
彼岸の明けの今日は曇りのち晴れ。今朝は上空に薄い雲が広がっていて、太陽が雲を通して柔らかい日差しを地に降り注いでいる。朝の気温は8℃で昨朝に比べてぐっと気温が上昇した。外はヒンヤリとしているが、それほど寒くは感じない。今日はコートを脱いで出勤した。
日中は上空に薄い雲がかかっているものの青空も見えて、日射しも出た。日なたに出ると陽光がポカポカと暖かく感じられる。昼間の最高気温は18℃で上着を着て外を歩くと汗ばむほどの陽気となった。
今日のお昼は気分転換に外で食べることにした。といっても今日は水曜日だが開市日で、築地市場の場内も場外も相当の人出である。しかも3月の後半ということで、学校は春休みということもあり、行楽客でかなり混み合っている。
当初は場内で食べるつもりだったが、どの店も入店待ちの行列ができているので、仕方なく築地市場の場外に足を向けた。正門から新大橋通りを築地本願寺方面に歩いていき、市場橋交差点を左に曲がる。右手に寿司店「すしざんまい新館」が見えると、その角を右に曲がった。右手に寿司店「すしざんまい奥の院」が見える。今日はこの店で食べることにしよう。
入口には団体客が待っているが、予約の客らしいので、構わずに店の中に入る。自動扉を入ったところの左手に受付があり、店員に「予約をしているかどうか」聞かれて予約はしていないと答えた。店内は満席ということで、しばらく待つ羽目になった。
やがて、席が空いたということで1階の店内に入った元料亭を改装して建てられたという店の入口には受付の正面に階段があり、2階もある。2階は座敷になっているハズである。1階の店内は中央に寿司カウンターがあって、その周囲にカウンター席が13席配されている。寿司カウンターの左には4人掛けのテーブル席が2卓と2人掛けのテーブル席が2卓、オープン型の座敷席があって、4人掛けのテーブルが3卓並べられている。その他に掘りコタツ形式の6人掛けの座敷型テーブルが1卓ある部屋と、6人掛けのテーブル席が2卓、4人掛けのテーブル席が2卓配された個室が1室あった。
通されたのは入口に近いテーブル席の1卓である。テーブルの上には既に醤油小皿と箸が席毎に置かれている。テーブルの上には2種類の醤油差しと楊枝立て、メニューが置かれていた。
席に座ると、早速店員が緑茶の入った湯飲みとおしぼりを持ってきた。そのタイミングで料理を注文する。注文したのは「日替丼(あじさい)」で、シャリ大盛りとしてもらった。ちなみに今日の「日替丼」はあぶりトトロとネギトロの丼とのことである。注文を終えると、お茶を飲んで料理が出されるのを待つ。しばらく待っていると料理が運ばれてきた。
今日の「日替丼(あじさい)」は丼にシャリを盛り、刻み海苔と白ゴマを散らして、その上に炙りトロが4切れ載せてあり、その脇に大葉を1枚敷いてネギトロを盛り、ガリ、刻みタクアンを載せておろしわさびを添えてある。炙りトロにはそれぞれ醤油を垂らした大根おろしをトッピングし、芽ネギが散らされている。
「日替丼(あじさい)」には味噌汁が付く。味噌汁にはミツバとアオサが入っていた。
まずはおしぼりで顔と手を拭き、味噌汁をひと口飲んだ。続いて、醤油小皿を返して箸でおろしワサビを取り、醤油を垂らしてわさび醤油を作った。
「日替丼(あじさい)」を食べる。最初は炙りトロである。炙りトロには軽く塩を振ってあるらしい。表面が炙られたトロの中はレア状態で表面は香ばしく、中はトロがとろけるような味わいで美味しい。脂が程良く落ちて、表面にトッピングされた大根おろしでさっぱりと食べられる。塩がトロの旨味を引き立てているようである。この4切れでシャリの半分を食べてしまった。
ここでガリを食べ、刻みタクアンでシャリをかきこむ。シャリが程良く残ったところで大葉をわさび醤油に漬けてシャリを巻いて食べると、ネギトロにわさび醤油を垂らした。残りのシャリをネギトロでかきこむ。ねっとりとした舌触りのネギトロは脂が載っていて、濃厚な味わいである。わさびの風味がその味わいを引き立てていて、更にご飯が進む。丼に残ったシャリは一気に無くなってしまった。
最後に味噌汁を飲み干して完食した。緑茶も飲み干した。
平日のランチタイムはセルフサービスでコーヒーが飲み放題となっている。コーヒーのサーバーは店の中央の寿司カウンターの一角に置かれていて、サーバーの脇に陶製のカップとスプーン、ミルク、砂糖が置かれている。
カップにコーヒーを注ぎ、席に戻ってコーヒーを飲んだ。
食後のコーヒーは美味しい。コーヒーを2杯飲んで満喫した後、席を立って店の入口の受付カウンターで代金を払うと店を出た。ちょっとゆっくりしすぎたのが災いして時間的な余裕が無くなってしまったが、職場にはお昼休み中に帰ることができた。
午後、仕事に集中していると、いつの間にか、窓の外が暗くなってきていた。
夜になって冷え込んできたようである。帰りは思わず早足になってしまった。