益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

(株)美都森林で利用間伐検討会を行いました。

2008年04月10日 | 森づくり
 4/1(火)の15時から(株)美都森林の事務所において、
 美都森林の間伐班の皆さんと一緒に
 利用間伐検討会を行いました(写真1)。



 写真1 検討会状況
 
 検討会のテーマは、
 「他事業体の良いところに学び、美都森林の利用間伐作業を改善しよう!」
 「ムダマインドがないか点検し、改善マインドを意識しよう!」
 というふうに私が勝手に設定しました。

 ムダマインドとは「ムダをムダと思わない心」
 改善マインドとは「現状に満足せず向上しようとする心」のことです。

 だらしのない私が偉そうなテーマを掲げていますが、
 3/15、16に浜田合同庁舎で行われた
 トヨタ自動車の肌附(はだつき)課長の講演のうけうりです(笑)。

 検討会の中身ですが・・・
 トヨタ講演会でのカイゼンの話
 3/5に島根県民会館で行われた
 兵庫県の八木木材の講演会の内容について、
 説明・意見交換を行ったり、
 九州森林管理局が作成した
 低コスト作業道のDVDを見て、
 表土ブロック工法や丸太組工法等、
 道づくりについて話し合いを行いました。

 美都森林と言えば「丸太組工法」という
 イメージ(個人的な思い込み?)がありましたが、
 美都森林の最年長?のSさんが、
「表土ブロック工法は、特に新植地だと
 たくさん植生の根があって
 うまくブロックになり、具合が良いが、
 間伐地だと植生が少ないため、
 土がバラバラになりやすい(出来ないことはない)。」
 とおっしゃってましたので、
 以前から「表土ブロック工法」にも、
 取り組んでいらっしゃるようです。

 時間に余裕を持って検討会に臨んだつもりが、
 準備不足か元々口ベタのせいか、
 予定の時間を30分もオーバーしてしまいました(泣)。
 自分なりに一生懸命喋っているので勘弁して下さい。


 益田管内の他の事業体の皆さんも、
 美都森林さんに情報提供したような話を聞いてみたいと
 思われれば、私まで御連絡下さい。
 但し、30分の延長は覚悟して下さい!(笑)

 さて、ここからが、
 今回、皆さんにお伝えしたいことなのですが、
 利用間伐検討会の後に行われた「安全大会」についてです。

 美都森林では、毎月1日
 労働安全を職員間で徹底するため、
 「安全大会」を開催されているのです(写真2)。


 写真2 安全大会の状況

 
 安全大会の前には、ゆで卵が配られ、
 現場で疲れた体をゆで卵で元気をつけてから、
 会議に臨むのが美都森林の流儀です(写真3)。


 写真3 配布されたゆで卵とお茶


 中身ですが、
 毎月持ち回りで進行役と記録の方を決め、
■前月の個人安全目標の反省
■当月の個人安全目標の設定
■当月の安全目標(スローガン)の提案、投票、決定
■造林班、間伐班の班長の講評
■当月の造林班、間伐班の事業計画確認
■その他協議事項
 ということに真面目に取り組んでいらっしゃいます。

 個人目標の反省では、
「気をつけていたけど、こんなヒヤリ・ハットがあった。」
 という話が、一人一人からあります。
「こうすれば、危険を防げた。」ということが、
 皆の共通認識となり、今後の作業に活かされます。
 すばらしい取り組みだと感心しました。
 
 他の事業体の皆さんも参考にされてはどうでしょうか?

 なお、4月の安全スローガンは、
 4票を獲得したYさんの作品が見事選ばれ、
「一歩一歩を確実に 小さな油断が事故の元」
 決定しました(写真4)。


 写真4 ホワイトボードに書き出されたスローガン
(Yさんの作品は下から5段目)
 
 最優秀作品を提案されたYさんには缶ビール6本が贈呈されました。
 また、選ばれた作品は、このように1ヶ月間
 事務所に掲示されることになります(写真5)


 写真5 掲示されている3月のスローガン

 実は私も提案したのですが、2票獲得し惜しくも次点でした。
(決して同情票などではありません!たぶん・・・)


 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ)

 


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