
令和になって最初の彼岸の入りの今日は曇り時々晴れ一時雨。今朝は上空に厚い雲が広がっているものの、東の空の雲の切れ間から朝日が射し込んでいる。朝の気温は19℃で冷たい北よりの風が吹いていて、空気がシメシメと感じられる涼しい朝となった。
今日は1日休みを取って、散髪がてら藤沢の実家に顔を出すことにした。いつもよりも少し遅い時間に起きると、モーニングコーヒーを淹れて、コーヒーの香りを楽しみながら、朝刊を読む。それから、ノートパソコンを起動してメールの確認をしたり、少し机上の整理をしたりして、午前中を過ごした。
午前中は日が昇るにつれて、次第に青空が広がってきた。日射しも次第に強くなってきて、日なたに出ると汗ばむような暑さとなった。ただ、日影に入ると空気が冷たくて、涼しく感じられる。昼間の最高気温は27℃で2日連続の夏日となり、暑さ寒さも彼岸までというわりには暑くなったが、北よりの風が吹いていて風が心地よく感じられた。
今日のお昼は外で食べることにした。今日は雑誌「ラーメンWalker 東京2019」に掲載されているラーメン屋に行くことにした。この雑誌に掲載されているクーポン券の有効期限は9月末までとなっている。クーポン券を使うラーメン屋に行くのは、今日で終わりということになりそうだ。
中央線に乗って八王子駅に出た。改札を抜けて駅北口に出ると、西放射線ユーロードを歩いて甲州街道に出た。信号を渡り、甲州街道沿いに西に歩き、八幡町交差点を右に曲がって国道16号線に入った。国道を北に歩き、大横町交差点で左折し、北大通りを西に向かう。交差点から100mほど西に歩いていったところの左手にラーメン屋「響」がある。今日はこの店に入ることにした。
店に入ると右手に券売機があり、ここで食券を購入する。メニューは「背脂煮干ラーメン」「ラーメン」「シビカラ醤油ラーメン」の3種類のラーメンを基本に今週の限定「あっさり生姜煮干しラーメン」の4種類のラーメンに加えて、「味玉」「チャーシュー増し(3枚)」「特製トッピング」「メンマ増し」「タマネギ増し」「のり増し」「背脂増し(背脂煮干しのみ)」「自家製辣油増し(シビカラのみ)」「チャーシュー増し(1枚)」「麺 大盛り」「麺 特盛(つけ麺のみ)」といった各種トッピング、「ご飯」「チーズご飯」「チャーシューチーズご飯」「おつまみメンマ」といったサイドメニュー、「ビール」「ノンアルコールビール」「ビール+おつまみ(メンマor味玉)」等で構成されている。
「背脂煮干ラーメン」「ラーメン」「シビカラ醤油ラーメン」の3種類のラーメンについてはそれぞれ「特製」「味玉」「チャーシュー増し」ラーメンがあらかじめ用意されていた。ちなみに「特製」はチャーシュー(3枚増し)、メンマが増えて、味玉が入るとのこと。
店内は入口から見て右手奥に厨房があり、厨房に面するようにして逆L字形にカウンター席が6席配されている。店内は既に満席だったので、入口に近い丸椅子に座って待っていると、女将さんが出てきて食券を受け取っていった。注文したのは「背脂煮干ラーメン」と「チャーシューチーズご飯」である。更に雑誌に付いていたクーポン券を渡す。このクーポンでは「麺大盛り・味玉・メンマ・ご飯いずれか1つ無料」となっていたので、味玉をトッピングしてもらうことにした。
やがて席が空いたので、奥の席に座ると、カウンターの上にお冷やが置かれた。カウンターの上には冷水のポットの他に台ふきんが置かれている。卓上には酢と一味唐辛子、コショウといった調味料と塗り箸と竹箸の2種類の箸、楊枝が置かれている。お冷やを飲んで、料理ができるのを待った。
しばらくして「味玉背脂煮干ラーメン」と「チャーシューチーズご飯」がカウンターの中から出された。
