
台風一過の今日は晴れ。今朝は上空に雲ひとつ無い青空が広がって、気持ちの良いくらいに晴れ渡っている。朝の気温は16℃と寒さが緩んだような陽気である。ただ北風が強く吹いていて、風が冷たく感じられる。路面はまだ生乾きといった感じだが、湿度はだいぶ下がってきたようである。
日中はすっきりと晴れて日射しもたっぷりと降り注いだ。昼間の最高気温は19℃で日射しが心地よく感じられるものの、強い北風が吹いて空気がヒンヤリと感じられる。今日は東京で木枯らし1号が吹いたとの報道があった。昨年よりも10日早いとのことである。
今日のお昼は外で食べることにした。京王プラザホテルの東側を南北に伸びる東通りを南に歩いて甲州街道に出ると、道路を渡り、新宿駅方面に歩いていく。やがて右手に9年前に「つけ麺中盛り」を食べたつけ麺屋「やすべえ 新宿店」が見えてくるが、その2つ隣のビルの1階に蕎麦屋「小諸そば 新宿南口店」がある。今日はこの店に入ることにした。
店に入ると入口の両側に券売機があり、ここで食券を購入する。メニューは各種「そば・うどん」「そばと丼のセット」「丼」「トッピング」「おすすめメニュー」で構成されている。
購入した食券を持って店の中程に進む。店内は入口から見て正面に厨房兼注文台があり、厨房の右手に立ち席のカウンターが壁を伝うように配されている。立ち席で10席分くらいはありそうである。一方、厨房の左手には壁に面して着席式のカウンター席が8席配されている。
注文台で購入した食券を出した。注文したのは「満腹カレー丼セット」「単品かき揚げ」「大盛り(そば1.5倍)」である。セットは温かいそばと冷たいそばが選べるので、温かいそばを注文することにした。店員からかき揚げは「そばに載せて良いか」と聞かれたので、了解する。
注文台に並べられたトレーの上に蕎麦とカレー丼が載せられた。注文台の右脇に給水器が設置されていて、その上にコップが重ねられている。コップを1つ手に取ると、給水器でコップに冷水を注ぎ、トレーの上に置いた。
注文台の左脇には2種類のレンゲとおろしわさび、そば湯が置かれている。レンゲをトレーの上に載せると、空いている着席式のカウンター席に運んだ。
卓上には刻みネギとおろしワサビ、七味唐辛子、ゆず七味、小梅といった調味料や薬味が並んでいる他、箸が置かれている。
まずはお冷やを少し飲んで喉を潤した後に、蕎麦を食べることにした。
大盛りの蕎麦は大きな丼に入っていて、濃いめの色の蕎麦つゆに浸かっている。麺の上にはトッピングの「単品かき揚げ」が載せられている。かき揚げにはニンジン、タマネギ、桜エビ、青ネギ、イカゲソが入っていて、衣に蕎麦つゆが染み込んでジューシーな食感に変化している。
蕎麦に卓上の刻みネギをたっぷりと載せて、蕎麦を食べる。蕎麦は柔らかくて、あまり噛み応えが無く、ちょっと残念な食感である。蕎麦を食べていると、かき揚げが崩れてきた。蕎麦に崩れたかき揚げが絡んで口の中に入ってくる。桜エビのサクサクとした食感にイカゲソの食感がアクセントになっている。イカゲソはかなり小さく、見た目には気付かない。
蕎麦をあらかた食べ終わったところで、続いて「カレー丼」を食べることにした。
ちなみにセットメニューには「満腹カレー丼セット」の他に「カレー丼セット」がある。「満腹カレー丼セット」と「カレー丼セット」の違いはご飯の量の違いとのことである。その「満腹カレー丼セット」のカレー丼は丼にご飯が盛られ、具の無いカレーがかけられている。
カレーは和風のダシで作ったカレールーで、レンゲでライスと一緒に口に運ぶと、濃い蕎麦つゆの味がする。カレーのスパイシーさは無く、むしろ濃い醤油味のカレーといった感じである。飴のようにトロリとしたルーで、ご飯にかかっている。カレー丼はかき込むようにして食べてしまった。
最後に蕎麦つゆを飲み干して完食。ちょっと残念な蕎麦だったが、ファーストフードのような蕎麦店では仕方ないか。分量はあったので、かなりお腹もいっぱいになった。
コップに残ったお冷やを飲み干すと、席を立つ。店員がそのままで良いというので、卓上に食器を置いたまま、店を出た。
午後は職場に戻り、夜まで仕事をした後、帰宅する。夜になって幾分風は弱まったものの、枯れ葉が舞っていて、冬の足音が聞こえてくるようだ。気温はぐっと下がってきて、風がいっそう冷たく感じられる。暗い空には月が明るい光を放っていた。