ファミリー・プロミス

ファミリープロミスメールマガジン・バックナンバーブログ

[168]ぼくも乗れたよ!

2014年07月19日 | バックナンバー

 小学2年生の息子は何かと引っ込み思案な性格です。自転車の練習を始めたものの、転んで痛かったのか、すぐ弱音を吐いていました。遊びに行くときも友達の自転車を走って追いかけていました。

 ちょっと遠くに行く時は、友達のお母さんの補助椅子に乗せてもらう始末です。それでも、無理に「練習しなさい」といわず、しばらく様子を見ていました。

 ある日、家に帰ってみると、息子が自分で自転車を出して、練習を始めています。サドルにまたがったかと思うと転び、転んでは立ち上がる。それを何度も繰り返し、擦り傷やあざをいっぱいつくっています。

 でも、今度ばかりは、どういう訳か弱音を吐きません。そんな練習を数日間続けた息子が、遂に私に声をかけました。「お母さん、見て。」

 ちょっと澄ました顔をして、自転車にまたがりこぎ始めると、まだ、ふらふらしてぎこちないものの、なんとか転ばずに前に進みました。「やったね。乗れるようになったね。」

 息子も誇らしげに言いました。「僕も乗れたよ!」

「じゃあ、来年のホタル祭りには、自転車で一緒に出かけられるね。」

 ぱっと息子の顔が輝いて、数日前よりもずっと大人びて見えました。

(30代女性)

[167]ファミプロ家族川柳「6月度月間家族川柳大賞」

2014年07月12日 | バックナンバー

 2014年6月度の家族川柳大賞は以下の句に決定いたしました。ご投稿いただいた彦爺さん、おめでとうございます。彦爺さんは2014年1月にも受賞されていて、今回2回目の受賞となります。

『雨宿り 猫の親子が ほのぼのと』(作:ペンネーム・彦爺)

 ようやく梅雨が明けようとしていますが、しとしとと降り続ける雨の中でも、雨宿りをしている猫の親子を見ればとても癒されるような気がします。

 彦爺さんには副賞として、特製クオカード500円分を贈呈いたします。

 そのほかのエントリー作品は以下の通りでした。ぜひ、皆様もいい句ができましたらご投稿ください。お待ちしております。


  ◆ 勝ったよと 職場にメール 父ガッツ
  ◆ 手をつなぎ 絆深める 帰り道
  ◆ ぶかぶかの 長靴の子に 夢託し
  ◆ 給料日 ご苦労様と 肩たたき
  ◆ 梅雨空も ちゃんと取ってる 中休み
  ◆ 九の段が ちょっと苦手で 長湯する
  ◆ サッカーが ある日はママに チャンネル権



■月間家族川柳大賞は公式サイトでも公開しています。⇒月間家族川柳大賞

■また、エントリーされなかった投稿作品はツイッター上でご紹介しています。ぜひ、フォローしてください。⇒ファミリー・プロミス公式ツイッター


[166]ファミプロだより「7月は青少年の非行・被害防止全国強調月間」

2014年07月05日 | バックナンバー

 早いもので2014年前半が過ぎ去り7月に入りました。じめじめした天気はもう少し続くと思いますが、本格的な夏はもうすぐそこまで来ています。

 内閣府では、昭和 54 年度以降、学校が夏休みに入る毎年7月を非行防止に関する月間としてきましたが、平成 22 年度、児童買春や児童ポルノといった福祉犯の被害防止も重点課題に加え、「青少年の非行・被害防止全国強調月間」と名称を変更して実施するようになりまし た。

 今年も、関係省庁、地方自治体及び民間関係団体等と連携しながら総合的な非行・被害防止活動を展開するために、その具体的な実施要項が発表されました。

 特に以下の7点が重点課題として挙げられています。ファミリー・プロミスの8項目の実践、拡大とともに、国が掲げる7項目も意識して地域、家庭で青少年を守っていきましょう!

 詳しくは内閣府HPをご確認ください。
 ⇒http://www8.cao.go.jp/youth/ikusei/h26hikokyo.html

■重点課題

[1] インターネット利用に係る非行及び犯罪被害防止対策の推進
[2] 有害環境への適切な対応
[3] 薬物乱用対策の推進
[4] 不良行為及び初発型非行(犯罪)等の防止
[5] 再非行(犯罪)の防止
[6] いじめ・暴力行為等の問題行動への対応
[7] 青少年の福祉を害する犯罪被害の防止


