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ハゴロモ伝説

2013-07-15 | 僕の散歩道
7月15日。散歩道を行く。今日も暑い。
丸子川沿いの道に出ると、道脇の木柵上で、ヨツスジトラカミキリが歩いていた。
この木柵の上では、色々なものが観察できる。ヨコズナサシガメが歩いていたり、オオシオカラトンボが止まっていたり…、そしてある時は、アオバズク(フクロウの仲間)のものと思われるペリット(骨など未消化物の吐き戻し)があったりと、話題に事欠かない。
そして今日見つけたのはこれだ。



小さな綿毛が、木柵の手すりの上を歩きまわっている。それも一つではない。20mほどの間に5匹。
見た途端にピーンと来た。実は、今日エノキの葉の上に止まっていたアミガサハゴロモの撮影に失敗していたのだ。手前の葉をそっとよけて、カメラを向けた途端に逃げられてしまった。この綿毛は、その幼虫だ。

しかし、家で写真の整理をしてみると、これは、アミガサハゴロモではなく、近縁種のベッコウハゴロモの幼虫だとわかった。

ハゴロモは、セミの仲間で、体長は10㎜強。確かに、良く見ると、セミに似ている。ハゴロモという名は、成虫の繊細な翅から付いたものなのか、白い綿毛を背負った幼虫の姿から付いたものなのか、僕は知らない。しかし、いずれにしてもその姿に神々しさを感じてしまう。

街中の緑地や、里山で良く見られるハゴロモの仲間は、4種類。最後に、それらを紹介しておこう。

 
 
上左:ベッコウハゴロモ 2006-08-04 新潟長岡  上右:スケバハゴロモ 2008-08-25 栃木 
下左:アミガサハゴロモ 2010-07-14 世田谷   下右:アオバハゴロモ 2009-07-30 世田谷