なす日々

何かを成すつもりが、気がつけばこの歳に・・・でも、生きていれば何かは成している。

糖質の薬

2023-10-18 06:58:05 | 子ども

今日は、一ヶ月に一度の息子の心療内科受診日。

 

ここに通い始めて3回目。

おかげさまで、息子の症状は治まっているが

(薬、あるいは薬を飲んでいるという安心感、または両方)

ここにきて、また、心配事がでてきた。

 

今まで、息子は、授業に集中できなかったり妄想してしまって

ごっそり抜けてしまうところがあり、それは私も同タイプだったので

そんなに心配していなかった(私は精神面の問題は無かったので)

自己学習も、そんな感じなので散漫で、集中力が持たず殆どできない。

できるとしたら、宿題がせいぜい。

好きな事は、過集中。

 

私は、マイナスよりも、その妄想癖のおかげで仕事に繋がった訳だが

息子の場合、私のような特化した物が見つかっている訳ではないので

そもそもの地頭の良さは活用できるに越したことはないと思い

抜けた分は、家庭教師や個別指導塾で補ってきたのだ。

(集団塾だと、学校と同じ状況になりがちだからね)

 

それで、何とか、キープしてきたのだが

勿論、自己学習ができないのは致命的で、緩やかに下降線を描いていた。

 

メンタルペインを発症してから、家庭教師も個別指導塾も辞めてしまった。

息子の心の平安が第一だから、そこは、息子の気持ちと状況で判断し

今も間違っていなかったと思う。

 

ただ、今回、中間テストは、意識して親も声かけもせず、

息子の希望通り、自分のペースで過ごさせてみた。

 

親からしたら、まぁ、正直、PCで遊んでいるか、自室でも

横になってスマホを見ているか寝ているかしか、殆ど見られなかったので

結果については予測していたが、それを上回る程惨憺たる結果だった。

 

これには、当人もキツそうだった。

元々、最高学府を受験するようなクラスメートがいるクラスで

このままだと3年では確実にクラス落ちしてしまう。

まぁ、寧ろ、2年に上がるときにそうなれば良かったのだが

何とか引っかかってしまったのだ。

ここにきて、その差が、挽回するには厳しい状況になり

息子自身、クラスに居場所がなくなるのではないか、と

その勉強ができないという事実も、今の息子にとっては

ストレスになるかもしれないと思い、勉強に集中できなかった訳を

再び聞いてみた。

 

すると、最初は、PCから離れても(PCは夫婦の寝室にある)

スマホでつい遊んでしまったから・・・と言っていたが

もう少し深く追求すると、ある精神疾患を連想させる内容を伝えてきた。

 

「整理して、自分の言葉で文章にしてプリントアウトして」と

心療内科に行く前に書かせた。

ただ、よくよく話を聞くと、元々の性質の複合的な二次障碍のような・・・

素人考えだが、息子の成育を療育医療現場と二人三脚で

見守ってきた私はそのように感じた。

 

それを持って、心療内科へ。

結果は、大体私が思っていたのと同じような診断だった。

今まで症状がでていた原因であるストレス、その中に

元々性質でもある感覚過敏が強く影響しているだろうとの事で

今までの薬に追加がでた。

 

その薬の内容を医師が説明してくれたのだが

帰り道、息子がボソッと「糖質の薬が出るとは思わなかった」と。

 

まぁ、夫と私はそれも視野に入れていたので驚きもなかったけれど

息子にとってはショックだったのだろう、そこで再度説明した。

「その疾患にも使われるけれど、薬というのは、色々な症状に合わせて出る。

鎮痛剤が、頭痛だったり、熱を下げたりするように、

違う症状でも効果がでると判断すれば同じ薬が出るんだよ」と。

(しかも、今回はそういう用法で出ている訳だしね)

 

ネットで色々な情報が拾えるし、そして、ネットだからこその差別もある。

「糖質」というスラングもその一つだ。

ネットが世界の中心である息子自身、そのスラングによって、

自身を傷つけやしないかと、そちらの方も心配である。

 

やはり、それを解消するのは正しい知識だったり

そして、親や医療が息子のサポートがしっかりする事だと思う。

 

心療内科医師に、あえて「家庭教師等を辞めてしまったという事で

息子自身も、勉強したくてもできないという葛藤があるというので

それを夫が勉強を見る形で軽減させたいのですが、良いでしょうか?」と聞いてみた。

医師は「勿論良いです。親子のコミュニケーションにもなるし、

お父さんなら気持ち的にも安心できると思います。

お父さんに勉強見て貰うのはイヤかな?」との言葉に

「いえ、大丈夫です」と息子。

 

息子は、新しいことを始めるのが苦手で慎重派だ。

こういう、専門機関での言葉が後押ししてくれる事が多いので

今回、夫と私が考えた事を先生に承認してもらう形をとったのだ。

勿論、今の息子に、勉強をさせるのが良くないのであれば

見送ることも考えていたし。

我々親も、手探りなのだ。

 

夫と勉強して飛躍的に成績が回復するとは思わないし

また、それを期待してはいけないと思う。

ただ「勉強したくてもできない」という事が

息子のストレスの一つならば

少しでも勉強をしているという事実自体が

息子のストレス軽減になれば良いと考えたのだ。

 

家庭教師や個別指導塾と違って、辛いなら簡単に辞められるしね。

しかも、今までも、やったことがない訳じゃないので(直近は夏休み)

息子自身夫との授業状況が分かっていてる上でのイエスなので

本当にイヤという訳ではないだろう。

 

やって駄目なら、それは逃げではないので、息子にとって

切り替えもしやすいのではないだろうか?

勿論、逃げるのが最優先な場合もある。

そこを親が見誤る事がないようにしたいと思う。