笑おう♪~Laugh and grow fat~

毎日が終わる前に今日幸せだったことを書こう。遅咲き院生Sonoの前向きプライベートブログ。

友達ができない。

2006-04-13 22:40:46 | 花の大学院生活♪
「先生、日本人の友達を紹介してください。」
日本語を教える仕事をしていると、しょっちゅうあるお願いだ。
こういうとき、いつも、とても困る
友達は紹介して作るものではないだろう。
でも、外国で友達がいないのは、本当にさびしくて心細いだろうと、その気持ちもわからないでもないので、最近は、そういう学生さんがいるときは、クラスでシェアをして、どうやって、日本人の友人が増えたか、先輩学生にいろいろ話をしてもらったりしている。

『親しさのコミュニケーション』(中山晶子・くろしおχブックス)
という本を読んだ。
すっかり勉強離れしてしまった脳みそのリハビリのつもりで読んだ本だが、とてもおもしろかった。
「親しさ」という感覚的な現象をを言語学的な面からと、社会心理学的な面からの両面から見つめ、コミュニケーションの実態の把握のために様々な談話分析が行われている。

毎日を楽しく、健康に生きるためには、親しい人が必要だ。友人や恋人、家族とのいい関係があってはじめて、心おだやかに、やるべきことにも没頭できる。
特に、慣れない外国で生活しているとき、なかなか親しい人ができないのは、本当にさびしくて、心が不安定になるものだ。
そして、私は「人は一人では生きていけず、周りの人の支えが不可欠だというのが研究の基本理念だ」という著者の言葉に、強く共感した。

彼にもはやく友達ができるといいなぁ。私が教えた日本語がほんの少しでもその助けになれば、うれしいのになぁ。