「味玉背脂煮干ラーメン」の麺は太麺で、背脂が一面に浮かんだ濃いめの醤油スープに浸かっている。麺の上にはトッピングの味玉が1個とチャーシューが1枚、メンマ、刻みタマネギが載せられていて、丼の縁に海苔が1枚添えられている。「味玉背脂煮干ラーメン」にはレンゲが添えられた。
「チャーシューチーズご飯」は小さいお碗にご飯が盛られて、その上に小さく刻んだチャーシューが載せられ、その上からチーズを載せて、オーブンで温められている。チーズや刻みチャーシューには焦げ目が付いていて、チーズはとろけていた。女将さんにお碗が熱いので、高台を持ってお碗を持ち上げるように言われて、カウンターの上から卓上に置いた。
あらためて、お冷やで喉を潤すと、「味玉背脂煮干ラーメン」に添えられたレンゲでスープを掬って飲んだ。表面に背脂が浮かんだスープは煮干しがガツンと効いた醤油スープで、豚骨ベースの清湯に、煮干し、昆布、スルメをバランス良く合わせ、ダシの旨みが濃く出ている。背脂が浮かんでいるにも関わらず、あっさりとした味わいで、背脂の甘みが後を引く味わいのスープである。
麺を食べる。麺はラーメン屋「五ノ神製作所」の直営製麺所に依頼しているという低加水麺で、豊かな小麦の風味が感じられる。つるつるとした喉越しともちもちとした食感で美味しい。麺のボリューム感に加えて、並盛で180gあるので、なかなか食べ応えがある。麺を食べていると、メンマや刻みネギが麺に絡んで口の中に入ってきた。刻みタマネギのシャキシャキとした食感と辛味がアクセントになっていて、なかなか変化に富んでいて美味しい。
麺を食べながらチャーシューを食べる。細長いチャーシューは厚くてボリュームがある。赤身は柔らかく、香ばしくて美味しい。脂は甘く、舌の上でとろけそうな味わいである。海苔はスープを吸って、ふんわりとした食感で、ジューシーで美味しい。味玉は良く味が染み込んでいて、中の黄身がとろけるような味わいで、甘くて美味しかった。
麺をあらかた食べ終えたところで、今度は「チャーシューチーズご飯」を食べる。カウンターの所に貼られている紙には「チーズご飯、チャーシューチーズご飯はスープをかけてお召し上がりください」とあるが、まずはそのままで食べてみることにした。ご飯をそのままチーズや刻みチャーシューと一緒に口に運ぶ。チーズの甘みとチャーシューが香ばしくて美味しいのだが、何かが欠けている気がする。
ここでレンゲでラーメンのスープを掬って、「チャーシューチーズご飯」に注ぎ、雑炊風にして食べる。すると、チーズが熱いスープにとろけて、味が一変した。醤油とダシの濃い旨みのスープを吸ったご飯にチーズの甘みが加わって、食べ応えのある味わいである。背脂の甘みと刻みチャーシューの食感がアクセントになっている。サラサラとかき込むようにして、食べてしまった。
最後に丼に残ったスープを飲み干す。丼の底には魚粉が溜まっていたが、スープとよくかき混ぜて、残らず飲み干してしまった。コップに残ったお冷やを飲み干して完食。美味かった。満足である。
席を立って店を出る。店から駅までは歩いて30分弱ある。クーポンが無ければ、歩いてまで来ようとは思えないラーメン店だが、今日は意を決して来てみてよかった。
一旦、家に帰り、あらためて、実家に行くために家を出た。電車に乗って藤沢に着くと、風が心地よく感じられる。やっぱり、湘南は気持ちがいい。
実家に寄った後、近くのなじみの理容店で散髪する。だいぶ涼しくなったが、まだまだ残暑が続きそうである。髪を少し短めに切ってもらって、頭がスッキリとした。
夜になって、日野の自宅に帰宅する。駅に到着すると、雨がパラパラと降り出して来た。