[165]ファミプロエッセイ「人口減少問題を考える」

2014年06月28日 | バックナンバー

 日本が抱えるもっとも深刻な問題の一つに「人口減少問題」がありますが、最近、朝に夕にワンボックスカーでデイ・サービスの高齢者を送迎する光景を見か ける機会が増えました。介護を必要とする高齢者が増える一方で、人口減少により支える人々が少なくなっていくのは本当に深刻だと実感します。

 今や100才以上の高齢者は全国で約54000人以上。中央公論6月号では「ストップ『人口急減社会』」という提言が掲載され、「長期ビジョン」の必要性が強調されていました。若者の「晩婚化、非婚化」も緊急に解決すべき課題です。

 一方、100才を超えても今なお元気で電車通勤するサラリーマンもいます。神奈川県在住の福井福太郎さんは、辻堂から神田のオフイス街まで1時間を背 広、ネクタイ姿で通勤しているそうです。背筋をピンと伸ばして歩く姿は老いを感じさせないとのこと。その姿には頭が下がる思いです。

 人口の減少は国の未来を脅かす問題です。今こそ国民全体で危機観を持って、この問題に対応したいものです。ファミリー・プロミス運動を通じて、家族の絆、地域の絆を回復し、希望ある国を創っていきましょう。(K)


[164]ファミプロエピソード「父との思い出」

2014年06月21日 | バックナンバー
■父との思い出■
(40代男性)


 私の父はすでに他界していますが、いろいろな思い出がある中で、ずっと心に引っかかっていた言葉がありました。それは次のような何気ない言葉です。「お前がいくら大きくなって立派になったとしても、父さんの胸の中ではお前は5歳の姿のままだ」

 この言葉を高校生のころくらいからちょくちょく耳にしてきましたが、私にはピンと来ませんでした。むしろ内心は「成長することを期待していないのかな?」などと思っていたくらいです。

 父もその言葉のあとには特に何も語りませんでした。「だからがんばれ」とか、「だから父さんのことを忘れるな」という言葉はなく、ただ独り言のようにぼそっと口にしていただけでした。

 父が他界した後も、その言葉がよく思い出されました。しかし、最近、自分の子供が大きくなってきて、不思議と同じような思いが湧いてきました。それは漠 然と、ただ意味もなく心から湧き出るような思いでしかありません。でも、私にとってその思いが、さらに父との絆を深めてくれました。

 今になってはその思いを直接父に伝えることもできないのですが、今でも見守ってくれていると思うので、毎年父の日にはその思いを伝えようと思います。「親」と「子」の間には誰も知りえない二人だけの世界があるんだと強く感じています。


[163]ファミプロ家族川柳「5月度月間家族川柳大賞」

2014年06月14日 | バックナンバー

 今週は2014年5月度の月間家族川柳大賞のお知らせです。5月度の大賞は以下の句に決定いたしました。ご投稿いただいたビッグママさん、おめでとうございます。

 ビッグママさんは2012年5月にも受賞されていて、今回2回目の受賞となります。

『母の横 背伸びして立つ 台所』(作:ペンネーム・ビッグママ)

 台所にいるお母さんのやっていることが気になって背伸びして見ているのは娘さんの姿でしょうか。お母さんが嬉しそうに微笑んでいる顔が目に浮かびますね。

 ビッグママさんには副賞として、特製クオカード500円分を贈呈いたします。

 そのほかのエントリー作品は以下の通りでした。ぜひ、皆様もいい句ができましたらご投稿ください。お待ちしております。

◆ 世代超え 柱の傷の 背え比べ
◆ 天高く そよぐ子鯉に 夢託し
◆ 日暮れまで 父に教わる 逆上がり
◆ 口喧嘩 出来る幸せ 噛みしめる
◆ 初孫が 爺婆の笑顔 連れてきた
◆ 新緑の 木洩れ日老母に いい予感
◆ しあわせが 射し込む窓を 妻と拭く
◆ 衣替え 子供替えかと 子が逃げる
◆ 反抗期 少し強めの 肩たたき

■月間家族川柳大賞は公式サイトでも公開しています。⇒ 月間家族川柳大賞

■また、エントリーされなかった投稿作品はツイッター上でご紹介しています。ぜひ、フォローしてください。⇒ ファミリー・プロミス公式ツイッター


[162]ファミプロだより「キャンペーンの審査結果発表」

2014年06月07日 | バックナンバー
■キャンペーンの審査結果発表■

 国連で定めた「国際家族デー」の趣旨に賛同して企画されたキャンペーン2014の審査結果がでましたので、発表いたします。Web上では明日6月8日の公開となります。

 受賞された団体および個人の皆様、おめでとうございました!

