案の定、快諾だった。
そして、宮田と私は山陽本線岡山行き始発に乗るため、広島駅のプラットホームに立っていた。
彼はギター、僕はベースを肩に下げて。
家から持参した弁当を食べ終わるころには岡山についていた。
ここから姫路までまた乗り換え。
ほんとうにこのキップのことを駅員さんは知ってるのか。
最初は不安だったが、魔法のパスは見せるだけでスルーでき、僕たちはどこまでもいける気がした。
昼過ぎには大阪についていた。
宮田は関西の私立も受けるらしく、私も彼が見たいという大学に同行することにした。
僕の父親は大学時代東京で生活していたので、事前にいろんな情報を聞いていた。
「地下鉄には乗るな。」
地下に入ると方向感覚狂うし、入り組んでいて初めての人には難しすぎるぞと。
宮田の行きたい大学は大阪市内から地下鉄御堂筋線にのっていかなければならない。
父親の言いつけを早速破ることになったが、大阪の地下鉄は以外にわかりやすく、乗り込むのにさして骨は折れなかった。
ただ、乗ってる最中に突然景色が明るくなり、地上に出たとわかったときにはノドから心臓が出るぐらい驚いた。
ああ、早速間違えたんだ。
こりゃ、地下鉄じゃないぞ。
降りて引き返そう!
ギターとベースを抱えた田舎ボーイズたちは西中島南方のホームの上に呆然と立っていた。
もう一度確認する。
ん?なんか正しそうだけど。
駅員に確認し、乗った電車が正しかったことを認識。
続いてきた列車に乗り込み、
「なんで地下鉄が地上をはしるんや。」
「たまげたわ、ほんまに。」
広島弁で話す僕たちに好奇の目が集中したのは言うまでもない。
無事、初地下鉄を体験し意気揚々だった。
ひとつの目標を達成した私たちはその足で京都に向かい、そこで京都市内を観光することにした。
夕方までに岐阜の大垣まで行けばよい。
そこから夜行列車が東京まで出ている。
京都駅の前にそびえ立つ京都タワー。
とりあえず上ってみると展望サウナがあった。
朝からいろいろ動いてを汗かいたし、今からお風呂に入れないかもしれないから早速入る事にした。
昼下がりということもあり、浴場内は人影もまばらで、ほぼ貸しきり状態。
大浴場で泳いだりして大騒ぎしていた。
私はあまりサウナというところは得意ではない。
すぐ息苦しくなるのだ。
自分ひとりで入ると2分は持たないだろう。
宮田はサウナ好きらしく、入ろうというので仕方なしに入った。
サウナの中には先客が一人。
入り口には入浴禁止ですと書かれているにもかかわらず、堂々と座っている全身カラフルなおじさんだった。
ま、まずい。
続く
そして、宮田と私は山陽本線岡山行き始発に乗るため、広島駅のプラットホームに立っていた。
彼はギター、僕はベースを肩に下げて。
家から持参した弁当を食べ終わるころには岡山についていた。
ここから姫路までまた乗り換え。
ほんとうにこのキップのことを駅員さんは知ってるのか。
最初は不安だったが、魔法のパスは見せるだけでスルーでき、僕たちはどこまでもいける気がした。
昼過ぎには大阪についていた。
宮田は関西の私立も受けるらしく、私も彼が見たいという大学に同行することにした。
僕の父親は大学時代東京で生活していたので、事前にいろんな情報を聞いていた。
「地下鉄には乗るな。」
地下に入ると方向感覚狂うし、入り組んでいて初めての人には難しすぎるぞと。
宮田の行きたい大学は大阪市内から地下鉄御堂筋線にのっていかなければならない。
父親の言いつけを早速破ることになったが、大阪の地下鉄は以外にわかりやすく、乗り込むのにさして骨は折れなかった。
ただ、乗ってる最中に突然景色が明るくなり、地上に出たとわかったときにはノドから心臓が出るぐらい驚いた。
ああ、早速間違えたんだ。
こりゃ、地下鉄じゃないぞ。
降りて引き返そう!
ギターとベースを抱えた田舎ボーイズたちは西中島南方のホームの上に呆然と立っていた。
もう一度確認する。
ん?なんか正しそうだけど。
駅員に確認し、乗った電車が正しかったことを認識。
続いてきた列車に乗り込み、
「なんで地下鉄が地上をはしるんや。」
「たまげたわ、ほんまに。」
広島弁で話す僕たちに好奇の目が集中したのは言うまでもない。
無事、初地下鉄を体験し意気揚々だった。
ひとつの目標を達成した私たちはその足で京都に向かい、そこで京都市内を観光することにした。
夕方までに岐阜の大垣まで行けばよい。
そこから夜行列車が東京まで出ている。
京都駅の前にそびえ立つ京都タワー。
とりあえず上ってみると展望サウナがあった。
朝からいろいろ動いてを汗かいたし、今からお風呂に入れないかもしれないから早速入る事にした。
昼下がりということもあり、浴場内は人影もまばらで、ほぼ貸しきり状態。
大浴場で泳いだりして大騒ぎしていた。
私はあまりサウナというところは得意ではない。
すぐ息苦しくなるのだ。
自分ひとりで入ると2分は持たないだろう。
宮田はサウナ好きらしく、入ろうというので仕方なしに入った。
サウナの中には先客が一人。
入り口には入浴禁止ですと書かれているにもかかわらず、堂々と座っている全身カラフルなおじさんだった。
ま、まずい。
続く