
今日は曇りのち晴れ。午前中は雲が上空に雲が多く浮かんでいて日射しが無く、薄ら寒い陽気となった。朝の気温は5℃で北寄りの風が吹いていてヒンヤリとした陽気である。
昨夜は自宅に帰ってきた後、ひと風呂浴びると久しぶりに酒を飲みたくなった。帰宅途中に買ってきた安い米焼酎をお湯で割り、ちびりちびりと手酌で飲む。いろいろと心にわだかまることがあって、酒の勢いを借りて晴らしたい気分である。気付くと、リビングのソファで寝ていて、起きたのは朝になっていた。
午後になり、雲の合間から青空が顔を覗かせた。日射しも出て次第に気温も上がってきたようだ。午後は南寄りの風が強く吹き始めて昼間の最高気温は12℃まで上昇したが、空気は乾燥していて肌寒い陽気である。これでは先日開花した桜も花冷えといったところだろうか。週末は各所で花見客が宴席を設けるだろうが、まだまだ寒い気がする。
今日の夜は久しぶりに妻と外食に出かける。妻のお薦めの焼肉店「焼肉DINING 大樹苑」の店が東中野にもあるということで、その店で焼肉を堪能することにした。JR東中野駅の東口跨線橋を南に道なりに歩いて行くと、左手にオリジン弁当が入っているビルが見えてくる。焼肉店「焼肉DINING 大樹苑 東中野店」はそのビルの2階ある。
席を予約しておいたので、店にはすぐには入れた。そんなに広くない店だが、かなり人気があると見えて、席の予約は必須である。
店に入ると奥のテーブル席に案内された。テーブルの中央には金網のかかったグリルがあって、席には4種類のタレ(レモン塩、焼き肉のタレ、刻みネギの浮いたポン酢、ごまダレ)が入れられた皿と取り皿、箸、紙エプロンが用意されている。
席に座るとおしぼりがだされたので、ついでに料理を注文する。注文したのはアレンジコースとした。4種類のアレンジコースの内、3番目に高いコースを選ぶ。店員にホルモン3点おまかせ盛の味付け(八丁味噌、塩、ごまダレ)を聞かれ、塩で注文をする。更に飲み放題はつけずに単品でドリンクを注文することにした。最初の1杯は店が発行しているクーポン券を使用して注文する。自分はハイボールとした。
料理はすぐに運ばれてきた。最初に運ばれてきたのはドリンクとサービスの豆もやし、キムチの盛り合わせ、チャプチェである。
ハイボールはジョッキグラスに氷とカットレモンが入っている。
サービスの豆もやしは2人分ということもあるが小皿に山盛りに盛られている。
キムチの盛り合わせはキュウリと白菜のキムチにタマネギと茎わかめが添えられ、カクテキも盛られている。
春雨を炒めた韓国料理チャプチェは春雨の他にシイタケ、タケノコ、ニンジン、キクラゲ、ピーマンといった野菜を春雨に合わせて細長くカットしたものが入っている。
まずはハイボールを飲みながら料理を食べる。チャプチェという料理の名称は今回初めて知った。春雨に具を入れて炒めるだけなら、家でも応用ができそうだ。豆もやしはシャキシャキとした食感で美味い。キムチはそれほど辛くなく、いくらでも食べられそうな味である。
更に料理が運ばれてくる。続いてはごま油風味サニーレタス、塩ロース、上タン塩である。それぞれの肉にはスライスされたニンジンとカボチャにカットされたタマネギが添えられている。
ごま油風味サニーレタスはサニーレタス以外にキュウリが添えられている。みずみずしいサニーレタスは柔らかい食感で美味しい。
塩ロースには脂が添えられている。
店員が脂を菜箸で取ると網にこすりつけるように脂を網の目に沿って沿わせ、更に肉を何きれか網の上に載せてやはり脂を肉に擦りつけた。10~15秒くらいで焼き上がるそうだが、いつも肉はよく火を通して食べることを家訓としているので網の脇に肉を待避させてじっくりと火を通す。肉の赤い部分が白っぽくなったところで、肉を箸で取るとレモン塩に漬けて食べた。塩ロース肉は柔らかいが、しっかりとした歯ごたえで肉の味が濃く感じられる。これは美味い。
続いて上タン塩である。上タンというからにはタン元に近いところの部位だろうと勝手に想像して網に載せた。薄切りにされた上タン塩もしっかりと火に通してからごまダレにつけて食べる。タン特有の弾力のある歯ごたえに、噛めば噛むほど肉汁が口の中に滴って、とにかく美味い。
2種類の肉を食べていると、次々に料理が運ばれてきた。次に運ばれてきたのは豚バラ野菜包みの豚バラ肉、豚バラ肉を包む野菜、タレが2種類に焼きのりである。
薄切りにされた豚バラ肉を網に載せる。
