メタボおやじの糖分日記

旅と酒をこよなく愛するメタボ親父の糖分ライフ。

グッバイ四旬季PART3

2015年05月28日 | 外呑み




カウンター友の会は、どちらかといえば個性的な人が多かった。
っていうか、アクの強い客ばかりで、よくも仲良くやれたもんだと今更ながら感心する。
もちろん客同士好き嫌いはあったが、事が起こればひとつになり、
真っ先に駆けつける団結力の強さは見事であった。



遠藤さんが四旬季を引き継いだのは、オープン6年目、
ちょうど市ちゃんが病に倒れた年だった。
この年は店主不在の期間が半年以上続き、
常連客も少しづつ遠のいていった。


どんな商売にも波がある。
オープン7年目がまさに冬。



市川を励まそう! 四旬季を盛り上げよう!


カウンター友の会から声があがった。
歩くことすらできない市ちゃんも、みんなに一目会いたいと、
ゴボウのようならだを押して、激励会に顔を出した。

このとき彼のからだは最悪の状態を迎えていた。
食事も喉を通らず、歩く事もできない状態になっていた。
病名は大腸がん。 すでに末期だった。










「祝 四旬季7周年 ガンバレ市川」


イベントは盛大だった。
参加者200人。
店には入りきれない人集りができた。


しかし、残念ながらその数週間後、市ちゃんは帰らぬ人となった。

「ありがとう」と言葉を残して・・・・

涙があふれた。
今でもその時のことは鮮明に覚えているが、
市ちゃんに寄り添い、懸命に看病した明美ちゃんの姿が印象的だった。


そして、その一年後
今度は追い討ちをかけるように、カウンター友の会で板橋メンバーのひとり、
近所のNさんが突然逝った。
享年55歳 友の会にもぽっかり穴が空いた。








Nの野辺送りをやろう!

このときも誰かが発起人になり盛大にイベント(偲ぶ会)を開いた。


悲しい時こそ、笑え!



映画『神様はバリにいる』ではないが、
イベントは笑いと涙に包まれた。



つづく
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