飛行機だい好き パートⅡ

プラモデルと旅行 ハイキング の写真を
基本に不定期に載せたいと思っています。

相谷熊原遺跡発掘調査現地説明会

2010-06-06 20:24:00 | 現地説明会
滋賀県東近江市永源寺相谷町で発見された
竪穴住居跡と日本最古級土偶を見てきました。
湖東三山の一つ永源寺の谷を挟んで南に位置します



家を7時に出て名神で八日市ICまで東に鈴鹿山脈の
裾に向かいます 9時半に着きましたが、全国紙に
載りましたので大勢に方が見学に見えておられます
1万3000年前縄文時代草創期の住居跡です




草創期とは旧石器時代と縄文時代をつなぐ時代の転換期とも
いえる時期です。地球規模でおこった気候変動である最終氷期
が終わり、暖かくなりつつある頃です 大型哺乳類はいなくなり
鹿や猪の中形の哺乳類が増えてきました。森は針葉樹から広葉樹
へと変化し食料事情も変わってきました 



人々も生活の仕方を変えざるをえなくなり土器の発明や色々な
かたちの構造の住居が生まれ 1万年続く縄文時代が始まります
この住居は径躍8mで面の深さは0.6から1mもあります
炉跡は建物内からは確認されていません これだけの労力を使い
一時的な住居としてでなく一定期間定住した可能性も考えられます



奥の森の中に永源寺があります 水田の区画を大きく作り替える
ほ場整備工事の試掘調査で発見されたものです



竪穴建物1の埋土中から国内最古級の土偶が完全な形で出土しました
高さ3.1cm幅2.7cm重さ14.6g粘土を焼き固めたものです
女性の乳房と腰部の括れが明瞭に表現されています 腰部以下を平らに仕上げて自立が可能です。





竪穴建物1はもう埋め戻されて見る事は出来ません 中から見つかった石器や土器の破片も展示されています 土器に付着した炭化物を
放射性炭素年代測定法で測定した結果全ての土器について 
約13000年前頃という結果が出ているのです。
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小春好)
2010-06-07 01:55:32
レポートありがとうございます~。
1万3000年前ですか・・・。
う・・・む。
気が遠くに・・・。
土偶・・・。
当時の価値観や美的センスは
現代のソレとは、かなり違うでしょうが
モノを作る意欲と喜びは
今も昔も、変わらないはずですよね~。
土偶の作者は
今でいう、モデラーかも?(笑)
返信する
Unknown (あきみず)
2010-06-07 11:12:36
小春好さん
コメントありがとうございます
縄文時代の人がこの地で生活を営んで残した 住居跡、石器。土器、
土偶をまじかに見れて 身体に電気が流れたみたいです。感動しました
土偶のモデリングは素朴な中に
思いが詰まっているようです
返信する
Unknown (apuro)
2010-06-07 18:20:39
うわああ。   スゲー!。
近くの遺跡は縄文後期や晩期がほとんどだから、、
これはすごいねぇ。
あああ、石器の詳細な画像を見たい!!。
土偶。  これもクルなぁー。
意匠と造型がすばらしい!!。
返信する
すばらしい!!! (山口ももり)
2010-06-08 09:51:55
TVや、新聞で見ましたが、此方へ伺って、カラフルな画面でこんなにはっきり拝見できると一層、印象は強烈ですね。フットワークの軽さが凄いですねえ。地理もよく頭に入らないと永源寺って行ったことありますけど・・・
あの女性の埴輪 13000年前ですか・・・ウ・ウーーーン
返信する
Unknown (あきみず)
2010-06-08 21:15:12
apuroさん
コメントありがとうございます
今回は少し遠かったですが、ぜひ
見たくて出て行きました 石器は
石鏃(せきぞく)有茎尖頭器、刃器
の剥片(はくへん)石器 有溝砥石
(矢柄研磨器)等 名前の知らない
石器が多数出土しています 石材は
チャート、下呂石が多数でサヌカイトも見られました 土偶はシンプルなのに生命力が感じられました
石器アップします

ももりさん
いつも訪問していただきありがとう
ございます 模型以外の記事を
載せるようにしたいのですが
ネタがありません。
この遺跡は山の斜面の石組みの
田んぼをもっと平坦にする工事
の試掘調査で見つかりましたが
周りは古そうな熊原神社があるだけの場所で、ここに集落を作り
始めた縄文人の暮らしが浮ぶ
様なところです
出土品の公開があります ブログに
アップしますので時間があれば
足を運んでください。
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