豚バラ肉を包む野菜はサンチュに白髭ネギ、生ニンニクが添えられている。生ニンニクを焼いて豚バラ肉と一緒にサンチュで包んでお食べくださいとのことである。
豚バラ野菜包みには2種類のタレが添えられた。塩だれは小さい角皿に注がれている。
コチュジャンは2人分で1つの小皿に載せられたスプーンに盛られている。
よく火を通した豚バラ肉をサンチュに載せてコチュジャンを垂らし、一緒に焼いた生ニンニクと生の白髭ネギを一緒に巻いて食べる。味の濃い豚肉は野菜のおかげでさっぱりと食べられる。いくらでも食べれそうな味わいである。
豚バラ肉を食べているとまた料理が運ばれてきた。まるで怒濤のように運ばれてくる感じである。あまりハイボールも飲んでいる暇もない。
続いて運ばれてきたのは牛すじ煮込み、焼き海苔である。
牛すじ煮込みは石焼きの鉢に牛すじの他、豆腐、ゴボウ、ニンジン、ダイコン、コンニャクといったカット野菜がたっぷりと入っている。
煮込みには七味唐辛子とヤンニョムが添えられた。
焼き海苔は炙られた海苔なので、そのままお食べくださいとのことである。
牛すじ煮込みを取り皿に取っていると、ホルモン3点おまかせ盛が運ばれてきた。ホルモンはレバー、シマチョウ、マルチョウの3種類で、刻みネギが散らされている。こちらも網に載せてじっくりと火を通した。
火をよく通したレバーは柔らかく、ふわふわとした食感である。ネットリとした食感で、ごまダレをたっぷりとつけて食べた。シマチョウは牛の大腸にあたる部位で脂が少なく、旨みがストレートに感じられた。マルチョウは牛の小腸にあたる部位で周囲に脂がたっぷりとついている。脂の部分を網に擦りつけるようにして、脂にも火をよく通して食べる。焦げた脂が香ばしくて美味しかった。
肉を食べながら野菜や海苔などの一品料理を食べる。さすがにハイボールも心許なくなってきたので、ドリンクをお替わりした。
焼き物の最後に運ばれてきたのは厚切りカルビである。厚切りカルビにはスライスされたニンジンとカボチャにカットされたタマネギが添えられている他にハサミが添えられている。焼き上がったカルビをハサミで切り、取り分けてくださいとのことである。
野菜と肉を網の上に載せた。肉の表面に焦げ目を作り、裏返してじっくりと火を通す。肉の表面に油が浮いてきた頃に、ハサミで肉を切った。断面が赤くレア状態であることを確認して、再び網の上に戻し、じっくりと中まで火を通す。
肉が焼けるとポン酢につけて食べた。とろけるような味わいのカルビはポン酢でさっぱりと食べられる。柔らかく、肉の旨みが感じられて美味しかった。
これでコースで出される肉は終わりだが、もう少し食べようと肉を追加する。追加した肉は中トロハラミと豚トロである。
中トロハラミは盛られた肉の上にタマネギが1カット載せられている。やや厚めにカットされたハラミを網に載せてじっくりと焼いて焼き肉のたれをたっぷりとつけて食べる。肉の旨みが詰まっているような味わいで、柔らかくて美味しい。
豚トロは豚の首回りの肉で脂が多くのっているように見えるが、こちらも網に載せてじっくりと焼いて食べると、意外とさっぱりとして歯ごたえのある食感が美味しい。脂が上品で、しかもジューシーな味わいである。
追加注文の2品を食べた後は〆の料理である。〆はビビンバ、クッパ、冷麺から選べるということだったが、ビビンバを注文することにした。ビビンバは石焼きの鉢にご飯が盛られ、その上に豆モヤシ、ゼンマイ、ほうれん草、挽肉、ニンジンの千切り、もやしのナムルが載せられており、その上から刻み海苔を散らして豆板醤が添えられている。
ビビンバにはワカメスープがついた。スープにはエノキ、刻みネギ、白ごまが入っている。
ビビンバは2人分が入っていて、それを取り皿に分けて取る。スープは1人分毎に運ばれてきた。ビビンバを軽く混ぜて食べる。さまざまな具の食感に挽肉の旨みが広がっていて、さっぱりとしかし、美味しく食べられた。スープも美味しい。
最後にほうじ茶の入った小さな湯飲みとお口直しの杏のゼリーが出された。
杏のゼリーの中には半分に切られた杏が入っている。酸味がやや強めだが、フルーティーな甘さに口の中がさっぱりした。最後に熱いほうじ茶を飲み干して完食。満腹である。
落ち着いたところで、席を立って、入り口のレジで精算を済ませると店を出た。だいぶ時間も遅くなってしまった。
気温も下がってきたが、体がポカポカと暖かくて、気持ちがよかった。