
今日は晴れ一時雨。今朝は上空に薄雲が広がっていて、日射しが弱々しく感じられる。朝の気温は26℃で2日連続の熱帯夜となった。弱い北風が吹いているが、風が暖かく感じられて、湿度が高くて蒸すような陽気である。電車に乗って新宿に到着すると、上空の雲は一段と薄くなっていて、その分、日射しが強くなっていた。
日中は上空に雲が多く浮かんでいて、すっきりとしない空模様となった。おかげで日射しが弱まったものの、昼間の最高気温は35℃まで上昇し、3日連続の猛暑日となった。午後から南風が吹いてきて、湿度が高く、温室の中にいるような、厳しい暑さとなった。
午後になって、新宿周辺で一時的に雨が降った。雨は30分ほどで止んだものの、一気に湿度が高くなった。
今日も仕事を終えると、早々に帰宅することにした。職場を出ると、外は風呂上がりの浴室の中を歩いている気分である。ムシムシとして、不快な陽気である。
今日は夕食を食べて帰ることにした。電車に乗って立川駅に到着したところで、駅北口改札を出た。駅コンコースから連なるペデストリアンデッキを歩いて立川大通りのエスカレーターを降りた。
エスカレーターから降りたところで、大粒の雨がポタポタと落ちてきた。東京アメッシュを見ると、局所的な雨雲が近づいてきているのが分かる。取るも取りあえず、目の前のビックカメラでウィンドウショッピングをしながら、雨宿りをすることにした。
雨は小一時間ほど降っていた。先日の反省から折り畳み傘を持ってきてはいたが、傘を差すのが面倒だったので、涼しい店内でいろいろと見て回った。ようやく雨が上がったところで、ビックカメラの建物を出た。
外は雨が降って、急に気温が下がった感じだが、一方で湿度が高くてかなりジメッとする陽気である。雨で濡れた路面は、かなり熱を持っていたのか、すぐに乾いてしまった。ところどころに残った水たまりが雨の激しさを物語っている。
北口大通りを北に歩き、緑川通りに出たところで、左手に折れた。やがて左側に天丼屋「天丼てんや 立川店」の看板が見えてくる。今日はこの店に入店することにした。
店に入る。店内は入口から見て厨房は左手奥にあり、窓際と壁際に4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が5卓配されている他、テーブル席に挟まれるように中央に独立型のカウンター席が6席設けられている。店員に案内されてカウンター席に座った。卓上には天丼のたれ、藻塩、七味唐辛子、昆布入りたくあんといった調味料やお新香の他、箸と楊枝、紙ナプキン、メニューが置かれている。
席に座ると、店員が冷たい麦茶の入った湯呑みを運んできた。冷麦茶を飲みながらメニューを眺める。注文したのは「煮穴子・めごちの海鮮天丼」「そば一人前セット」「生ビール(中)」である。天丼のご飯を大盛りにして、そばは冷たいそばを注文した。ビールは料理と一緒に出してもらうことにした。
冷麦茶を飲んで待っていると、料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。
続いて、生ビールも運ばれてくる。
トレーの上には「煮穴子・めごちの海鮮天丼」と「もりそば」が載せられている。
「煮穴子海鮮天丼」は丼に盛られたご飯の上にインゲンを2本まとめて天ぷらにしたものとめごち、大イカ、海老、海苔、煮穴子の天ぷらが1個ずつ載せられていて、天丼のたれがかけられている。
もりそばは薄いセイロの上に蕎麦が盛られている。
薬味は刻みネギとおろしわさびで、そばつゆの入ったそば猪口の上に載せられている。
そばつゆは色が薄く見える。
まずはビールで独り乾杯。「生ビール(中)」はキリンの一番搾りとのことである。グラスを傾けてビールをゴクゴクと飲む。今日も暑かったので、冷たいビールが美味しい。グラスの半分くらいまで飲んでしまったところで、つまみに「煮穴子・めごちの海鮮天丼」の上に載せられた天ぷらをつまむ。
どの天ぷらも衣が厚めである。天ぷらには天丼のたれがかけられているが、少な目に思えたので、卓上に置かれている天丼のたれを天ぷらの上にかけた。トロリとしたたれは天ぷらの衣に少し染み込んで、ご飯の上に落ちた。
最初にインゲンの天ぷらを口に運ぶ。極細のインゲンはシャキシャキとしていて美味しい。続いて海苔天を食べる。海苔天は海苔がサクサクとしていて香ばしく、口に入れると鼻腔に磯の香りが広がった。
2品の天ぷらを食べてビールのグラスも空になってしまった。ここで、先に蕎麦を食べることにする。最初にそば猪口の上に載せられた薬味皿を取り上げると、そのまま薬味を全て蕎麦猪口に投入する。箸で軽くかき混ぜると、蕎麦をそばつゆにつけて口に運んだ。
そばつゆは薄い感じのする甘めのダシでやや少な目である。蕎麦を蕎麦猪口に入れて、勢いよく蕎麦をすすると、蕎麦に絡んで刻みネギが口の中に入ってくる。
てんやの蕎麦は二八蕎麦で、うどん粉とそば粉の割合が2対8で作った蕎麦である。細い蕎麦はシコシコとした食感で、喉越しがよくて美味しい。刻みネギのシャキシャキとした食感とおろしワサビのツンとした辛みが食欲をそそる。
蕎麦を食べてしまうと、そば湯をもらえるか、店員に聞いてみた。するとそば湯の用意は無いという。そのままそばつゆを飲んでもいいが、とりあえず、先に「煮穴子・めごちの海鮮天丼」を食べることにした。
最初にめごちを口に運ぶ。めごちは白身の魚でさくっとした食感とホクホクとした歯ごたえが美味しい。尾は香ばしく、めごちの天ぷらで結構、ご飯が進む。海老は身が痩せていて、ちょっとボリュームが無かった。プリッとした食感に身が甘くて美味しい。尾はカリッとしていて香ばしかった。
大イカは細長く、弾力のある歯ごたえで淡泊な旨みが美味しい。最後に煮穴子の天ぷらを食べる。この煮穴子の天ぷらは小さくて、最初、丼の上にあるのか分からなかった。既に煮られているということもあろうが、厚い天ぷらの衣に隠れて、その存在感があまり感じられない。口に入れると、舌の上でホロホロと溶けるようにして無くなってしまった。
天ぷらが無くなったところで、蕎麦猪口の底に溜まっているそばつゆを残った丼のご飯にかけ、軽くかき混ぜると、サラサラとご飯をかきこんだ。丼が空になったところで、湯呑みに残った冷麦茶を飲み干して完食。美味かった。お腹もいっぱいである。
帰り支度をして、伝票を持ち、店の入口脇のレジで代金を払った。ちょうど、天丼てんやでは50円引きのクーポンがホームページに掲載されており、これを先日購入したスマホに表示させて、会計を済ませる。
外に出ると、ムシッとした空気が全身を包んで、店内で冷え切った体が暖かくなるのが快感に思えたのも束の間で、すぐに暑い空気に不快感を覚える。早足で立川駅に向かうと、改札に入って、電車に乗り込んだ。
日野駅から歩いて帰宅の途につく。既に上空には暗い空が広がっていて、星が瞬いて見えた。