25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

a perfect world など

2017年10月11日 | 映画

 昔みていなかった映画をBSなどでやっているので、時々見る。最近で言えば「the rock」。これは完全無欠な孤島にある刑務所がアメリカ海兵隊の一部グループに乗っ取られ、そこからサンフランシスコに毒ガスを撃つぞ、と脅迫するストーリーである。いわばジェットコースター映画である。この刑務所の内部通路をよく知る人物は元イギリス諜報員で、アメリカの刑務所に収監されているショーンコネリーである。

 彼に道先案内を頼むしか、サンフランシスコは救えないのである。このショーンコネリーがあまりにも格好いいのである。素晴らしい男であった。007 が年をとってでてきたようである。伸びた髪の毛を短く整えるシーンは圧巻であった。

 もうひとつ見た、「a perfect world」である。クリント・イーストウッド監督作品である。ケビン・コスナーが脱獄囚役で、逃走にエホバの証人を母にもつ少年を人質に逃げるロードムービーである。脱獄囚は悪い男ではないと徐々に感じ始める少年。善意で食事と宿泊を提供してくれた男の家族といるなかで決定的な事件が集約的に起きる。

  ひとつの純文学を読むような映画であった。脱獄囚の生い立ちが、一宿一飯を与えてくれた男が子供を虐待するところを目の当たりにして、脱獄囚はキレてしまう。脅して息子に「愛しているよ」と抱いて言え、もっと心底から愛していると家と迫る。少年んがとった行動はこの事件を悲しい結末に導いてしまう。

 最近みた映画でよかったと思ったのは、トルコ映画の「雪の轍」。それよりもいい映画だった。

 ショーンコネリーみたいになるにはどうしたらいいんだろう。つい思ってしまう。