■「ファミリー・イベント」部門

 金賞:2014ピュアラブフェスティバル新潟
  主催…ピュアラブフェスティバル新潟実行委員会

 銀賞:ファミリーフェスティバル in 滋賀
  主催…APTF滋賀協議会

 銅賞:鬼怒川河川清掃ファミリーボランティア
  主催…ラブ・クリーン・アクト

  ※上記のイベント名から活動報告ブログにリンクします。

■「ほっ!と一息家族エピソード」部門

優秀賞:甲乙つけがたい投稿ばかりでしたが、以下の3投稿が選ばれました。

 裸の付き合いはいいものだ!
 父の愛情
 麗しい後ろ姿!!

  ※上記のタイトルからエピソードブログにリンクします。


[161]ファミプロオピニオン「深刻化する少子化による人口減少への対策とは」

2014年05月31日 | バックナンバー
■深刻化する少子化による人口減少への対策とは■

少子化による人口減少が、切実な問題になっています。

民間の有識者会議「日本創生」は、[1]急激に進む少子化と[2]東京への地方からの人口流出の影響で、今後地方人口が加速度的に減少、2040年には地方自治体(市町村)の約半数(896)が維持できなくなる可能性があると発表し(5月8日)、大きな衝撃を与えました。

有識者会議では、若者が結婚や出産・子育てをし易い環境づくり、地方の拠点都市を整備し、東京への一極集中に歯止めをかけることなどを提言しています。

これまで少子化対策といえば、女性が仕事と子育ての両立ができる環境づくりの重要性ばかりが強調され、保育所整備などの必要性のみが強く訴えられてきました。

しかし、少子化最大の原因は若者の晩婚化と非婚化にあり、有識者会議が若者に焦点を当てた政策を提唱したのは、画期的といえます。

少子化対策としては、若者の結婚や出産・子育ての環境整備ともに、結婚や家庭価値の尊さを理解する若者の意識醸成が大切で、それにより初めて環境整備も有効なものとなります。

そのような結婚・家庭の価値の啓蒙し、新しい家庭と家庭を基盤とした国家のビジョン・政策をめざす家庭強化の国民運動が、今こそ求められている言えるでしょう。


[160]ファミプロエッセイ「孫からの母の日」

2014年05月24日 | バックナンバー
■孫からの母の日■

ゴールデンウィーク、毎年恒例の実家への帰省。

子供たちが小さい頃は、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に動物園などにも出かけていたが、母の足腰が弱ってきた最近は、近くのショッピングモールで食事と買い物が定番。

今回、私の妻と弟のお嫁さんが、洋服店で一緒に洋服を選んで母の日のプレゼントを贈っていた。

息子3人を育ててきた母にとっては、嫁からのプレゼントは本当に嬉しかった様子。

帰省最終日、小学校5年生の孫娘からもハンカチをプレゼントされ、これには、母も少し涙を浮かべ完全にノックアウト。

妻と子供たちに感謝しつつ、今度は、妻のお母さんに感謝の気持ちを伝えたいと思った。

(T.Y)


[159]ファミプロエピソード「サプライズなバースデープレゼント」

2014年05月17日 | バックナンバー

 今週は「ほっ!と一息家族エピソード」に投稿されたエピソードを一つご紹介いたします。

■サプライズなバースデープレゼント■
(30代男性)

 久しぶりの休日でしたが、天候はあいにくの雨。家族で出かける予定でしたが、それもできずに仕方なく居間でテレビを見ていたら台所からなにやらガチャガチャと音が聞こえてきました。

 何の音なのかそっと覗いてみると4歳になる3男がお皿洗いをしていました。足元は水浸し、服の袖はボトボト。

「お皿洗いといいながら水遊びでもしているのだろう、妻が来たら怒られるぞ」と思いながら少し注意をしようと思って「何してるのかな?」と聞いてみると、「ママいつも忙しくしているやろ~。だからな、ちょっとでもお手伝いしようと思ってるねん。パパ見て~きれいになったやろ?」と自分が洗ったお皿を見せてきました。

 注意をしようとしていた自分を反省して「すごいなあ。きれいになったなあ」と言うと嬉しそうな顔をして更にもう一枚洗おうとしたので、これ以上やってお皿が割れたらだめだと思い、「ありがとう。後はパパがするからな」と言うと「だめ、全部自分がするから」と言ってやめようとしません。

 子供の純粋に親を思う心と躾をしようとする親の良識の攻防の中、次の一言を聞いてこれは私の負けだと思いました。

「全部洗ってなあ、ママをびっくりさせたるねん」

 前の日は妻の誕生日。3男からのサプライズなお誕生日プレゼントに夫婦共々思わず胸が温かくなりました。妻の目にはきらりと光るものが輝いていました。

(30代・男性)