
今日は晴れ。今朝は雲ひとつ無い青空が広がっていて、朝日が射し込んでいる。朝の気温は11℃で弱い北風が吹いていて、空気がヒンヤリと感じられる。日が昇るに従って、次第に日射しが強くなり、気温も上昇してきた。
今日は二十四節気の穀雨である。二十四節気における春は立春に始まり、穀雨で終わりを告げるとのことで、この節気のおしまいには夏の始まりを告げる八十八夜が訪れる。しかし、今日は雨は降りそうに無く、それどころか、日中は良く晴れて、強い日射しが降り注いだ。昼間の最高気温は26℃まで上昇して夏日となったが、乾燥した空気を伴った弱い北風が吹いていて、過ごしやすい陽気である。
今日は一旦、職場に出勤したものの、午前中に都内に出張した。再び職場に帰ってきたのは午後になってからである。日が傾いてからも、昼間の暑さが地表に残っていて、汗拭き用のタオルが必要なくらいに気温が高い。夕方になって風向きが南風に変わった。
新宿駅から電車に乗って帰宅の途につく。帰りは電車のダイヤが乱れていて、電車の車内もかなり混んでいた。
今日は夕食を食べて帰ることにした。立川駅に到着すると駅改札を抜けて駅南口に出る。すずらん通りを東に歩いていき、途中1つめの信号を右に折れて錦中央通りに入った。すると左手1つめの角にある建物の1階にラーメン屋「蒙古タンメン 中本 立川店」がある。今日はこの店に入ることにした。
店に入る。入口を入ると右手に券売機があって、ここで食券を購入し、店の奥に進んだ。店内は右手に厨房があって、厨房を囲むようにL字形にカウンター席が14席配されている他、右手前に4人掛けのテーブル席が1卓配されている。店員に案内されるようにして、カウンター席の1つに腰を下ろした。
席に座ると、お冷やが出されたので、食券をカウンターの上に置いて料理を注文する。注文したのは「冷し醤油タンメン」「ライス」である。更にスマホのLINEに配信されているクーポンを利用して「大盛」サービスを受けることにした。
料理を注文すると、お冷やを飲んで、料理ができるのを待つ。カウンターテーブルの上には唐辛子とお酢、紅しょうがといった調味料や薬味の他に箸と楊枝、ティッシュボックス、ポットが置かれている。
最初に運ばれてきたのはライスである。半ライスではなく、通常のライスにしたのだが、なかなか盛りが良くて、思わず笑みがこぼれてしまった。
更にしばらくして「冷し醤油タンメン」「大盛」が運ばれて来た。
「冷し醤油タンメン」のスープは通常のラーメン丼に入っている。丼にたっぷりと入った濃い醤油スープには薄切りの豚肉とキャベツ、ニンジン、ニラ、きくらげ、もやしを胡椒と生姜で炒めたものが載っている。
麺は太麺で別の平皿に盛られている。麺の上には刻みネギが載せられていて、レンゲが添えられている。
あらためて、お冷やで喉を潤すと、まずはレンゲでスープを飲んでみる。蒙古タンメンを看板とする中本でこの「冷し醤油タンメン」は辛さ0という掟破りのメニューだが、そのスープは塩味のやや強いあっさりとした醤油スープで、胡椒と生姜がバランス良く効いている。
今度は箸を取り、麺をスープに浸けて口に運んだ。太麺の麺はもちもちとした食感でコシがあり、つるつるとした喉越しで美味しい。麺とともにさまざまな野菜や豚肉が麺に絡むようにして口の中に入ってくる。炒められたキャベツは甘く、どの野菜もシャキシャキとした食感で、歯ごたえがあって美味しい。炒められた豚肉は脂身が無く、あっさりとした食感で他の野菜やスープと一体感がある。
大盛りの麺は大盛りと感じないとは思えないくらいの量で、あっという間に食べてしまった。もっともこれが冷しラーメンではなく、通常の蒙古タンメンの量であれば、かなり苦戦していたに違いない。それだけに美味しかった。
つけ麺であれば、いつもここでスープ割りを注文するのだが、今日はそんな気持ちは全くなく、最初からスープにライスを投入するつもりで、別にライスを注文しておいた。このライスをすべてラーメン丼に投入すると、レンゲで雑炊風となったライスをスープの中でかき混ぜて、ライスをレンゲで掬い、口に運ぶ。
ライスは野菜の甘みと豚肉の旨みが染み出したスープを吸って、食べ応えがあって美味しい。ボリュームもさることながら、更に生姜と胡椒がアクセントになっていて、病みつきになりそうな美味しさである。ひたすらライスをかき込んでいると額に汗が浮かび、カバンの中から汗拭き用のタオルを取り出して、汗を拭いながら食べた。
ライスをあらかた食べてしまうと、丼を傾けて丼の底に溜まったスープを飲み干して完食。美味かった。満足である。
最後にコップに残ったお冷やを飲んでいると、店員が空になった丼や皿を下げにきた。お冷やを飲み干して、コップをカウンターの上に上げると、店を出た。
全く辛くないラーメンを食べたのに、汗だくになってしまった。店の外に出ると、夜風が気持ち良かった。
立川駅に戻り、再び電車に乗って帰宅の途につく。西の空には澄んだ暗い空に三日月が明るく輝いていた。だいぶ気温も下がってきたようである。