
今日は曇りときどき晴れ。今朝は雲が上空一面を覆っていて、日射しの無い朝となった。今日は出勤日なので、いつもと同じ時間に家を出る。朝の気温は23℃で暖かい空気を伴った南風が吹いていて、湿度が高くてムシムシとした朝である。
日中は上空に雲が所々に浮かんでいるものの、青空が広がって強い日射しが燦々と降り注いだ。昼間の最高気温は29℃で湿度も高く、蒸し暑く感じる。外に出るとたちまちの内に汗だくになってしまった。
今日は勤務時間が昼過ぎまでであるが、少々やり残したことがあって、午後も職場に残って仕事をした。しかし、お昼も食べていないので、適当なところで切り上げることにして帰ることにした。
お昼を食べて帰ろうと、築地市場海幸橋門を出た。築地市場の場外で食べることにして、築地波除神社の正面の波除通りを西に向かって歩き、途中で築地東通りに折れる。築地東通りを歩いていき、途中で築地横丁に折れた。
すぐ右手に海鮮丼屋「築次郎」がある。この店のあったところは以前に「DX海鮮丼」を食べた海鮮丼屋「虎杖 横丁店」があったところである。その跡に今年の4月17日、この店がオープンしたとのことで、今日はこの店に入店することにした。
店に入る。店内は奥に厨房があり、その手前に6人掛けのテーブル席が1卓と4人掛けのテーブル席が3卓、2人掛けのテーブル席が3卓ある。1人であることを告げて、2人掛けのテーブル席に座った。
卓上には醤油差しと醤油小皿、メニューが置かれている他、各席毎に箸と紙おしぼりが置かれている。席に座ると湯呑みに入った冷水が出された。
メニューは「海鮮丼太郎」「海鮮丼次郎」「海鮮丼三郎」のグレードの異なる3種類の海鮮丼の他に「本鮪欲張り丼」「天然金目鯛炙り丼」「サーモン親子丼」「赤身漬け丼」「トロサーモン丼」「炙り丼」「北海道イクラ丼」「ネギトロ丼」で構成されている。また、ご飯は大盛り無料となっている他、各海鮮丼には味噌汁が付くとのことである。
注文したのは「海鮮丼三郎」のご飯大盛りである。料理を注文すると、再びお冷やを飲んで喉を潤した。
しばらくして料理が運ばれてきた。
「海鮮丼三郎」は丼に盛られたご飯の上に刻み海苔が散らし、甘エビが2尾とマグロの赤身とタイ、玉子が2切れずつ、アジ、カンパチ、サーモン、タコ、イカが1切れずつ載せられている。丼の中央にはイクラが盛られ、丼の一隅にはスライスしたキュウリが3枚とガリ、おろしワサビが添えられている。
味噌汁はアオサの味噌汁である。
まずは味噌汁を少し飲んだ。味噌汁はやや薄い感じで、味噌汁というよりは味噌味のスープといった感じである。
続いて海鮮丼を食べる。醤油小皿を1枚取り、海鮮丼に添えられたおろしワサビを箸で移すと、醤油を垂らしてワサビ醤油を作った。最初に甘エビをワサビ醤油にたっぷりと浸けて、口に運ぶ。
甘エビの身はプリプリとした食感で甘くて美味しい。エビ頭に詰まった海老味噌を吸い出すと、殻に残った身が味噌汁に溶け出すことを期待してあえて味噌汁に海老頭と尾を放り込んだ。
続いて玉子焼きを口に放り込んだ。玉子焼きは汁気は少ないものの、玉子の甘みと質感が感じられて美味しい。玉子を食べてしまうとキュウリとガリを食べて、タコをワサビ醤油にたっぷりと浸した。タコをはじめとして、ご飯の上に並べられているネタはいずれも大きめにカットされていて、どれも美味しそうである。
ワサビ醤油に浸したタコをご飯の上に戻して、ご飯と一緒に口に放り込んだ。厚みのあるタコの切り身はもっちりとした食感で、淡泊な旨みにワサビ醤油が絡んでご飯が進む。イカはねっとりとした食感で、タコとはまた異なった旨みが楽しめた。
歯ごたえがあるカンパチは濃厚な味わいで美味しい。サーモンは程良い脂ののりで、トロリとした食感が美味しかった。アジは脂はあまりのっていないが、却ってさっぱりとして美味しい。タイは分厚く歯ごたえがあって、淡泊な味わいで美味しい。
ここでご飯が心許なくなってきた。イクラに醤油を垂らし、残ったご飯をかき込む。イクラの粒の中に詰まった磯の香りジュースが米粒を染めて、舌の上を通過していく。美味いの一言に尽きる。ご飯が無くなってしまったので、残ったマグロの赤身をワサビ醤油に浸けてそのまま口に運んだ。やや薄目にスライスされたマグロは濃厚な味わいで美味しい。
海鮮丼を食べてしまうと、先ほどの味噌汁に入れていた海老を丼に移し、味噌汁を飲み干した。あまり海老からダシは出なかったようだ。薄い味噌汁を飲み干した。お冷やも飲み干して完食。
勘定を払うと店を出た。
午後になって南の方から雲が次第に広がってきた。太陽が雲に隠れると薄日が射し込んで、次第に気温も下がってきた。湿度が高くなってきて、かなりムシムシとする陽気である。
電車に乗って帰宅の途につく。明日は1日休みだと思うと、なんだか開放的な気分になった。