ヤモリ

えーっと、subjectでおわかりと思いますが、爬虫類の苦手な方はここでお帰りくださいませ。
























今朝、母に呼ばれてバックヤードに行ってみると、ナスを植えてあるところに変なものが！

黄色いシートは粘着捕虫シートなのだけど、なんとそこに、

ヤモリが掛かってる！



虫を探してたらくっついて、もがいてるうちに全身べっとりになっちゃったのかな。
いつこうなったのかわからないし、死んでるのか生きてるのかもわからなかったけれど、とりあえず助けてあげなきゃと思った。
ところがこの粘着シート、とても強力で困った。
尻尾から注意深く剥がして・・・でも触っても動かないし、死んでる？と思ったら・・・

あ！尻尾動いた！生きてる！

今助けるからね！

四肢の指、お腹の皮、傷つけないようにそっとそーっと剥がして、やっとの思いで剥がしてゴム手袋の上に乗せたけど、動かない。
脱水してるのかもしれないと思って、ちょっとお水をかけてみる。
あ、今お腹が膨らんでへこんだ。大丈夫、生きてる。
お水が冷たかったら、体が冷えて、かえって衰弱しちゃうかも。
ゴム手袋から綿の手袋に替えて、部屋に連れて帰って暖める。頭と背中を、指でマッサージ。
ときおり口を大きくあける。
化粧品の詰め替え用の、針先ほどのスポイトがあったから、それで口元を水で濡らす。
ぺろりと舌を出した。ぺろり、ぺろり、ゆっくり頭も動いた。
お水飲めた？がんばって！元気になって！
お腹が膨らんだりへこんだり、呼吸も少しずつ整ってきたみたい。
がんばれ！がんばれ！

ゆっくりだけど、規則正しいリズムでお腹が動いている。
命がここにある、そう思ったら涙が出てきた。
四肢の指はまだちょっとベトベトしてるみたいだけど、動かして歩こうとしてる。

お顔を見たら、アルカイックスマイルみたいでとっても可愛い。
掌に乗せるなんて、私には絶対無理だと思ってたけど、かわいい、飼ってもいいくらい（笑）
でも生きてる虫しか食べないから、お庭に住んでもらうほうがいいね。
そんなことを話しながらお水あげてたら、しっかり立てるようになった。よかった。
粘着シートのない、ホスタやフウロソウのある西の庭に連れていってそっと地面に手を下ろしたら、しっかりした足取りで植木鉢とピンコロ石の影に入っていった。
下草のまわりにはきっと虫がいるだろうから、食べて元気になって。
またお庭で会えたらいいな。










実はひと月ほど前、モッコウバラの下の枯れ葉や花ガラを掃除してたとき、枯れ枝だと思ったら、ヤモリかトカゲかわからない骨を拾った。
背中と頭骨に少しだけ皮がついてて、指もしっかり見て取れる、まるで骨格標本みたいな綺麗な骨だった。
まさにこんな感じ。↓　(画像、お借りしました）

命がうまれて、命が終わる、うちの庭でもそんなことが起きてるんだなと思ったら、ジーンと胸にきた。


とかいいながら、今日もでっかいカミキリムシ一匹殺ったんだけどね！(=｀ω´=)