黄色?
ヒヨドリが、カンヒザクラに嘴を突っ込んで、吸蜜していました。嘴の付け根はほのかな黄色が…。今年の春色として、今ヒヨドリ界では流行っています? なんてね…。人間界の流行もこんな感じで決まるんでしょうね!

 
カンヒザクラで吸蜜するヒヨドリ 2014-03-28 世田谷


今年もスミレは健在
僕の散歩道の周辺には8種類の野生スミレと、2種類の栽培スミレが咲きます。今年も美しくその姿を見せてくれていました。その他の花も一緒に紹介しましょう。


タチツボスミレ 2014-03-28 世田谷



コブシ 2014-03-28 世田谷



シロバナタンポポ 2014-03-28 世田谷


昔からいるような顔をして
そしてこちらは、似た者同士、オオイヌノフグリとフラサバソウ。イヌノフグリかなと思ってみてみると、最近帰化して自生しているフラサバソウでした。といっても、オオイヌノフグリも明治時代の中期に入ったきたものですが…。

 
オオイヌノフグリ(上段)とフラサバソウ 2014-03-28 世田谷


長いこと部屋に籠っていましたが、これからは、またたくさんの情報を紹介できると思います。
読者の皆さん、今後ともよろしくお願いしま~す。

 


チョウとの、今年最初の出会いは、キタテハでした。

2014-03-12 | その他探訪記
実は、梅の花は、あんまりきちんと見ていないんです…。
というのも、梅の花の咲く季節は、仕事が最も忙しい時期なのです。僕の仕事は、ほとんどお役所仕事のため、3月に納品、検査という一大イベントが待ち構えているのです。毎日12時間以上パソコンの前に座り、報告書のとりまとめをしているのです。

さて、そんな中でも、何とか時間を作り、短い時間ですが外を見て回る努力をしています。お昼を食べに外へ出た帰り道とか…、それから、お昼を買いに出た時とか…。それから…、それから…。それだけか…。

前回、外へ出たのが2月25日でした。ウメが咲き始めていて、そこにメジロがきていました。


ウメの蜜を吸いに来たメジロ 2014-02-25 砧公園(世田谷)


ウメにウグイス論争というのがあります。「あれは、ウグイスではなく、どう見てもメジロじゃないか」というものです。
古くは、美しいもののたとえを、ウメ(花=見る)とウグイス(鳴き声=聞く)という見るるものと聞くものを組み合わせて表現したものだったようです。その後、言葉だけが独り歩きをして、花札で有名な「梅に鶯」の構図ができあがったというのが真相のような気がします。誰が、どう間違えたか、それを追求しても仕方ありません。しかし、ウメとセットになるのは、ウグイスではなくやはりメジロのようです。

先ほど言ったように、2月中旬から3月いっぱいは忙しいのですが、その中にも山があります。実は昨日、二つ目の山を越えたのです。そこで、今日は、午前中だけ、外を見て回ることんしました。気温も高く、歩き回るにはちょうど良かったものですから…。

今日のテーマは、3つありました。
①今年の冬は、鳥が少ないという印象なのですが、3月になって増えてはいないだろうか。
②そろそろ、春の花たちが顔を見せてくれてないだろうか。特にスミレ類の開花はあるだろうか。
③チョウが動き出してはいないだろうか。越冬した、タテハチョウるが動き始めているかも…。
というものです。

①の冬の鳥ですが…。
結局だめでした。この冬は、ここ数年で最も少ないと言いきっていいでしょう。ほんとうに居ません。
鳥が少ないということは、1/21の「ノスリ探索」のログにも書いた段階で明らかでした。しかし、その後雪も降ったことなどから、変化したのではないだろうか、と淡い期待をしていたのですが、やはりだめでした。

前回見たウメにははキジバトが枝に止まってのんびり寝ているだけでした。毎年、いたる所に姿を見るツグミも、その姿は少なく、シメやアオジも…。そういえば、今日はシメを1頭も見ませんでした。アオジも、鳴き声を1回聞いただけでした。ただ、今日の様気のせいでしょうか、シジュウカラだけは、やけに騒ぎまくっていました。


梅林 まだかなり咲いていました 2014-03-12 砧公園(世田谷)



ウメで昼寝をしていたキジバト 2014-03-12 砧公園(世田谷)



騒ぎまくっていたシジュウカラ 2014-03-12 砧公園(世田谷)


②春の花の開花状況
こちらはまだまだでした。
ハコベ、タネツケバナ、オオイヌノフグリ、ノゲシ、それからホトケノザがわずかに見られた程度です。スミレ類やヘビイチゴなどの本格的な春の花は、まだ咲いていませんでした。砧公園には、カタクリも植えられているのですが、こちらもまったく姿を現していませんでした。あと1週間…、イヤイヤまだ2週間くらいかかりそうです。

③チョウは動き出しているか
花がこんな状況ですから、チョウも難しいと思いました。
もうお昼直前。諦めたころ、風に舞った落ち葉の中に、明らかに違う舞い方をしたものが…。
11時58分。今年初めてのチョウが発見できました。越冬明けのキタテハでした。


越冬明けのキタテハ 2014-03-12 砧公園(世田谷)


昨年は4月8日からスタートさせたチョウのカウントを、今年は3月中から始めようと思っていました。
仕事の方はもうひと山あるのですが、来週あたりからは、仕事と並行して、チョウのカウントを始めなければならないかなぁ…。と、思っています。