
今日は曇りときどき晴れ。今朝は暑い雲が上空を覆っていて、暗い朝である。しかし、気温はだいぶ和らいでいる上に、空気が少し湿度を含んでいるようだ。肌を刺すような寒さは感じない。
今日の朝は久しぶりに駅のトイレに籠もってしまった。この1~2年はいつも朝食を食べずに家を出ているので、通勤途中にお腹が痛くなるなんてことはなかったのだが、これも気持ちの問題か。なんだか、会社に行くのが嫌だったりする。
夕方、妻からメールをもらい、急遽、夕食を食べて帰ることにした。仕事を終えて職場を出ると、電車に乗って国分寺で電車を降りる。
国分寺駅南口の通りを1、2分歩いたところにあるとんかつ屋「とんき 国分寺店」に入店した。
店に入ると、右手に厨房があって、カウンター席が厨房を囲むようにしてL字型に8席配されている。店の奥にも席があるようだが、1人客なのに、奥にも行けずに手前のカウンター席に腰を下ろす。カウンターテーブルは先日行った目黒の本店と同様白木造りで、清潔な感じがする。店はこじんまりとしていて、地元のとんかつ屋さんといった感じである。
メニューを見て料理を注文する。目黒ではロースかつを食べたので、今回はヒレかつ定食を食べることにした。価格は目黒の本店に比べて安価に設定されている。すぐにお茶をおしぼりが出された。更に、「新聞読みますか」とスポーツ紙を出されたが、これはお断りした。テーブルの上には醤油、ソース、七味唐辛子が並んでいる。席からは厨房の中がよく見える。お茶を飲みながら、カツが揚がるのを待った。
手前で店員のお姉さんが皿にキャベツの千切りを盛りつけている。そろそろかな、と思って見ているが、じっくりと揚げているらしく、まだまだかかりそうだ。お茶を飲み干したのを見計らったかのように、新しいお茶を注いでくれた。
カツが揚がったようだ。予想に反して結構小さい。通常ヒレかつの方が高いのだが、「とんき」は目黒も国分寺もロースカツと同価格だったので、これはお得だと思っていたが、それは間違っていたようだ。価格は同じに据え置いて、大きさを小さくしていたわけだ。
揚がったカツを包丁で切り、これを皿に盛りつけてテーブルに出された。これにご飯と豚汁、お新香がついた。ヒレかつが盛られた皿にはキャベツの千切りにカットトマトが1切れ、パセリが添えられていて、洋カラシがトッピングされている。ヒレかつは6等分されていて、軽くソースが漬けられている。
お新香は沢庵2切れにキュウリが3切れ。やや平べったい椀に入った豚汁の中にはネギ、豆腐、青菜に脂身が多めの豚細切れ肉が入っている。ライスも同じくやや平べったい椀に入っている。
早速、食べることにする。最初にキャベツを食べ留ことにして、ソースをキャベツにかけて口に放り込んだ。千切りのキャベツはある程度の太さがあって、キャベツのざくざくとした食感にキャベツの甘さが味わえて美味しい。キャベツが無くなるのを見計らって、店員が新たにキャベツを皿にのせてくれる。
次にヒレカツに箸をつける。パン粉が少ない薄い衣をまとっているヒレかつは分厚に切られていて、断面を見ると脂身が全く無い。口に入れると柔らかい肉質で、淡泊な味わいながらも肉の味はしっかりとしていて、美味しい。ヒレかつ3切れでご飯1杯が無くなってしまった。
すると、また店員が来て「ご飯のお替わりはどうですか?」と聞いてきたので、お願いすることにしたのだが、ここで、ふと気づく。壁にかかっているメニューには「ライス三杯目より 五〇円」となっている。ケチるわけではないが、ちょっとご飯が盛られたお椀が小さいこともあって、大盛にできるか聞いてみると、店主が「ご飯は3杯目からお替わりが有料になります」と言う。答えになっていないよ、と思いつつ大盛はできないのだなと悟った。とりあえず、お替わりをお願いした。
2杯目のご飯をお新香と豚汁で食べてしまう。最後の1口はヒレかつ1切れで無くなってしまった。ここで、ご飯をお替わりする。禁断の3杯目である。
店員から念を押すように「50円になります」と言われて、うなずくとご飯3杯目を盛ってきてくれた。ついでに「キャベツのお替わりはどうですか?」と聞いてきた。こちらも頷くと、皿にキャベツをのせてくれる。どうやら、キャベツのお替わりも1回までで、ご飯をお替わりするごとにキャベツもお替わりがもらえるようだ。
キャベツにソースをかけて、先に片づけると、残りのヒレかつを味わうように3杯目のご飯を食べる。残った豚汁を飲み干し、最後にお茶を飲んで一息。
美味しかった。しかし、ご飯のお替わりが3杯目から有料というのは気持ち的にストップがかかる。やっぱり気兼ねなく食べられる方がいい。この点では目黒の方が高いけれど、安心して食べられる気がする。
食事を終えると、代金を払って精算して店を出た。
電車に乗って、帰宅の途についた。