島根県に花粉の少ないスギはあるの？

　近頃、スギ花粉データが云々と騒がれていますね。
　スギ花粉に興味のある方も多いことでしょう。

　さて、標題についてですが、島根県では、「花粉の少ないスギ」は選抜されていません。

　しかし、国の機関である林木育種センター（現行政独立法人）から県外産苗木を導入し、採穂園（挿し木の枝を取るところ）を造成する準備はされています。
　この導入した「花粉の少ないスギ」は、林業種苗法に抵触しない地域産のものです。したがいまして、気象害等の発生リスクは少なく、この地域に安心して植えていただけるものです。


　　花粉の少ないスギではありませんが
　島根県が管理している採穂園の写真です。

ところで、林業・木材産業の関係者の中には、この「花粉の少ないスギ」に不快感を示す方々もおられます。
　不快感を示される理由は、
　「花粉は飛散させるのだけれど色・材質的にはよいスギがあるよ、環境悪化、人間の免疫低下などこちらの問題解決も必要ではないですか。」ということのようです。
　花粉症は一見、林業・木材産業と関係が無さそうですが、一般の方々に林業活動や森林・林業研究を理解していただく一助となり、花粉症の軽減につながればよいことではないでしょうか。
　ただし、花粉の少ないスギ一辺倒では困ります。

　　
　　　増やそうとしている
　　花粉の少ないスギです。