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お腹すいたよ。

おいしいものが大好きで、、、気が付いたらこんなお腹になっちゃった。食べたい。でも痩せたい。そんな日記です。

東京に帰る前に3

2006-10-11 12:42:07 | グルメでもダイエットでもない
地ビールを飲み干し、時計に目をやると10分前になっていた。

これを乗り過ごすと後一時間待たねばならない。

まだ汗の残る体を扇風機の前でDODA!状態で乾かし。

真っ裸で、手を腰にやり、ふんぞり返った状態です。

送迎バスの出る本館前まで急いだ。

黒板に白字で書かれた歓迎の文字を見て気が付いた。

「歓迎 ××市役所F1観戦ご一行様」

そうか、ここは鈴鹿サーキットの近く。

明日はF1の決勝。

今日はその予選。

この温泉地にまで観戦者が押し寄せているのだろう。

丁寧な仲居さんに見送られ送迎バスはその温泉地を後にした。

駅について名古屋までの料金表と列車の時間を見る。

うーん。足りない。

すみません。この駅の近くで銀行とかがある大きな駅はどこですか?駅員に聞く。

「えーと、だったら津ですね。」

津か。津は私の初出張の想い出の地。

久々にいってみよう。

そうして次の途中下車地は津駅に決まった。

津駅に着くと、駅の様子が激変していた。

駅自体は昔のままだ。

違うのはそこにいる乗客。

色とりどりの帽子やシャツ、旗をもった津市民じゃない集団が占拠している。

そう、F1観戦客でごった返していたのだ。

無事ATMで資金を下ろした私は、せつなさ「はちみつとクローバー」並で駅前に立っていた。

懐かしいな。

そういえばあの頃・・・(妄想中です)

折角だから行ってみようかな。。。

そう思った時には駅前のタクシーに乗り込んでいた。

「大門まで行ってください。で、行く前に○○事務センターのあたりを廻ってもらえませんか。」

大門。

それは津駅からすこしはなれた小さな繁華街。

○○事務センターはお客さんの事務所。

そこから歩いていける距離のホテルに泊まり、近くのスナックに夜な夜な通っていた。

三重大学のヨット部の練習を眺めてた橋。

よく焼かないと肉を食べられない先輩の仕切りで、こげたような焼肉を食べさせられた店。

熱く将来を語り合ったフェニックス並木道。

それらは変わらずそこにあった。

程なくして、大門のホテルの前にタクシーはついた。

そうだ。もし、あのスナックが今もあったなら、今夜行ってみようか。

そしてこの懐かしいホテルに泊まろう。

大門辺りでは津祭りが開催中で、太鼓やお神輿、出店などでにぎわっていた。

ここだ、ここだ。

見覚えのあるスナックビルの看板は、見覚えのないアジアンチックな名前のお店で塗りつぶされていた。

なくなったんだな。

みんな元気なんだろうか。

かれこれ15年前の話だ。やってるほうがおかしいぐらいだよな。

そう言い聞かせてその場を離れた。

帰りは乗りなれたバス停から駅行きのバスに乗り込んだ。

もう、来ることもないかもしれない。

そう思うとさらにせつなさが増してくるのだった。

続く

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