益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

利用間伐現地検討会(リンケン編)

2009年01月06日 | 森づくり
 12/9(火)に開催した利用間伐現地検討会の
 (株)リンケン会場の様子です(写真1)


 写真1(株)リンケンの現場での検討会の様子

 
 リンケンの作業現場は、津和野町の赤石国有林ということで、
 ここからは、島根森林管理署からM流域管理調整官をはじめ、
 2名の国有林関係者も検討会に加わっていただきました。 

  
 リンケン会場の一番の見どころは、
 集材機による魚骨状列状間伐(2残1伐)です(写真2)。


 写真2 魚骨状集材を行う集材機
 
 魚骨状のイメージ(文字通り魚の骨のような形のことです)
   
          |
       \  |  /
        \ | /
         \|/
       \  |  /
        \ | /
         \|/
          |
 
 集材機や架線集材についての知識に乏しい私は、
 「集材機でどうして間伐材の搬出ができるのか?」
 正直、今回の検討会までさっぱりわかっていませんでした。
 
 学校でも、造林学や生態学は好きだったのですが、
 森林利用システム学(小難しい林業機械の学問。違うか!)は、
 あまり得意ではなかったのです。

 このような“現場と普及員のギャップ”を埋めることも
 今回の現地検討会の目的の一つです(笑)。


 (株)リンケンの作業概要については、
 桑原さんに御説明いただきました(写真3)。


 写真3 作業概要について説明される桑原三平さん(写真左端)

 
 小難しい学校の講義とは違い(笑)、
 実際に集材機を動かしてのわかりやすい説明で、
 私でも、集材方法のイメージを理解することが出来ました。

 道がなかなか入れられないような急傾斜の山、
 資源がまとまった大きな山では、
 こういうやり方もアリかな?感じたところです。

 桑原さんは、検討会の中で、
「高性能機械は欲しいけど、安い機械じゃないし・・・。」
 とおっしゃっており、
 理想の作業システムと現実にはギャップがあるようです。

 但し、使える機械が限られた中で、
 色々な工夫をされていると感じました。
 
 例えば、フォワーダがないので、トラック道を開設し、
 山までトラックを入れていらっしゃいますが、
 このことは、運材工程を省くことになり、
 結果的に効率的になっているかもしれません。

 また、線を張るほどの集材距離のなかった道上は、
 グラップルで直接集材を行う工夫をされていました。


 色んなやり方を知るということで、良い現場でした。
  

 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ)


最新の画像もっと見る