
今日は晴れ。今朝は上空には雲ひとつ無い青空が広がっている。今朝の気温は8℃で昨日よりも冷え込んだ。空気がヒンヤリと冷たかったが、却って清々しく感じられる。出勤のために家を出ると、ウグイスがここかしこでひっきりなしに鳴いていた。
通勤電車に乗って、都心に入った。東の空に昇ってきた太陽は強烈な陽光を地に降り注いでいて、日射しと共に気温も上昇してきた。朝の内はそれほど風も無かったが、やがて暖かい空気を伴った南向きの風が強く吹き始めた。
昨日の酒席で今日は寝不足気味である。今朝は吊革につかまってうつらうつらとしながら出勤する。濃いめのコーヒーを作って飲んだり、顔を洗ったりして、目を覚まそうとした。全く、週の途中の酒席は辛いものがある。
日中は都心で20℃を超えてだいぶ暖かくなった。日陰にいると涼しいが、日射しのあるところで、少し動くと汗ばむような陽気である。
午前中、交通事故に遭った。交通事故といっても、市場内で現場に歩いていく途中で、後ろから走ってきた小型特殊車両すなわちターレットに接触したのである。最近のターレットは電動なので走行時も大変静かである。いつも前後左右を警戒しながら歩くのだが、今日は、少し、ぼうっとなっていたかもしれない。あるいは建物の壁際を歩いていたので、安心しきっていたかもしれない。とにかく、後ろから進んでくるターレットにぶつかるまで気づかなかった。
ターレットに接触したときはターレットに押される形で転んでしまったが、大したことはないと思っていた。ただ、左足のかかとが腫れぼったかったので、靴下を脱いでみると、かかとの皮膚が大きく削れられていた。一応、消毒をしたものの、化膿を恐れて医者に行ってみると、結構、血が出ていたので処置をしてもらい、抗生物質を処方してもらって戻った。全く、今日はついていない。
お昼は気分転換に外で食べようと、築地市場の場外市場に足を向けた。築地市場海幸橋門を出て、波除け通りを西に進み、2本目の路地の築地東通りに入った。右手前には先日「阿波尾鶏親子丼」を食べた「南ばら亭」があるが、今日はその並びにある海鮮丼屋「北海番屋」に入店することにした。
海鮮丼屋「北海番屋」は築地市場内で営業している水産仲卸「魚がし北田」が運営するセルフ海鮮網焼きの店である。平日のお昼は海鮮丼などのメニューもある。今日はこの店に入店することにしよう。
店に入ると、入口近くに販売コーナーがあり、奥がイートインスペースになっている。店内は2人掛けのテーブル席が1卓と4人掛けのテーブル席が6卓、6人掛けのテーブル席が1卓ある。窓の外にはテラス席もあるようである。壁には色紙なども貼られている。
店員に案内されて2人掛けのテーブル席に腰をかけた。テーブルの上には醤油とメニューが置かれている。店員が湯飲みに緑茶を入れて持ってきたタイミングで料理を注文する。
注文したのは「三味丼」。ご飯を大盛りにしてもらった。「三味丼」は店がオープンしてから根強い人気があるという丼である。ちょっと楽しみである。
料理を注文すると箸とおしぼり、醤油小皿が出された。
しばらく待っているとまもなくして、「三味丼」が運ばれてきた。「三味丼」は小ぶりの丼にシャリを盛り、マグロの赤身を3切れとウニ、イクラをたっぷりとのせている。丼の中央には大葉を1枚敷いて、その上にホタテを1切れのせていて、ワサビが添えられている。
「三味丼」にはアオサの味噌汁がついた。
まずはおしぼりで顔を拭いた後、お茶をひと口飲んだ。続いて味噌汁をひと口飲むと、「三味丼」を食べる。醤油小皿にワサビをとり、醤油をたっぷりと垂らした。
ご飯の上に海鮮ネタがシャリを隠してしまうかのようにたっぷりとのせられているので、どこから食べればよいか、迷ってしまう。とりあえず、ホタテとマグロを醤油小皿の上に取ると、残ったイクラとウニを先に片づけてしまうことにした。いつもなら、このイクラとウニを最後まで残して、余韻に浸りながら食べるのが通常であるが、今回はこのイクラとウニを食べて、白いご飯の面を空けなくてはならない。
国産米を使用したシャリがギッシリ詰められた上にはイクラとウニが盛られている。イクラとウニにはワサビ醤油ではなく、テーブルの上に載っていた醤油瓶から醤油を数滴垂らして、ご飯をかき込む。磯の香りを思わせるウニの濃厚な風味とイクラのプチプチとした食感の組み合わせはご飯をどんどん進ませる。これはいつ食べても美味しい。イクラの玉が口の中ではじけると、中から甘い汁が口の中に広がる。これにウニの甘みが加わって、至極の境地である。
ウニとイクラをあらかた食べ終わったところで、今度はホタテをワサビ醤油に漬けて、ホタテをかじりながらご飯を食べる。醤油小皿を占有するくらいの大きさのホタテは肉厚で甘みが濃厚である。かなりこれは美味しい。
次にマグロである。ブツかと思うくらいに大きい切身のマグロは舌触りがよく、しかも1切れが大きい。まさにマグロのネタをかじりながらご飯を食べた。小ぶりの丼の中に詰められたシャリは見た目以上に量があって、なかなか満足できた。
海鮮丼を食べ終えたところで、味噌汁を飲んで完食。最後にゆっくりとお茶を飲んで余韻を楽しんだところで席を立った。
レジで精算して店を出る。ちょっと高かったが、それなりに美味しい海鮮丼だった。
午後は職場で引き続き仕事に取り組んだ。夜になって帰宅の途につく。足の痛みは無かったが、怪我をした足を庇って歩いているせいか、足に違和感を覚えた。電車で座っていきたいところだが、結局座れずに自宅に到着した。
今日は怪我の治療で風呂にも入れず、少々、やりきれない気持ちである。